一応過去にもマスクの使い方はやったのですが、今回はVirtualDJと組み合わせていい感じに1画面2素材出しましょう!という応用的な記事になります。
各デッキSpoutのお話は前回記事を参照してください。
構成としては意外とかんたんで、各デッキSpoutの上に白素材(トランジション素材)を置いて、マスクの状態にすればOK!です。
基本的にはマスクのレイヤーはフル上げにしておいて、その下のレイヤーをON/OFFする感じで制御します。
めちゃくちゃ簡単。
注意すべきことなのですが、トランジション素材というものは白から黒(もしくは黒から白)に変化するものです。
こういうやつですね。
白素材で形をとっただけものはトランジション素材として適しません。(ようは完全な白、完全な黒になる瞬間がないので、サブ素材の視認性が悪くなる)
重要なことですが、今回の記事では2素材をうまーく両方とも見せたい!なので、トランジションの最初と最後はしっかりと白と黒にしてあげる必要があります。また、ループで最後まで再生したら最初に戻る仕様にしてると一瞬で素材A→素材Bと切り替わってしまうので、この使い方の場合は再生モードは「Bounce」等にしておくことをおすすめします。
応用編
また、Resolumeの録画機能とかをうまく使い、トランジション素材を事前に加工したりすると、一定時間ごとに素材1と2が切り替わるみたいな感じにできます。
黒(数秒静止)→トランジション素材1→白(数秒静止)→トランジション素材2→黒(数秒静止)という流れで事前にトランジション素材を録画してしまうことです。この手の素材をあらかじめ作っておくと、素材1と2がいい感じに切り替わりながら動いてくれますし、各素材を投影してるときマスクが数秒静止するので両素材がより一層見やすくなるかと思います。
素材の加工の仕方。
まず、白黒にトランジションする素材でTransportの左で一回止め、再生をOnce&Holdに。この状態で録画ボタンを押します。
2~3秒経ったらスタートし、再生して右側に来てストップさせます。
また2~3秒か数拍経ったら逆再生します。
これでもとに戻り数秒経つまでをあらかじめ録画します。
録画した素材はLayer1にきます。これをマスクの層に入れてあげると使えます。
また、トランジションじゃないマスク素材を使いたい!って場合はSolidColor等をうまく使い、黒い状態の時間と白い状態の時間をうまく調整してあげるといいでしょう。
ほか、任意の白画像をTransformで拡大して行くといい感じのトランジション作れます。Resolumeの機能でTextBlockやShaperを使っても簡易なトランジション素材を生成できます。
ハートとか星とかの簡便なトランジション素材はこれで。
以下がTextBlockで星型のトランジション素材を作成した例になります。
ほかにも、SolidColorを使うと、形で下の素材切り取るだけじゃなく、タイミング制御もできます。たとえば、4拍で白から黒へ、みたいな素材を作っておけば、自動で左右フェーダーを切ってくれる感じの制御ができますし、ビートで特定の素材を出すこととかもできます。フェーダーを不用意に動かさなくてもいいのでMIDIコンにも優しいです。
ということで、マスク素材を使って2素材をキレイに見せる方法についてでした。
マスク素材をBeatSyncした状態で使うと絵にもリズムがつく+複数素材を普通に重ねるよりもより視認できる状態で出せるので、トランジションを素材をマスクとして使うことはアニクラではかなり有効な表現だと思います。
場合にもよりますが、普通に重ねるより見やすい!ということもあったり、トランジション素材の種類によっても見え方が変わってくる面白い機能なので、ぜひ使ってみてくださいね。