ごーぐる部-「ゼロ(円)から始めるVJ生活」

初級者でWindowsなアニソンVJが自分なりにいろいろ書いた備忘録。Resolume/RekordboxLyric/OBSVJ等の記事が多めだと思います。

RekordBoxLyric講座#1 RekordBoxLyricのいろいろ

RekordBox Lyric、最近いろんな現場で使われるようになってきました。

ですがあんまり情報ないと思うので、持ってる情報を共有してみようかな?と。

 

そもそもRekordBoxLyricってなんなの?

DJソフトRekordboxに月800円で追加できる歌詞表示機能です。

 

RekordBox6以降はCreativeプランに入ることで利用可になります。月1480円。

 

【新機能】rekordbox lyric が遂に国内でもリリース!音×歌詞でさらなるDJパフォーマンス! | DJ機材/PCDJ/電子ドラム/ミュージックハウスフレンズ

 

上のサイト見てもらえれば分かるかな?と思います。

 

歌詞からリリックビデオを勝手に作ってくれるので、課金さえすれば新たな視覚表現が可能になります。

 

無料なんです?

無料じゃないです。月1480円の課金が必要なので、ここをどう負担するかは考えどころですね・・・

積極的に使いたいイベントがあればVJさんにギャラ増ししてあげてください。(私は趣味で持ってるので大丈夫ですが)

あとはRekordboxのライセンスを持ってる人限定になるので、使ってるDJソフトがSeratoやTraktorの場合、ライセンス(15000Yen or コントローラーに付属)が必要になります。

ちなみに体験版だと自分の持ってる音源でのテストはできません。付属のサンプル曲のみになります。

 

(追記)RekordBox6になり、

・レコボの所持不所持に限らずサブスク契約式になったためCreativeプランで行うことになりました

・歌詞の途中で歌詞が★★★マークになりますが機能自体は体験できるようになりました

 

Lyric+MVでやりたいんだけどRekordBoxVideoか映像ミキサー買わなきゃあかんの?

RekordBoxLyricとMVでやりたいって人はRekordBoxVideo買ってください。もしくは高い映像ミキサーを買ってください。

 

 

 

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嘘です。

連携する方法がいくつかあるので、別記事で紹介します。

 

 


 

 ResolumeとかNDI関連の記事は後日書きます。

音源ないとできないんですか?

音源ない曲のLyricは絶対に出せません。なのでiTunesストア等で楽曲を購入してください。

 

 

 

 

嘘です。実は音源ない曲のLyricを出す方法が存在します。

 

 

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 


 

 

 

ってことで、たぶん他ソフトの連携とか音源ない曲の扱いとかは共有されてない部分も多いと思うので、各記事に飛んで見てもらえればいいかな?と思います。これから使いたい人もぜひ見てみてください。

ゼロから始めるVJ講座 #1 誰の家にでもある「VJシステム」のお話

最近いろんな人とお話してて、私のブログ記事を読んでくださった方が結構いて嬉しいのですが、何言ってるかわからない・・・っていうかたも多いので。

 

金銭的な敷居を低くするタイプの記事だけでなくこういう記事も書きたいと思います。

 

とりあえずクラブでVJみたことあって興味もあるけど、何やってるかわからないしどう始めるかも分からない・・・って人向けに

 

敷居のぐんと下がるお話をしてみようかと。

 

 

VJのやってることとシステムについて身近にある機材を例に説明します。

 

 

 

いきなりですが、すごい変な質問しますね。

 

みなさん、VJ機器はお持ちですか?

 

たぶんこの質問の答えとして、

クラブやイベントでVJやったことある人→YES

そうじゃない人→NO

だと思います。

 

次の質問です。

みなさんは、テレビで入力切替を行ったことがありますか?

