アニクラにおいてVJさんはDJがどんなプレイをしてもついていこうとします。(少なくとも私は)
その一方、やっぱり私達VJは自動映像出し機ではなく人間なので限界がありますし、全員が全員どのジャンルでも正しく映像が出せるとは限りません。
正直なところVJに気を遣ってくれる人も多い一方、「こういうプレイをされると正しくは映像出せないかも」とか思う場面はありまして、正直歴の長いDJさんのなかにもやりにくい人がたまにいますし、新人のDJさんでもやりやすい人やりにくい人両極端に分かれます。
アニクラにおけるDJVJの関係
これはあくまで私見なのですが、特にアニクラやボカクラなどのコンテンツ系DJの世界において、DJとVJは二人三脚の関係だと思っています。(これは人によるかと思うのでどちらが上と思っても構いません。)
特に映像の力が大きく働くイベントもあり、そういうイベントでは大きい声では言えませんが、「『ある曲』に対し、『ある映像』を『確実に』出す」ことが求められます。
つまるところDJには自由なプレイをしてもらうことが前提としてもVJ側にある程度のご配慮・工夫をしていただきたいというのも事実でありまして、当記事はそれについて述べたものです。
必ずこうしろ!とかこれがマナー!とかというわけではなく、「VJに対しての心遣いとしてこういう事をしてもらえると助かるかも?」くらいのお話。
なお、アニクラなどの対応する映像を流すVJのお話なので、クラブVJについてはこの限りではありません。(曲名見て演出考える人はたまにいますが。)
1.動線を塞がないこと
過去パーティでていちばん切なかったのはこれ(導線を塞がれること)関連です。
まずはじめにご理解をいただきたいところなんですが、最近のアニクラ系VJは必ずしも曲を耳でイントロドンして映像を流してるわけではありませんし、全ての曲に対し聞いただけで曲名がわかるわけではないです。(一部そういう人もいますが、本当に稀かと思います)
現在、ほとんどのアニクラ系VJはDJのPC画面かCDJの画面を見て次の曲を知り、映像を流してるかと思います。


曲名・アーティスト名・タイアップなどを見て、「次はこの映像を流せばいいのか!」と判断し、HDD等から検索し、映像を流す。これが一連の流れです。
よって、アニクラ等のVJを成立させるには、VJが毎曲単位でDJのPCやCDJの画面を見ることはほぼ必須となります。
しかしながら、パーティで盛り上がった結果
・ブースに入って盛り上がりたい
・シャンパン入れたい!
・MCしたい!
・ブースで肩を組んで騒ぎたい!
・お客さんがDJブースに乱入してワイワイしたい!
・お酒を飲んでDJブース内で倒れてしまい道を塞いでしまう
など、VJがDJの画面を見に行けない!ということが割とあったりします。

パーティを盛り上げることも大事なのですが、VJが曲名を見にブースに見に来てるときは一旦冷静になって通路をあけてあげてください。
過去のイベントで前後の幅がない会場でDJ数人が肩を組んで歌ったり、酔っ払ったDJがブース横で倒れて踏みそうになったりしたとき、曲名を知る手段がなく、shazamで合わせてたこともありました。(確実に対応が遅れる)
ひどいときには「わー!いい曲!」っていってブースに乱入してきた非番のDJと激突したり、わたしがVJだと気づいてない人(たぶんお客さんかな?)に「邪魔。」と言われて手で払いのけられることやオーガナイザーがブース横を塞いでしまい動線が取れなくなったこともあります。
そうなると映像の切り替えも遅れたりとダイレクトに影響がでますし結構に切ないので、VJがDJの画面を見に来てるときにはできれば道を開けてあげてください。
2.選曲をスムーズにしよう&変えたら教えてほしい
自分はDJもしているからわかるのですが、アニソンなどのDJにおいては特にセットリストを組まない場合、
・流れを見て選曲したい!
・ある曲で〇〇さんが前に来たから〇〇さんの好きそうな曲をもう一回流そう!
・ある曲が流れてしまった!全然流れないから自分が流そう!
・ある曲が思いのほか盛り上がった/盛り上がらなかった!
・急に発売した別の曲を挟み込みたくなった!
・時間調整で1曲削りたい!足したい!
