ってことでResolume講座の第一回ですが、
第一回にして、
これ覚えればほぼ終わり!
で応用もしやすい「エフェクトの作り方」をやろうと思います。
1回目にしてこれでほとんど講座は終わりです。マジでそのくらいです。
CircleやKaleidoscopeなどやや使いにくいエフェクトの使い方についてですね。今回は「Circle」を例に、エフェクトの実用的なかけかたの例を紹介します。
たとえば、原画がこんな感じだとします。これをBPMに合わせてドゥンドゥンさせてみましょう。
で、ここにエフェクト、「Circle」を入れてみましょう。
エフェクトのかけかたですが、右下「Effects」
から「Clip」のところにドラッグアンドドロップすると入ります。
今回紹介する「Circle」は原画をもとになんかかっこいい円を作ってくれるエフェクトです。
試しに入れてみましょう!!!
よし、これで完成や!!!!!!
ちょっと待て、
これでは原画が何がなんだかわからん。
Resolumeのエフェクトの厄介な点なんですが、デフォルトの設定だとエフェクト100%を常にかけ続けるみたいな感じになります。これでは、使えるエフェクトが限られてしまう・・・
で、これを解消する方法でパッと思いつくものなんですが、
・エフェクトの量を少なくする
・MIDIコンでリズミカルに動かす
あたりでしょうか。
特に下できたらリズムに合わせた絵ができそうですよね。
でも、特に特定の分野のVJで動画を読み込みながら手を動かすなんてのは
カイリキーにしかできません。手が四本必要。腱鞘炎必至。
なので、Resolumeの機能を使って自動でエフェクトをかけてくれる感じにしましょう。
やり方なんですが、BPMSyncとEnvelopeって機能を使います。
BPMSyncってのは名前の通りBPMに合わせていろいろ勝手にやってくれる機能です。
Envelopeは変化曲線みたいなものだと思ってください。
ようはこの2つを組み合わせると、
BPMに対し自動でエフェクトの量を変化させられる仕組みをつくることができます。
試しにさっき上げた動画のCircleのOpacity(不透明度)をBPMに合わせて動かしてみましょう。
やり方としては、Circleのエフェクトを探し、その中にOpacityというパラメータが入っているので、そこの左、「▼」よりBPM Syncを選びます。
デフォルトでは4拍でゆっくり状態が行き来する感じのパラメーターになってます。
ここまでが下の動画です。
ここで一工夫ですが、その下にEnvelopeというパラメーターがあるので、ここを試しに「4 to the floor」にしてみましょう。
ようはX軸が時間軸みたいな感じになるので、これだと、拍に合わせてドゥンドゥンする感じになります。
他にもいろんなEnvelopeがあるので、試してみましょう。
「Digital」なんかは1拍ごとに原画とエフェクトを一気に行き来するので、リミックスで重宝すると思います。
エフェクトによって相性がいいものが違うので、いろいろ試してみてください。
でもエフェクトを使うたびに上の設定やるの面倒くさい・・・現場でやるのに頭がまわらない・・・
ってなると思うので、ワンボタンで発動できるようにしましょう。
ここは操作の好みなので、全体に先程のエフェクト組んでマッピングしてもいいと思います。が、個人的には下のやり方のほうが楽です。
Resolumeには、エフェクトを素材と同じようにして扱う機能があります。この挙動は特殊・・・なので後日ビデオルーターの記事書くときに説明します。
試しに、Effectの欄から素材を空のスロットにドラッグアンドドロップしてみましょう。
これでもいいんですが、これだと下のClipにドラッグアンドドロップしたときと挙動が違いますね。というわけで、トランジションのモードを50AddからAddにしましょう。
(この違いは後日「レイヤーを理解する」の記事で説明します。)
これで上の「Circles」を押すだけでエフェクトが発動できます。
こういう感じで次々とスイッチを作っていけば、いい感じでエフェクト運用できると思うので、ぜひやってみてください。
応用編として、実際にわたしが使ってるエフェクトの作り方や使用例をおいてみます。
1.EdgeDetection
EdgeDetectionはアニメ素材とかともとても相性のよい輪郭を抽出するエフェクトです。
Envelopeを直線上にして、1拍目で輪郭を強調して、4拍目までにゆっくり戻す、みたいな感じでエフェクト作ると個人的には拍取りしつつ原画見せつついいかなー、と。
2.VideoWall
VideoWall は原画を増やしたりばらばらにしたりする効果のあるエフェクトです。
4拍全て反応させるのも目にうるさいので、3拍目だけ反応させる例ですね。
Envelopeのパラメータ、自由にいじれるので、こんな感じで反応させる拍を決定することもできます。
3.Slide
Slideは名前の通り画面をスライドさせます。EnvelopeのカーブはCurveでいじれるので、この動画の後半みたいにギュイーンって感じにも動かせます。
特に動かない素材とかスライドショーと組み合わせるといい感じにできます。
サビで発動とかもありですね。
4.SolidColor
SolidColorは単色画面を作り出すエフェクトです。
SolidColorを白にし、Envelopeの組み合わせでLJ(LightJockey)みたいな感じのフラッシュが作れます。
4つ打ちとかサビとかにどうぞ。
5.Tile
Tileは原画を複製するエフェクトですが、プリセットにあるLineだと原画に合わせた横線を作ってくれます。エフェクトは数種類組み合わせることもできるので、奇数拍で縦線、偶数拍で横線みたいな感じで組むことができます。
6.Kapot
崩しを入れるエフェクトです。全部崩すとグロいので、拍ごとに50%分を重ねがけするように調整してあります。ダブステップとかに合いそうですね。
7.Transform
一拍ごとにちょっとだけ拡大するエフェクトです。この図だと分かりづらいですが、原画を崩さずに使えるので重宝します。
EnvelopeはOpacity以外でも活用できるよ、の例ですね。
実際のプレイ時ですが、下の動画のようにエフェクトをいくつか組んで曲の展開とかに合わせてクリックorアサインしたMIDIコンを押していくだけでいい感じにエフェクトを制御できます。実際のMIDIコンにはTAPとResyncをどこかにアサインしておくと楽かと思います。
これで曲のBPMが変わったりしたときにTAPで調整していけばOKです!
動画の後半でやっているみたいにエフェクトを複数組み合わせるみたいなこともできます!ぜひ自分だけのエフェクトを作ってみてくださいね!
次回は未定ですが、今後Layerの話とか、ShaperやSourceの話とか、VideoRouterの話とかしようかな、と思ってます。引き続きよろしくおねがいします。
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