ゴーグル部-「ゼロ(円)から始めるVJ生活」

地方に住んでる初級者アニソンVJが覚えたてのソフトの使い方を吐き出したりするブログ。Windows環境、ResolumeとRekordboxLyricの話題が多めです

VJソフト、何を選べばいいんですか?(2020年版・私見)

とりあえず、よく聞かれる質問でネットにも記事がありますが、VJソフト何を使えばいいんですか?というお話。(2020年7月時点)各ソフトのいいところ、ちょっと癖のあるところ、これをやりたいならこれを買うといいんじゃないかな?的なことを述べていきます。

 

参考動画

 

 

 

この記事に出てくる用語

・ポン出し→音楽に対応した映像をHDD等から選んで出すこと。エフェクトかけないものを指すことが多い。

リップシンク→DJさんが流してる音楽とVJさんが流してる映像のタイミングをシンクロさせること。

・ビートシンク→DJさんが流してる音楽のテンポに合わせてエフェクトや別映像を流したりする表現。

・Spout→ソフト間で動画をリアルタイムで共有する機能。イメージとしてはHDMIケーブルのソフト間ver。後日説明します。

Syphon→Spoutと同じようなものでMacのみで使える規格。

・NDI→Spoutに似た規格で、同じネットワーク内で動画共有する規格。PC間通信や一部のカメラにも対応。

マッピングMIDIコントローラーに対してボタンとソフトの動作を対応させること。

 

VJソフトとして有名なやつ編。かつアニソンVJ向けのをいくつか紹介します。

1.Virtual DJ

アニソンVJ界隈で一番使用ユーザーが多いと思われるソフトです。

https://www.virtualdj.com/

f:id:ino2408m:20190407011316j:plain

・ロゴなしでVJができるPro版は299ドル(約33000円)です。

 

良い点

Windows/Mac対応。

・使用ユーザーが多いのは正義です。現場で困っても先輩VJはだいたいこれをいじったことあると考えられるので、機能の使い方に関しても心得てる方は多いかと。

・なにせDJソフト。UIに関してはVJソフトの中ではほとんどの人が初見で使えるくらいにわかりやすいかと思います。

・Pro版であればほとんどのDJコントローラーに対応、マッピングも済んでます。

・対応形式がとてもとても豊富です。.mov、.mp4はもちろん、.mkv、.webmなどかなりマニアックな形式に対応しており、動作も他のソフトに比べてとてもとても軽いです。

・DJ型VJソフトの中でプラグイン入れることによりSpout(後日説明)に対応できる数少ないソフトです。しかも送受信両方に対応してます。ざっくりいうと、ResolumeやVDMXなどの他のVJソフトに映像を送ってVirtualDJとresolumeのいいとこ取りをする・・・みたいな使い方ができます。

BPM解析能力はDJソフト故に優秀な方です。

・プレイリスト作れるのでセットリストへの対応が非常に楽です。

 

クセのある点

・割引されたのをあんまり見たことないです。

・もとのUIが英語なのを直してるので、やや分かりづらいところはあるかと。

マッピングやループの変更はコード打って行うので独特です。

・もともとDJソフトなので重ね合わせやエフェクトは弱いところあります。

 

こういう人に向いてる

・とりあえず素材再生系を極めたい

・新しいソフトの操作方法を覚えるのが苦手

・人から素材を受け取ってVJすることが多い

・DJコントローラーが余っている

・エフェクトはあんまりかけたくない

リップシンク命。もしくはビートシンクで2素材切替えする表現を好む。

・PCにそこまでお金をかける予定がない

→あんまりエフェクトかけたくない人にはこれが一番かと思います。DJソフトゆえのタイミング同期技術に長けているので、リップシンクへの強さがあります。Resolumeなど他のソフトと組み合わせて使う人も多いです。アニクラ、ドルクラにおいてはこれスタートがオススメです。

 

 2.RekordboxVideo

最近登場したRekordboxの拡張機能です。

mp4などの動画が再生できるようになります。

https://rekordbox.com/ja/products/rekordboxvideo/

 

f:id:ino2408m:20190407085518j:plain

良い点

・この手のソフトでは安い(RekordboxをDJで使っているなら17000円/2licences)