 

こうなると、結構YESだと思います。

 

実はVJという行為そのものは確かにクラブでVJソフト使って動画を切り替えたり合成したりすること・・・なんですけど、

システム的には、例えば「自分がゲーム機でなんかゲームやってる。そこで父親が帰ってきてBDがみたいと言い出したので、入力切り替えし、BDを入れて再生した。」これがVJのやってることに結構近いです。

 

ようはすごい極端な話をすると、家のテレビで入力切り替えを行ったことがある人は、VJしたことがあると言えます。

 

日常に当たり前に存在するこのシステムを図解してみると、こんな感じです。

 

 

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 こんな感じで、人の見たい映像、やりたいこと(要求)に合わせて映像を選ぶ、必要な機器や機能を切り替える、これがVJの主な役割ですね。

 

クラブであれば、

「曲に対して存在するPVを投影する」「アニメのOPED、名場面集などを出す」「リズムに合わせて画面を動かす」「なんか照明効果のあるようなVJっぽいカッコイイ動画を出しておく」あたりが「要求」になります。

 

ちなみに、ビデオデッキでVJしてた時代は以下みたいな感じですね。(これが分かりやすいと思うので)

 

 

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システム的要件としては、

・「2つ以上の動画再生装置」(DVDプレイヤー等)

・「なんらかの切り替え機構」(HDMIセレクター、ミキサー)

・「出力装置(見るための装置)」(モニター、プロジェクター)

これらがあればVJできます。

 

ようはDVDプレイヤー2台とセレクターとプロジェクターがあればVJできてしまうわけです。

 

これでみなさんもVJですね!

 

………。

 

・毎回クラブにそれ(大量の映像媒体と重い機器)を持っていくのは結構大変…(現役でビデオやDVD使ってるVJさんももちろんいますが)

・映像媒体全部DVDに焼いていかなくてはならないんですか?

・映像を混ぜたらいろんなパターンができて楽しそう

・リズムに合わせて映像切り替えてたら腱鞘炎になりそう

 

→今の時代だと1台のPCで全てできたら、楽そうじゃないですか?

 

といって考案されたのが「VJソフト」です。

VJソフト+PCで

・「DVD」

・「DVDプレイヤー」(複数台)

・「切替器」(HDMI切替器またはミキサー)

・各種ケーブル

・自動切り替え機能

の役割を果たします。

 

アニソンVJでよく使われるVirtualDJでのVJを無理くり上みたいな図にするとこんな感じですね。

 

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この構造、完全にビデオデッキでのVJに近いですよね。ようは難しく見えても、それをPCの中で完結させてるだけなのです。

 

Resolumeとか使って複雑な感じにVJしても、このくらいです。(この図は後日補足するので完全に理解しなくてもいいです)

 

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Spout?という見慣れない単語がありますが、これも後日説明します。

ソフト同士をつなぐバーチャルケーブル、的なイメージを持ってもらえれば。

 

上の図と下の図を見比べてもらえれば分かるように、ようは昔いろんな機材でやってたようなことを一つのソフトでできるようにしようかーってのがVJソフトです。

 

MIDIコントローラー等あれば便利ですが、

PC+VJソフト+PCとプロジェクターをつなぐケーブル、

とりあえずこれだけでVJはできます。 

 

 つまり、VJソフトの主な機能としては、以下の通りになります。

「映像を再生する」(DVDプレイヤー)

「映像を作る」(ゲーム機)

「ソフト同士を結線する」(ケーブル)

「映像を切り替える(もしくは混ぜる)」(HDMIセレクター)

「操作を自動化する」

「映像を投影する」(テレビ・プロジェクター)

 

これらの機能を駆使して、

曲をイメージしやすくする!なんの曲だっけをわかりやすくする!

なんかカッコイイ感じにする!エモ空間を作る!

ノらせる!フラッシュとか炊いて盛り上げる!

 的な視覚効果を作り出すのがVJらしいです。(私もはじめたばっかりなのでこれくらいしかわかりませんが)

 

 

なんとなくイメージできたでしょうか・・・?

 

ってことで気軽に始めましょう!

 

次は基礎的な機材と何から始めればいいか、の話をします。時間がかかるかもしれませんが、お付き合いいただけると幸いです。

 

それでは!

