実はもう11月のBlackFridayも近い!ってことでResolumeを買う人多いのでは?
ということでResolumeを買う前後でやることをまとめていきます。
今回は過去記事も含め、買う「前」にすることをまとめました。
要約(↓今回は先に書きますね)
・エフェクトかけないポン出しならVirtualDJのほうがおすすめ
・ゲーミングノートかMacbookProじゃないと動作重いです
・BlackFridayで買う前にソフトは試せるので負荷チェック
・汎用素材はResolumeAlleyで変換してSSDに入れること
まず・・・
1.自分のプレイスタイルにResolumeが合うか今一度確認
まず前提からですが、Resolume買う前にまず前提として、自分のVJスタイルにResolumeが合うかどうかを確認しておきましょう。
こういう人におすすめ!
・VirtualDJでアニクラVJやってるけど汎用素材混ぜたりエフェクトかけたりしたい
・Remix系の曲のVJ担当することが多い
・結構クラブ寄りなVJをやる機会が多い
・オタク向けソングとクラブ系楽曲を行き来するイベントでVJすることが多い
・配信やってるけどカメラのかんたんなスイッチングやエフェクト等したい
・エフェクト寄りのVJがしたい
・汎用素材はこれから集める、もしくは豊富ではない
・VJとしてレコボリリックを活用したい
・ゲーミングノート(Windows)またはMacbookProを持っている、もしくは買う予定だ
・BPMを示すタイプのVJがしたい
こういう人にはおすすめしない
・エフェクトかけたり汎用素材流さないタイプのアニソンVJをしたい
・PCがゲーミングノートやMacbookPro等でない
・汎用素材をたくさん持っていてその数でせめるタイプ
・現場で素材を受け取ることが多い
・ひとりのPCを使って交代でVJすることが多い
・ソフトを複数立ち上げることに抵抗がある
ざっくり言うと
・ポン出し(映像に味付けせずタイミング合わせて出す)が主体→VirtualDJ使ったほうが厳密にタイミング合わせられるよ
・多くの素材を扱いたい&もらった素材をそのまま扱うことが多い→GrandVJやVDMXが合うかも?
・ひとりのPCを使って交代でVJ→GrandVJのほうがUIは簡単め。エフェクトかけないならiPad+TouchViz or ColorCodeVJ でも。(Resolumeでもいいんですがいろんなことを回り道する仕様上構成に個性が出やすい)
Resolumeが得意なこと
・エフェクトを扱う(自由性が高くキレイなエフェクトも多い)
・他のソフトからの入力やカメラを扱う(Spout/NDI/カメラ入力などなど)→タイミング合わせもエフェクトもどっちもやりたい!ならVirtualDJ+Resolumeを使いましょう
・MIDIコンで操作する
・展開が決まっているセットで映像をプレイリスト的に操作する
・タッチパネルでの操作はGrandVJ等よりはしやすい
・素材の再生速度をTapBPMに合わせられる
Resolumeが苦手なこと
・速度が微妙に変化するアニクラ等のVJで動画の再生タイミングを厳密に合わせる(VirtualDJと組み合わせることになる)
・オーディオリアクティブ(できなくはないが機能は荒め)
・ステップシーケンサー(1拍ずつ素材を切り替える。できなくはないが結構回り道)
・オーディオスペクトル(他のソフトをキャプチャするか地道な作業で作るしかない)
・自動BPM解析(できなくはないが他のソフトと組み合わせることに)
・多量の素材を扱う(デッキを切り替えると時間がかかる、素材を横に長く並べることになるし大量に素材を並べるとメモリを食う)
・DXVエンコード以外の動画再生(重いもしくは対応していない。これもVirtualDJと組み合わせるのがおすすめです)
こんな感じです。
↓この記事も参考にしてみてください
あとは周りのVJさんが何を使ってるか?も重要です。教えられるは正義なので周りに合わせて選ぶとか好きな感じの絵を出してるVJさんに何使ってるんですか?と聴くのもアリですね。
2.PCスペックの確認
Resolume買った!!これで俺もVJだ!!!ってなったあとにPCのスペック足りてませんでした・・・って人を結構見ます。
ここでResolumeを動かせるPCスペックについて復習しておきましょう。
これみてもわからん!って人もいるかと思いますがぶっちゃけよほど偏ったスペックじゃないゲーミングノートPC(GPU入ってるやつ)なら動くよ!ってことです。
↑価格.comだと8万円代くらいから。下位クラスのPCのメモリを16GBに換装するだけでもそこそこ動きますが安い買い物ではないため、そこそこのPCを買っておくことをおすすめします。ぶっちゃけるとVRできるスペックのPCあればかなりいいと思います。
探すときはこの緑色のマークを確認してください。下のシールはGTXですがRTXでももちろんOK!です
ビデオカードもいろいろあるんですが、とりあえず下2桁が50以上の結構下位クラスでもVirtualDJ+Resolume4Layer+エフェクトくらいなら動きます。VRやりたいとかもっと動画読みたければ○○60以上(1060、1660、3060以上)がおすすめです。
逆に20万するPCでもゲーミングノートじゃないとなかなか重いと思います。(ようはSur○aceとかL○t's noteとか・・・は合いません。)
また、ぶっちゃけるとほとんどの家電量販店ではこのタイプ(ゲーミング)のノートPCを取り扱ってません。
(都内の専門店とかPC専門店とかヨド○シならあるかもしれない。)
一応価格コムでResolume動くかなーなPCを並べたものです。参考までに。
・HDMI端子あり
・SSD容量512GB(理由は後述)
・メモリ16GB以上
で絞ったものです。換装しない前提で。換装できる方はもっと安い機種も候補に入ります。
たぶん買うなら公式サイトが安いです。
ちなみに・・・知り合いも含めRyzen5、Ryzen7、Ryzen9で動作は特に問題ないらしいですが公式ではサポートしてないので心配な人はintel系のCPUのほうがいいかもしれません。
3.体験版を入れてみる
Resolumeは買う前の制約がロゴ出る(のとレゾリュームアベニューってしゃべる)だけ!なので自分のPCで動かせるかどうかを検証しましょう。
レゾリュームアベニューが喋るのは体験版だけなので聴いておくのも一興
具体的には、動画を縦4つで再生して映像がかくつかないかを確認してください。(初期サンプルとか下記のBeeple等でOKです)
これで変に遅くなったりPCが爆熱にならなければOK・・・ですかね。
素材2-4再生するだけでタスクマネージャーが真っ赤になる人はPCの買い替えも検討してみてください。(素材は下記の方法で変換してから再生をおすすめします)
ちなみにゲーミングノートのエントリーで4素材再生してこのくらいです。
CPUやメモリがこれだけで90%とかになる人は設定を見直すか機種を変えるか検討してください。
確認項目は以下です。
①素材はDXVエンコードして(Resolume Alleyを通して)、SSDに置いているか?