・UIがRekordboxDJのそれなのでかなり初心者でもとっつきやすいです。

トランジション(動画切り替え機能)が豊富です。

・動画か音声をしっかり切っておく必要がありますが、持ってる曲に動画を乗せられるので、DVJが可能です。むしろ一人DVJに関しては一番向いてます。

・音楽の解析機能についてはRekordboxのそれなので、グリッドやキューを使った視覚的なリップシンク/ビートシンクに適しています。

・検索インターフェース/プレイリスト関係がわかりやすい。(もちろん莫大なファイルの中から見つけ出すならeverything等組み合わせる形になりますが、RekordBoxの優秀な検索機能を使えます)

・RekordboxLyricと組み合わせるのには一番推奨されているソフトです。LyricとVideoを曲によって使い分けたい人にとっては一番わかりやすいと思います。

・Pioneer製コントローラーであればマッピングいりません。

 

クセのある点

・2layerのみ。2つまでしか動画をロードできないので、リミックス系のVJやるときは辛いです。

・対応素材形式がavi, mpg, mp4, m4v, mov とやや他のソフトには劣ります。エンコードの関係で使えないことも…

・プラッター(DJコンの皿の部分)が使えるDJコンが純正のものだけになるので、コントローラーを選びます。

・Spout、NDI等に対応してません・・・ほかのソフトと連携するには工夫が必要になってくると思います。Syphon outのみ対応。

 

こういう人に向いてる

・RekordboxのUIで操作したい

・余ってるPioneer製のDJコントローラーがある

・一回の現場でDJとVJ両方やることが多い

・キューの管理やエンコード、素材のリネームなどをしっかりする派

・将来的にRekordboxLyricを使いたい(個人的にはResolume/VirtualDJ/VDMXでの運用がおすすめですがRekordboxLyricとの推奨組み合わせ方はこれです)

・将来的に一人DVJもやってみたい

→楽曲解析機能を強めたDVJソフトです。VirtualDJよりも視覚的に素材合わせがしたい、とかの方には向いてます。

 

3.VDMX

アニソンVJ界隈でMacユーザーはVirtualDJとこれで半々かな?というイメージです。

 

設定が保存できる正規版は349ドルです。学生割引で199ドル。

 

無料版では設定が保存できませんが、ResolumeやgrandVJと違ってロゴが出ないので、無料版のままポン出しに使ってる人もいます。

 

使ったことがないので詳しいことは言えない…けどイメージとしてはこんな感じです。

https://vidvox.net/

 

f:id:ino2408m:20190407082325j:plain

 

良い点

・画面レイアウトがある程度自由に組める

・豊富なプリセット(アニソンVJ向けの4layerなんかもあります)

・この手のVJソフトにしては軽い(Macの恩恵?)

Syphon(SpoutのMac向けver.)、NDIなどの規格に一通り対応しています。

・エフェクト豊富。パラメーターもいじれるところ多いので。アニソンからEDMまで何でもいける

・対応形式はResolumeより多い

・ソフト単体でかゆいところに手が届く(MIDIシーケンサーやマイク反応なども一通りツイてます)

 

クセのある点

・対応OSがMacのみです。(パフォーマンス発揮するにはMacBookProなどが必要、GPUは積めない)

・画面がややとっつきにくい?らしいです。慣れればいいといえばそうなんですが。

・UIが基本的には英語です。

 

こういう人に向いてる

Macのハイエンド機を持っている、もしくはこれから買う予定

・凝ったVJがしたい

・説明ブログなどを読んである程度理解できる

 

Macを持っているなら体験版いじってみて合うかどうか入れてみるのはいいかな?と思います。

筆者もこれ欲しさにMac欲しいくらいです。アニソンVJにもバリバリ使えます。というか使っている人多数です。

 

Mac向けのVJソフトにCoGeやModule8もありますが使用ユーザーも少なくアニソンVJ向きではない気がするので割愛します。

 

 4.Resolume

WindowsでVirtualDJと組み合わせてエフェクトを決めたいって人が使っているイメージです。単体での使用には向いてませんがやってる人もいます。機能の豊富さからして、ほかのVJソフト持ってる人も余力あればもっておくといいかな?と思います。とにかくUIがわかりやすくいじってても面白いのが特徴ですね。

https://resolume.com/

 

f:id:ino2408m:20190407094306p:plain

良い点

・エフェクトが豊富です。

・画面もとっつきやすい方だと思います。映像を混ぜるだけならたぶん初見でも行けるんじゃないかな?と。「AV」「Shop」「Creator」のデッキをいじってれば必要な操作をまず習得できます。

・Spout、NDIに対応してます。

MIDIマッピングも細かくかつわかりやすくできる方です。

・映像のパラメーターでいじれるところが非常に多いので、事前準備してればかなり面白いことができます。

Windows対応なのでGPU積んでればそのスペックを最大に活かすことができます。

 

クセのある点

・mp4に対応したのが「比較的最近」なので、mp4素材再生は重い・・・です。

・もともと.mov形式向けのソフトなため、対応動画形式がやや少ない・・・です。

(この二点はVLCやVirtualDJで補えます)

・速度変更するとピッチが変わってしまいます。(設定で変更可?)