 

次回

 

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無料で始めるアニソンVJ講座  #5 -ホットキー&ゲームパッドを使おう-

 

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この前、フリーVJシステムを紹介したんですが、

 

全部マウスで制御するのタルくね?ってことで、

どういう操作体系がいいかなーと考えました。

 

まあ、とりあえずVirtualDJを考えると、MIDIコンがいいかな。と思ったんですが、

 

意外と複雑だったりします。(正直私もわからないし設定を微調整するのが大変すぎる)

 

MidiKeyを使ってnanoPadにマッピングする、とかならいけるかと思いますが、

まあキー押して制御に5000払うのは、他の用途ない人にはちょっと高いかな?と思いました。フェーダーやプラッターはなかなかマッピング難しいかも?と思ったのであんまりお勧めはしません。(情報提供してほしいくらい・・・)

 

安いコントローラーってなんだって言うと、やっぱりテンキーとかゲームパッドですかね。

 

で、テンキーを使ってみたんですが、最近のテンキーはなんかうまく動作しないらしく、プログラムテンキーだと結構高い・・・

 

ってことで、個人的にはゲームコントローラ使ってしまうのが安い&分かりやすいんじゃないかな?と。

 

 

 

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こんな感じのやつです。お値段1500円くらい。街の電気屋でも売ってます。有線がトラブル少ないですが、ワイヤレスのでもフロアから操作できたりと面白いかもしれませんね。

 

 ってことで、マッピングしてみました。

 

一例ですが、

L1ボタン・R1ボタン→シーン切り替え(OBS)

L2ボタン・R2ボタン→トランジション切り替え(OBS)

4ボタン→再生/停止(VLC

1ボタン→ウィンドウ切り替え(Windows

十字キー左右→位置制御(VLC

十字キー上下→速度制御(VLC

って感じです。

 

で、実際使うとなるとVLC1で再生(4ボタン)→いい感じになってきたらLボタンみたいな感じで切り替えられるので非常に便利です。

 

マッピングの仕方

ゲームコントローラーとJoyToKeyを使います。

 

 

joytokey.net

 

ジョイパッドの信号をキーボード信号にするソフトです。シェアウェアとなってますが、現状すべての機能が無料で使えます。

 

まずはこのJoyToKeyをインストールします。設定については、各ソフトでの設定が済んでから行います。

 

1.OBS編

OBSでシーンを作ると、シーンに対しホットキーが割り当てられるようになります。

「ファイル」→「設定」→「ホットキー」からいけます。

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ここのシーンに適当なホットキーを割り当てましょう。

 

注意なのですが、OBS Studio自体、ウィンドウがアクティブじゃなくてもホットキーを受け取ります。

なので、ショートカットのキーを「a」とか単体にしてしまうと、検索してるときにシーンが切り替わってしまういわゆる「誤爆」が起きます。

 

なので、Shift+1、とかShift+2とかそういう2つ以上のキーの組み合わせ系をマッピングしておくといいと思います。(検索ソフトEverythingとがアクティブなときにはこのコマンド使えません)

 

注意:

VLCのバージョンによっては、Ctrl+1とかCtrl+2とかをVLCがアクティブなときに打つと、「最近再生した動画」を勝手に再生してしまうみたいです。

・また、ResolumeでCtrl+Shift+1とかCtrl+Shift+2にすると画面出力系のショートカットになるので、トラブル起きやすいです。

 ・テンキーの仕様によってはShift or Ctrl+Num1とかそういう振り方もありだと思います。

2,VLC Media Player

VLC Media Playerの場合、ある程度のマッピングはされてるので、ホットキーを確認するだけで大丈夫かと思います。

 

「ツール」→「設定」→「ホットキー」で使いたいショートカットを確認しましょう。

 

使うのは「Shift+左右キー」(ほんの少し先に進む/戻る)、「Spaceキー」(再生/停止)、「mキー」(ミュート)、あたりですかね。ブックマーク系とかもマッピングしてみるといいのかもしれません。