②画面出力サイズは適正か?
③ACアダプターが刺さっており正しく給電されているか?(給電されてないとPCは本来の性能を発揮できません)
④常駐ソフトは立ち上がりすぎてないか?
このあたりはSzkさんの記事も参考になるかと。
ちなみにこれから買うよ!な人は人によってはGrandVJも候補に入ると思うのでそちらもいじってみてください。Macbook持ってる人は一応VDMXも。
あと、この記事を読んでる方はアニクラVJも少なくないと思うのですが、自分が現場でやる構成を試してみてください。
具体的にはResolume+VirtualDJ+Everything+ブラウザ等を立ち上げ、VirtualDJで2-4素材読み込んだ上でResolumeで2-4素材ほど読み込んだ上で負荷を調べてください。
4.素材の調達
素材を各サイトから調達します。
とりあえずは最初の最初期はBeeple、Booth、動画素材.comあたりのサイトが無料だったりコスパがよかったりで使いやすいと思います。最初のお供としてはかなり強いと思います。
実際結構ここにある素材だけでもいろんな曲に対応したVJが可能です。
が、無料や安価で良質な素材が手に入る=ほかのひとと被りやすい、でもあるので、個性を出したいとかなると自分で作ったりちょっとマニアックなサイトから手に入れたり、になると思います。
5.素材の変換について
VirtualDJでのアニクラVJだと動画形式は割と最近は
拡張子:.mp4
コーデック:H264
が多いと思います。これはなぜかというと容量が小さい割に画質が良いからなんですが、VJソフトで低負荷で再生するには変換が必要になります。
Boothなどで販売している素材もこの形式が多いです。
.mp4(H264)は再生できるソフトは2021時点で一番多い(RekordboxVideoでも読めるしResolumeで直接読めるので間違いない)のですが
・再生が重い
・キーフレームの概念があり映像を飛ばして再生すると崩れたり特定の秒数に飛ばせないことがある
・速度を変えた再生が苦手
という欠点があり、Resolume等にとっては扱いづらい形式です。
ここで出てくるのがResolumeの場合DXVというコーデックで、変換ソフトを使うことになります。ただここでResolumeの親切なところが一つあって、変換ソフトがついてきます。
ResolumeAlleyっていいます。これを使って動画を
拡張子:.mov
コーデック:DXV
に変換します。
この形式は
・速度を変えたり逆再生したりにやや強い
・再生の負荷の一部をグラボに手伝ってもらえる(のでCPUとメモリを他のことに使えるようになる)
・ただしファイル容量は大きい
・Resolume以外のソフトではやや扱いにくい
という特徴があります。
変換の方法ですがソフト立ち上げてドラッグアンドドロップして変換するだけ、なのでかなり楽です。(ただしResolume以外で扱いにくくなるのでもとの動画ファイルも残しておきましょう)
変換の具体的手順はこちらの記事を参照してください。
各種再生ソフト(MediaPlayerClassicなど)で再生できたりエクスプローラーでサムネを表示する方法も含めて書いてあります
↓
あと、これ前いい忘れてたんですが、DXVエンコードした素材はSSD(外付けでも内臓でも可)に置いてください。外付けHDDから読むとせっかく変換してもめちゃくちゃ重いです。
ちなみにSSD自体も値段によって寿命が違うらしい・・・です
特にアニソン/アニリミ等のVJの場合、Resolumeを本格活用する!ってなるとUSBハブにSSDとHDDとMIDIコンつないで・・・と設営が大変になるので、ある程度部品交換できるのであれば最初からSSD多めのモデル買うか内蔵SSDを大容量に換装しておくと楽かと思います。(内臓の1TBをDドライブに+1枚増やせるなら運用としてはおすすめです)
余談ですがGrandVJやVDMXの場合はhapと呼ばれるコーデックがいいみたいです。複数のソフトで動画運用する人はこちらのほうがいいかもです。
(変換の仕方は割愛)
ということでResolumeを買う前に確認すること・知っておきたいこと、を個人的にまとめた記事でした。
買おうと思っている方の助けになれば幸いです。
今後もBlackFriday特集みたいなのかけたらかこうかな、と思ってますのでよろしくお願いいたします。