MIDIシーケンサーに現時点で非対応。

・推奨PCスペックが高いです。実質GPUは必須なのでゲーミングノートかMacBookProじゃないとキツい気はします。

 

こういう人に向いてる

Windowsのハイエンド機を持っている、もしくはこれから買う予定

・VirtualDJでやってたけどなんか物足りなくなってきた

・エフェクトバチバチマンになりたい

・ほかのソフトと連携する使い方を想定してる

・EDM/RemixのVJを将来的にやってみたい

MIDIコンマニア

 

→ロゴがでますがデモ版があるので興味ある人はいじってみましょう。

Spout/NDIの映像に対し豊富なエフェクトがかけられるので、ほかのソフトとの連携に非常に向いているソフトです。

個人的にはPC内のソフト間ミキサーって感じで使ってますしそういう使い方してる人多いですね。

特にVirtualDJと組み合わせることで互いの苦手なところを補うことができます。

詳しい人ならProcessingやTouchDesignerなんかと連携して使うのも楽しいかもですね。

 

5.GrandVJ

私も体験版いじっただけなので、詳しくはないですがこちらもユーザーが多くとっつきやすいソフトです。

 https://dirigent.jp/product/arkaos/grandvj-2/

f:id:ino2408m:20190407103337p:plain

 

良い点

・エフェクトが豊富でわかりやすいです。

・各素材を割合変えながら打つのにはとてもわかりやすいUIです。

・Spout Outに対応しています。最近はNDIにも対応したらしいです

MIDIマッピングもわかりやすいです。

Windows対応なのでGPU積んでればそのスペックを最大に活かすことができます。Resolumeよりはスペックいらないんじゃないかな?感はあります。

・素材管理がしやすいので汎用素材を頻繁に入れ替える人には使いやすいかもしれません。

・Resolumeより動画再生自体は形式軽さともに強いです。

MIDIシーケンサーが使えるらしいけど未検証

・1ソフト2ライセンスです。あとハイエンド版(XT2)がプロジェクションマッピングできるソフトではトップクラスに安いです。 

 

クセのある点

リップシンクしたいとなるとVirtualDJよりはやりづらい感はありますがResolumeよりはやりやすいです。

・エフェクトはResolumeより少なかったりパラメーターでいじれるところは少ないイメージですね。

・マシンスペックはそれなりに必要です。

・プレビュー画面がやや見づらいかな・・・?

 

こういう人に向いてる

・ソフト単体で完結させたい

・VirtualDJでやってたけどなんか物足りなくなってきた

・エフェクトはわかりやすいやつをピンポイントで使う派

・EDM/RemixのVJを将来的にやってみたい

・素材重ねる、BPMで素材切り替えみたいな王道のVJしたい

・自分で素材作ったりとか汎用素材たくさんもってたり、エフェクトよりは素材寄りのVJをしたい

 

→こちらもロゴがでますがデモ版があるので興味ある人はいじってみましょう。

汎用素材の管理のしやすさ、UIの分かりやすさ、ソフト単体で完結することから使いやすいソフトだと思います。

 

ということで、ゼロ円からはじめるとかいいながら有料ソフトのまとめですが、将来的にどれを買うか?の妄想をすることはVJ続ける上では重要だと思うので、いろいろいじってみてください!

 

まとめ。

個人的にはこのチャートに従って選べばいいんじゃないかな?と。

 

 

f:id:ino2408m:20190407150455j:plain

 VDMX、私はわからないですが、やっぱりユーザーが多いのは正義なのでは・・・&各種連携できる&軽いということでMacならこれかな?感です。

ちなみにいい忘れてましたがVirtualDJ等でもある程度のエフェクトは使えます。

 

あと、Resolumeなんかは11月のブラックフライデーで安くなるので、とりあえずは使いたいかどうかをざっくり決めておくといいかな?と思います。(学生なら学割使えるので即決もアリです)

 

ということで、まずは有料ソフト自体今どんな感じかなーという記事でした。だいたいのソフトは体験版あるので、ぜひ触ってみてください。