 

PCによってはキーボードにないキーがマッピングされてることもあるので、そのときは空いてるコマンドをマッピングしましょう。

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VLCについてはアクティブなウィンドウのみホットキーが動作します。

 

3.Windows

ウィンドウの切り替えをマッピングしておくと便利なことがあるので、スタイルによっては「Alt+Tab」(直前にアクティブになったウィンドウに切り替え)あたりを仕込んどくといいかもしれません。

 

www.aqua-exp.com

 

このあたりのサイトにコマンド載ってます。

 

4.Joy to Keyの設定

ジョイパッド(ゲームコントローラー)を接続し、Joy to Keyを起動します。

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使いたいコントローラーのキーを押すと黄色く光るので、そのボタンに先ほど確認/設定したコマンドを割り当てていきます。

 

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左上のウィンドウでショートカットを割り振っていきます。

同時押し系の場合はキーを押す順番に気を付けながらマッピングしていってください。

図の場合だとCtrl+左が行われることになります。

 

左右系とかは連射振っとくと長押しで動画の位置決定できたりするので楽かもですね。

 

設定が終わったら、「ファイル」→「設定ファイルの保存」で設定を保存しましょう。

マッピングしたら、あとは実際に動作するか試すのみです。

JoyToKey」が起動してないとジョイパッドでの操作ができないので、そこだけは注意してください。

 

実際に使ってみた

実際に使うとこんな感じですね。

 

私使う場合はLでシーン1、Rでシーン2を出すようにしてるので、シーン1を再生中に適度なタイミングで再生ボタン(ボタン4)を押して、曲が乗ってきたらRを押してシーンを切り替える的な使い方をしています。

微調整はマウスで行いますが、大体の曲の位置制御はコントローラーで行います。

上下キーに速度変更が振ってあるので、そちらでも合わせられます。

 

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あくまで一例です。スタイルによっていろいろ使いやすいキー設定を行うといいと思います。

・〇ボタンと十字キー左に切り替えをマッピングして曲変わる直前に連打

・Startボタンに汎用素材のシーンを振る

・ピクチャーインピクチャーのOn/Offを適当なボタンに振る

とかも面白いかもですね。

 

ホットキーだと組み合わせが必須になる+コマンドをシンプルにするとOBSが誤爆する可能性大のため、レイヤー(シーン切り替え)を振っておくだけでもだいぶ便利になるのかな?というところです。

 

実際に使ってみるとけっこう操作性は面白かったりします。

 

「本日のVJブース」でコントローラーが貼り付けされてるだけでもインパクト大なので、ぜひやってみてください(笑)

 

ということで、コントローラーの使用例でした。

無料で始めるアニソンVJ講座  #4 ミックスしよう

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

前回、OBS×VLCを使ったアニソンVJの方法について紹介しました。

 

今回はVJの個性の出しどころ(?)とも言えるミックスシーンの作り方をいくつか紹介します。

 

1.ミックス

2.2画面・4画面・Picture in Picture

3.応用例「動画弾幕」「走馬灯」「振りコピくん」

 

 

1.ミックス

 

今回はシンプルに2素材を透明化して合成するシーン(VirtualDJでいうとAddiveで横フェーダーが中央にある状態)を作ってみましょう。

 

こんな感じです。

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1.まずミックスしたいシーンを2つ作ります。前回までの記事を参考にしてください。

2.ミックス用に新しいシーンを作ります。(「シーン」で右クリックして「追加」)

3.ソースで右クリックして「追加」「シーン」で既にあるシーンを素材として使えます。

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 これでミックスしたいシーンを2つ取り込みます。

 

で、ここからが気づきにくいポイントです。

 

ここで右クリックしてフィルタをかけ、各シーンを透明化していくのですが・・・

 

このままシーンにフィルタをかけると、各シーンを単体表示してるときにもフィルタが適用されてしまいます。

 