などの事由があるので、選曲をその場でセットしたあとに「やっぱりこっち!」と変えることは割とあります。これはパーティ上とても有効なことです。
実際筆者であるINOMUSICAもDJやることは割とあるので、DJの頭の中では「選曲これでいいのか?」の葛藤が常にありどうしても前の曲が終わる前に次の曲を変更することもあります。よって、VJさんは次の曲が入る直前に選曲を変更されることまでは想定に入れている必要があると感じています。
(VJへのTake Massageとしては「選曲は途中で変わることがあるからサビ終わりくらいでDJの画面見れるときは見ておこう」ということ)
しかしながら、
・VJがDJの曲を見に行き映像をセットしたあとでなんの指示も声かけもなく選曲を変える(VJが選曲変えたことに気づいてない状態になっている)
・流れが一切頭の中で決まっておらず、毎曲くらいの頻度で曲が終わる直前でようやく選曲が完了する(優柔不断・無計画)
ということをされるとさすがに対応しきれないことも多いかと思います。
DJの選曲過程はフロアから見えているわけではないので、このパターンで映像を間違えると間違いなく「なんでこのVJさん映像間違えたんだ・・・?」という目線で見られます。
特にDJがこの曲を挟み込もう!といって曲Aから曲Bに変更し、そのあとに曲Aを再生する場合には最悪の場合次の曲がネタバレしてしまうこともあります。
DJの選曲も最近は細分化しており、変えたあとの曲をVJが耳で聴いて「あの曲に変わってる!」と気付けるとも限らず、Shazamも物理的に時間がかかるので映像を合わせるのも遅れます。
ましてやDLで運用しているVJさんであれば直前に選曲変えられたときに対応できる可能性はかなり低くなると思います。
DJの隣にVJがいるような環境であれば割と気づけたり切り替える直前にPC画面を見れることも多いのですが、会場によってはDJとVJがL字状に配置してたりブースの横幅が大きかったりとVJブースとDJブースが離れていることも珍しくなく、VJブースからDJブースを何度も気軽に見に行けないこともあるので、そういった会場であるほど気を遣っていただけると助かります。
何にしようかな?何にしようかな?と曲をあれやこれやするのもDJの楽しみですし、次の曲のギリギリにこれだ!という曲が決まるのは脳汁が出てとても気持ちいいのはわたしもDJなのでわかります。1回の番手で3-4回ぐらいなら。
が、毎曲レベルで曲が終わる直前に選曲が決まるプレイをしている場合、映像を間違えるリスクが増大することはご承知ください。
3.Info見に来ることあります

youtube.com
上記のとおりCDJには楽曲の詳細情報を見る「INFO」という機能がついています。
この機能を使うとどうしても波形がその間は見えないになりがちなのですが、
・特に「Realize」「Believe」など同名曲が多い場合アーティスト名も見たい
・曲名だけだとなんだっけこれ?でもアーティスト名やアルバム名でどのアニメの曲かを思い出せることが割とある
・キャラソンだったらどのキャラの曲か知れることで手数が増える
などの関係で、INFOを見に来るVJさんもいます。VJさん側にもINFOを見る場合は素早く見て素早く戻ることが求められますが、CDJを操作されたからと言って怒らないようにお願いいたします。(見てる時間が長過ぎる場合は指摘してもいいとは思いますが・・・)
それと同時にINFOの見かた、見せ方、閉じ方はDJさん側でも把握していていいと思います。
●INFOを見たり見せたりする方法
CDJ-2000NXS等では右上にINFOボタンがありそこを押すと見れます。
CDJ-3000等ではタイトルをタッチすると見れます。
VJさんが「これってどっちのBelieveでしたっけ?」とか、「何の曲でしたっけ?」のやりとりも爆音のブースの中では声よりも視覚でやりとりしたほうが分かりやすいため、特にUSBでプレイされるDJさんはINFO周りに関してはご理解いただければと思います。
4.映像指定があるときには教えてほしい
実をいうとVJ全員がすべてのトレンドをチェックしているわけではなく、この映像を流して欲しい!がある場合は事前に言っていただけると確実性が上がります。
例えば
・なんらかの新規映像やMVが公開された!