どういうことかというと・・・

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上が悪い例、下がよい例です。

上の画面では、動画を単体表示するシーンで動画が暗く(透明度が高く)なってしまいます。シーンに対してフィルタがかかっている状態ですね。

各シーンの構造としては、以下の通り。

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上が悪い例、下がよい例です。


ということで、前置きは長くなりましたが、「グループ作成」「フィルタ」について説明していきます。

 

4.グループをつくります。グループの追加も右クリックで行えます。「シーン」で右クリック→追加→「グループ化」ですね。

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グループをふたつつくり、そのグループのなかに各シーンが入るようにしてください。

 

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こんな感じですね。

 

5.グループを右クリックして「フィルタ」をかけます。今回は各グループの透明度を上げるので、「色補正」→「透明度」ですね。各グループをお好みの透明度にしてください。個人的には不透明度は50とかよりは66くらいがしっくりくるかな?と思います。

 


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これで2素材をミックスするシーンを作成できます。

 

透明度を細かく変えたシーンを使ったり、ループ素材とアニメ素材重ねたり、いろいろできると思うのでぜひ使ってみてください。

 

2.2画面・4画面・Picture in Picture

2画面や4画面も、それ用のレイヤーを作れば対応できます。アニソンVJ界隈だと、一画面をアニメOP、一画面を声優さんのライブ素材にするみたいな感じで、こんな画面を作ることができます。

 

幾何模様がアニメ素材、ひまわりがライブ素材みたいな想定で見てもらえれば、と思います。

 

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なかなかゲシュタルト崩壊しそうな絵ですが、左上と右下にシーン1、右上と左下にシーン2を配置した状態です。

 

このシーンの作り方は簡単で、1で示したシーン追加をしたのち、赤い枠で大きさを変更して配置するだけです。

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これで各シーンを2こずつ追加し、いい感じに配置したら終了ですね。

 

どうしても手動で大きさ変更するとずれて嫌だ!って人は、右クリックして変換→変換の編集で入ると数値で細かく大きさ等変更できます。

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また、応用するとピクチャーインピクチャーみたいなシーンも作れます。

 

動画を動画の上に貼りたい!ってときは素材を右クリックして「順序」でどの動画をどれの上に貼るのか調整できるので、上にしたい動画を「上へ」とか「最上部に移動」とかでいい感じにしましょう。

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また、投影してるときに動画配置変えたくなったなー、ってときにはスタジオモードが便利です。

 

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右画面を投影しながら、左画面で画面配置を編集できます。

 

この状態で長い曲とかのときに編集すれば、いろんな画面配置をしてもシーン数が増えすぎずに済むかと思います。

 

3.応用例

動画弾幕(要スペック)/走馬灯

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複数動画を弾幕にして右から左などに流します。エンタの神様ともいうらしい。

ハイスペックなPCでないと厳しいですが、OBSならではの表現ですね。静止画だと分かりづらいですが、これ動画でやるとびっくりすると思います。

 

まず、各シーンをいい感じに配置し、グループ化します。

 

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あとは、グループ化したものにスクロールのフィルタをかけます。

 

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これで動画弾幕の完成です。

 

これに色補正で彩度→マイナス1にすると走馬灯っぽくなります。

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怒られない程度、PCが落ちない程度に使ってみると面白いと思います。

 

振りコピくん

動画に反転加えたり、カメラを使うことができるので、フリコピ画面なんかも作れます。動画を反転するときは右クリックし「変換」→「水平反転」です。

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カメラを使いたいときは

ソースとして「映像キャプチャデバイス」を追加するといけます。

 

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バイスで使いたいカメラを選びましょう。うっかりPCのカメラ間違えるとPCのカメラ選んでしまいVJの顔がでかでかとスクリーンに映ってしまうので注意してください(笑)

 

Webカムがあると便利ですが、ないって方はやや遅延あるものの、ivcamなどのアプリを利用してスマホカメラから画を送れます。

 カメラとかスライドショーとかの機能は後日また説明しますね。

 

 

 

ということで、特殊シーンの作り方でした。複数素材を扱いたいときの参考になれば幸いです。

 

→次の記事

 

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無料で始めるアニソンVJ講座  #3 -現場での投影のしかた、使用の実際-

システムの構築については前記事を参照とのこと。

 

 

 


ino2408m.hatenablog.com

 

システムを組んだら、あとは現場での使用ですね。

 

とりあえず、PCを起動したら

・ネットワークへの接続(インターネットにはつながなくてよいです。あったら便利)

VLCを必要なだけ立ち上げ

・OBS立ち上げ

・OBSでのソース再指定(うまくいってなければ)

を行いましょう。

 

1.プロジェクターへの出力

プロジェクターへの出力は、配信画面のプレビューみたいな感じで行います。

真ん中の画面を右クリックすると、「全画面プロジェクター」という項目があるので、そちらで出力する画面を選択してください。これで出力されるはずです。

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2.画面切り替え

モニタリングしながら画面切り替えを行うには、「マルチビュー」が便利です。これで動く画面をモニタリングしながらシーンを選ぶことになります。下のトランジションでここをクリックしたときの挙動を選ぶこともできます。(気合とスペック次第ですがフェードとか使うとアニメ素材⇔声優素材)みたいなこともできます。

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基本的にはこの画面にしてVLC2本の切り替えを行っていくのがいい感じかな?と思います。

 

個人的おすすめなレイアウトはこんな感じですね。

 

VLCで再生位置と速度を制御してマルチビューをクリックして切り替え、困ったらLoopをクリック、シーントランジションを適宜切り替えみたいな感じです。

ドラッグアンドドロップでマルチビューに素材投げたくなりますが、投げるのはその下のVLCの方なのでここだけ注意してください。

レイヤーを増やせば4chとかもいけますよ!(スペック次第ですが

 

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速度を変えるのが難しいのが弱点ですが、スライダーをうまくいじればリップシンク等もある程度はできるかも?しれません。

 

VLCの表示領域を小さくするのと、常に手前に表示すること、一曲繰り返しにするのがポイントです。

 

あとは欲しいほうのVLCに素材をドラッグアンドドロップしていけば、いい感じでVJできるかと思います。

 

 

FAQ

1.OBSでVLCソースが表示されない・・・

ネットワークを確認しましょう。NDIはIPアドレスがないと動作しないので、インターネットがなくてもルーターが必要です。(なければスマホテザリングを応用できるかもしれません。未検証)

 

2.動画が激重で再生に耐えない

PCのスペックの問題なのでいいPCを利用しましょう。もしくは「VLC 重い」とかで解決策が出るかもしれません。

また、動画を2-3つ同時再生すると重いので、片方一時停止したりすると少し軽くなることもあります。VLCで頭出し→再生ボタン押して切り替えみたいな感じでもいいかもしれません。

あとはこの方法だと、同じネットワークにつながってさえいれば実はPCを2-3台使った方法も可能です。PC2台で一台でVLC、もう1台でVLC+OBSとか、PC3台でVLC1、VLC2、OBSに役割分担するのもアリですね。

 

3.素材がないよ・・・

素材は集めましょう。わかる方ならOBSで画面キャプチャ行けるので応用するとゴニョゴニョ

 

4.エフェクトばちばちかけたい!MIDIコン使いたい

エフェクトかけたいのであればVJソフト買ってください。

これもいろんなソフトをキャプチャできる性質を利用して工夫する方法はあるにはあります。

 

MIDIコン・・・は難しいですが個人的にはゲームコントローラーでレイヤー切り替えするとしっくりきますね。(後日書きます)

 

ということで、初心者VJからの情報ということで不足もありますが、無銭VJの方法でした。素材をその場で出すような場合はこれである程度対応できるかと思います。

 

VJやってる方もNDI応用例としてやってみると面白い表現はできるかもしれないので、ぜひやってみてください!