・劇中のすごいシーンで流れる挿入歌やOP映像が派手なシーンで流れるなど
・その曲に関するインターネットミームが急に発生しみんなで踊りたくなった
・逆にインターネットミーム側の映像を出してほしくない(例のアレなど)
・JPOP原曲がアニメのタイアップをとった
・この曲は声優さんの映像を出してほしい
・卒業公演/ライブの映像を出してほしい
・劇中の挿入歌使いたいんだけど何話のシーンをできれば再生してほしい
・生誕祭などでこの曲で内輪ネタの映像素材を使って欲しい
という要望がある場合はDM等で事前にVJさんに相談したり、ストリーミング技術があるVJさんに対してはその場でオーダーしてみるのもありかと思います。(もちろんすべての要望に対応できるわけではないですが、相談されれば善処はしてくれる場合があります)
現場で
「〇〇話挿入歌ですよ!感動的なシーンで話題になったのでもちろん素材ありますよね・・・?」
「〇〇の新しいMV公開されたんです!(VJさんならご存知ですよね?)」
「地元のイベントでは〇〇さんの素材を出すと盛り上がる(けどVJさんならご存知ですよね?)」
コンテンツもので「〇〇の曲が流れたらこの映像出すのが定番です」
っていってもそれが暗黙の了解でないことも多いので、もしこの曲でこの映像を流してほしい!ってことがあればその曲を使う使わないに限らず気軽に事前に(←大事)相談してみてもらえればと思っています。
5.Remixや劇伴音楽の場合作品名か原曲名入れておいてほしい
特にアニソンRemixなどで「(アニメのセリフ) juke」とか「(アニメのキャラ名)Hardcore」とか「(VTuber名)Dubstep」とかいう曲名がありますが正直な話曲名で元ネタがわかることは多くなく、そのキャラの素材が正確に出せるとは限りません。
アニソンRemixの中にもエゴサ対策的に原題が入っていないことも珍しくなく、VJが必ずしもSoundCloudの話題音源に詳しいとも限りません。
また、多くのVJさんは映像を曲名で引きます。
ので、コメントを活用する、曲名に原題を入れておく、現地でVJさんとその場でやりとりをするなどなにか映像に関するヒントをいただければと思っています。
また、劇伴音楽に関しても曲名で素材引いても引っかかりませんし、タイトルが「BATTLE」とか「街の景色」とか重複するものも多いのでこれもなんの曲か必ずコメントなどを使って補足しましょう。
6.タイアップを答えられるようにしてほしい
4.のリミックスはもちろんですが、普通の原曲に関してもタイアップを答えられるようにしてほしいです。
毎曲作品名を口頭で言う必要はないですし、必ずしも見たアニメの曲をかける必要もないですが、せめて「これって何の曲ですか?」と聞かれたら答えられるようにはしてほしいです。

具体的にはやはりコメントか曲名にタイアップ名を(全曲ではなくとも)書いておくのが有効でしょう。
作品名で曲を引くこともできるようになるので選曲やリクエスト対応にも有利です。
特に複数のロックバンドが曲を書く少年誌系のアニメ化、似たタイトルが多くアーティスト名も覚えにくいなろう系などでは、「これってどの作品の曲だっけ…」となったり間違って伝えたりしやすいので、DJ側でもこまめに入力しておくと良いかと思います。
また、オールジャンルイベントの場合はその曲がボカロの曲なのか?VTuberの曲なのか?ゲームの曲なのか?なども非常に重要です。
ブース内でのやりとりでは「〇〇(アニメ名)の〇〇」「(曲名) 〇〇のほう」などの指示をVJに出すと思うので、事前にある程度は把握しておきましょう。
7.セットリストをガチガチに組んだ場合は事前に共有してほしい
もしセットリストをガチガチに決めてくる場合、セットリストはVJさんに提出しておくと映像が出る確率が増えます。
「セットリストを組んでくるなんてDJの風上におけねえ!」というわけではなく「組んだなら教えてね!」くらいのお話。
映像を事前にある程度準備したり予習できるのもありますが、2曲先の準備をしたりなどもできますし、ブースが離れて往復が多いような場合は負担の軽減もできます。
もちろんVJさんの中には多忙な方も多く、セットリストを貰ったとしても事前に作業できない場合もありますが、基本的にある程度流れが決まって出して欲しい映像が決まってるとかであれば事前にやりとりしておくのも有効なことかと思います。