無料で始めるアニソンVJ講座  #2 -OBS&VLCのインストールと設定-

前回の記事からの続き。

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

前回の記事では、システム概要についてお話しました。今回は前書いた記事の焼き直しになりますが、VLCとOBSを使った環境構築についてまとめていきます。

 

必要環境

・任意のPC

スペックは高ければ高い方がいいですが、2~3つ動画再生できればなんとかなります。

VitualDJが動くくらいのスペックならなんとか。

 

VLC Media Player

Official download of VLC media player, the best Open Source player - VideoLAN

知る人ぞ知る、定番多機能動画再生ソフト。

VLCメディアプレイヤー単体でVJもできますが、それを便利にした感じのが今回のシステムです。対応動画形式が多いので、VJソフトと組み合わせて使う方もいます。

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・Open Broadcast Software(OBS)

Open Broadcaster Software | ホーム

いろんな配信サイトに対応した配信ソフトです。これで2つのVLCプレイヤーをスイッチングしたり、汎用素材を出したりできます。今回はこれのプレビュー画面を使ってVJするシステムとなります。

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・New Tek NDI VLC プラグイン

NDI(NetworkDeviceInterface)の機能をVLCに導入するためのプラグインです。これがあるとVLCの再生画面をIPアドレスを通して通信できます。

 

無線LANルーター(インターネットにつながってる必要はありません)

NDIを運用する上でIPアドレスを発行するのに必要です。内部でネットワーク組むために使うため、インターネットにつながってなくても大丈夫です。(スマホテザリングとかでも工夫すればいけるかも?)

こういうやつですね。

 

https://www.yodobashi.com/product/100000001002821926/?gad1=&gad2=g&gad3=&gad4=56278881131&gad5=8094397039118077339&gad6=1o1&gclid=CjwKCAiAuMTfBRAcEiwAV4SDkT8xOhthwVHAMdR4VZZandMzkSGrCXxB2npimcLeC2Mnd3rAAmibDBoCVLgQAvD_BwE&xfr=pla

 

なお、会場に無線LAN環境がある場合はそちらを利用できます。

 

ソフトのインストール

1.VLC Media Player&NewTek NDIのインストールと初期設定

Official download of VLC media player, the best Open Source player - VideoLAN

 上記サイトからインストールしてください。

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右の▽ボタンに環境選ぶところがあるので、そちらをクリックして使用する環境を選んでダウンロード、インストールしてください。(Macとかの場合そちらを選択)

2.NewTek NDI のインストール

https://jp.newtek.com/ndi/applications/

 

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NDIの下、左辺りに「NDIツール」の欄があるので、そちらからインストーラをダウンロードし、インストールします。ダウンロード時にe-mailなどを要求されるので、そちらを入力してください。使うツールは「NDI VLCプラグイン」のみですが、Test Patternなども必要に応じてインストールするといいと思います。

(インストールして挙動がおかしくなることがあるので、もしインストールしてPCが激重になったときはアンインストールし、「NDI Scan Converter」のチェックを外してインストールすると直ることがあります。(これはこれで実はRekordboxVideoなんかに使えたりしますが・・・)

 

2.VLC Media Playerの初期設定

とりあえずVJ向けの設定。

ツール→設定で設定画面が出てきます。

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 設定箇所は以下の通りです。

1.「インターフェース」タブ

・「システムトレイアイコン」のチェックを外す(外さないとループするたびに通知が起きるため)

・「ビデオのサイズにインターフェース」をリサイズのチェックを外す

・「ひとつだけ実行を許可」のチェックを外す(今回のシステムでは2つ以上VLCを起動するため)

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2.「ビデオ」タブ

出力を「NewTek NDI video output」にします。これで内部ネットワークにVLCの再生状態を配信することになります。(普段から動画プレイヤーソフトとしてVLC使ってる方はこれ入ってると動画がでないので動画見るときは元に戻してください。

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3.入力/コーデック

「ハードウェアアクセラレーションによるデコード」をPCに適した設定にします。

ここがあってないとVLCは緑色の動画吐くのでVJ中に動画が緑になったら見直してください。

GPUが入っていないPCなら「無効」入っているPCなら「DirectXビデオアクセラレーション」ですね。

 