もちろん、セットリストの選曲を当日変える場合でも(VJに選曲変更したことやセトリを結構変えたことが伝わっていれば)過剰に謝る必要とかはありませんし、「200曲くらいリストに入れてそっから選ぶんだよね」という人とかは必ずしも共有しなくてもいいとは思います。
余談的なものですが、デビューしたてのひとやVJのプレイスタイル的にセットリストありしか対応できない場合もあります。
全員がその場選曲に対応できるとは限りませんので、その場合はぜひ協力してあげてください。
8.映像を間違えたVJに罵声を浴びせないでほしい
映像が違うこと自体を指摘するのは助かりまして、特にセットリストありDJで1曲ずれてる!とかのときに指摘するのは重要なことではあると思います。
わたしたちも全知全能であるわけではないですし、事実何でも知ってるって人はかなり珍しいかと思います。
なんでもは知らないわよ。知ってるアニメだけ。
人間が映像を検索して映像を充てる以上間違いはありますし上記のようなDJとのやりとり失敗にて間違った映像が出ることもあります。
選曲の決まっているライブでの映像ポン出し(曲は決まっているが絶対に失敗してはいけない)とは性質が少し違うことはご理解いただけたら幸いです。
フロアからも別に「映像違くない?」ってなれば「映像ちがうかも!」という指摘はしていいんですが、
その口調があまりに強すぎると参ってしまいます。&事実お酒が入ってるお客さんや興奮したお客さんから「VJやめろ!!」「映像違えよバーカ!」とかのレベルの罵声を食らってしまい、それでVJをやめてしまった人も周りにいます。愛のある罵声も味になることはありますが、特にデビューして間もない人のことは優しく見守ってあげてください。

9.ショートミックスやるときやVSE使う場合は声かけて
サビでつなぎまくるショートミックス、イントロから即ラスサビなどに飛ぶVSE(Very short edit)ではVJがDJの選曲を見に来る→映像をセットする→再生するの過程を15-30秒以内に行わなければならず、ブースが離れてる場合では物理的に間に合わないことも多いです。
その場選曲においてショートミックス等を行うのであればこの曲からこの曲まとめていくよー!的にVJさんにお伝えして対応してもらうのがいいかな?と思います。もしくは映像が全部は出ない(2曲に1回くらいだけ出してもらう)か、事前にこの日のイベントではショートミックスやるかもという打ち合わせをしておくのが望ましいです。
対応できる人ももちろんいるのですがもちろん全員が対応できるわけではありません。
10.VJ機材の上で乾杯しないでほしい&ドリンクは嬉しいけど気をつけて
実をいうとVJ機材越しに乾杯されたことが割とありますし、知り合いにもそれでVJコントローラーを壊した人がいます。
VJ機材もDJ機材同様耐水性ではないので水を被れば壊れますし弁償をするのも心苦しいです。
ひどいときには下記の定番ステッカーをPCに貼り付けてる人がVJブース越しにテキーラで乾杯して液体をこぼされたことがあります。

enab.base.shop
どうしてもDJ機材を優先しがちですがVJ側にもPCやVJミキサーなど高価な機材も多いので、VJブース周りには細心の注意を払ってください。
あとVJさんにお酒を持ってきてくれる人も結構多く大変嬉しい!一方、会場によっては置く場所がないこともあるので受け渡し等には充分に注意してもらえればと思います。
11.演者挨拶で飛ばされるとさみしい
私はあんま気にしないです。&最近のイベントは演出上演者紹介しないものも増えてるのでそういうパーティでは大丈夫です。
ただ、終了後のDJ紹介があって全員終わりました!という雰囲気でVJ紹介を飛ばされるのはちょっと「パーティに存在してなかったのかわたし・・・」になってしまってちょっと寂しいです。
意外にもフロアに出ていけないワンオペのときに紹介を飛ばされる確率が高く切ないことになることは見てても割と多いので、VJいるときは紹介してあげてください。
(忘れがちな人はタイムテーブルにVJの名前載せとくことをオススメします)
結語
上記の記事を見て「要望多いなオイ!!」って思う人もいると思う方もいるかもしれません。
しかしながら繰り返しますがアニクラ等でのDJVJは二人三脚の関係でいたいと個人的には思っています。
VJにとってもDJ側の心遣いがあるととても嬉しく、VJやりやすい関係を構築することはVJをはじめたり続けたりするモチベになるかと思いますので、お気遣いいただけるとありがたいです。
ということでDJに向けたお話になりましたが、そういった記事でした。