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4.動画表示を軽くする設定

検証してみたところ、初期設定だとかなりゲーミングPCでも2動画再生するとカクつきます。ファイルキャッシュ(動画ファイルの断片を溜めて軽くする機能)が300とデフォルトではとてもVJ使いできるものではないので、3000~10000にしましょう。

以下の項目をいじるといいかな?と。

 

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1.ツール→設定から入り、左下の「設定の表示」を「すべて」にします。

2.「入力/コーデック」の項目の「ファイルキャッシュ」「ディスクキャッシュ」「ネットワークキャッシュ」の初期値が300くらいになってるので、そちらを3000~10000くらいで調整します。

 

ここまででVLCの初期設定は終わりです。お好みでキーボードショートカットやループ、常に手前に表示などをいれると使いやすくなるかと思います。

 

3.OBSのインストール

Open Broadcaster Software | ホーム

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OBSの公式サイトからOBSのソフトをダウンロードし、OBS Studioをインストールしてください。

 

インストール後、以下のサイトを参照し、NDIのプラグインをインストールします。

medium.com

 

3.OBSの初期設定

OBSを起動し、シーンを組みます。

シーンはおそらく最初の方使うとすれば

VLC 1

VLC 2

・汎用素材

あたりかな?と思うので、それぞれ作っていきます。

 

VLC系統

 1.まず、VLCで適当な動画を2つ再生します。(VJの場合はVLC2つ以上立ち上げるのが実運用に近くなります)

その後、OBS画面左下、シーンの隣にソースとあるので、そこで右クリックし、NDI Sourceを選択します。画面進んでいくと、

プロパティが開くのでそこでSourcenameからVLCと名のついているものを選択し、OKをクリックします。

 

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その後、シーンで右クリックし、片方がVLC、もう片方がVLC1みたいな感じで新しいシーンを追加してください。

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動画サイズを統一してない場合、動画によってウィンドウの大きさが変わってしまうことがあるみたいです。

それを防ぐために、

ソースを右クリックし、変換→「画面に引き伸ばして置く」を選択してください。これを入れないと、720×480とHDでウィンドウのサイズが変わってしまいます。

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・Loop素材

VJなどで素材ないよ!ってなったときに役立つのが汎用VJ素材ですね。

速度調節とかはできませんが、ワンクリックで出せるようにできます。

右クリックのメニューからSourceのメディアソースから入れられます。

設定でLoop入れとくと後々楽です。

 

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・ループ素材として使う場合は「繰り返し」にチェックを入れ、「再生終了時にソースを非表示にする」からチェックを外します。

・「ソースがアクティブになったときに再生を再開する」にチェックを入れると、そのレイヤー以外を表示してるときに動画を止められるので軽くなります。

・「可能な場合ハードウェアデコードを使用」にチェックを入れるとGPUを使う設定になります。GPUが入っているPCならチェックを入れ、入ってないPCでは外してください。

 

とりあえずこれで準備は完了です。

 

ポン出しであればVLC1、VLC2、Loopくらいあればいいでしょう。スペックあるPCだと4layerくらいあると楽です。

 

ここまでで初期設定は完了です。

 

 

とりあえず記事がとても長くなりそうなので、使用編は次の記事で。

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

 

VJソフト、何を選べばいいんですか?(2022年版・私見)

(2022に更新してます)

とりあえず、よく聞かれる質問でネットにも記事がありますが、VJソフト何を使えばいいんですか?というお話。(2022年7月時点)各ソフトのいいところ、ちょっと癖のあるところ、これをやりたいならこれを買うといいんじゃないかな?的なことを述べていきます。

 

参考動画

 

 

 

この記事に出てくる用語

ポン出し→音楽に対応した映像をHDD等から選んで出すこと。エフェクトかけないものを指すことが多い。

リップシンク→DJさんが流してる音楽とVJさんが流してる映像のタイミングをシンクロさせること。

ビートシンク→DJさんが流してる音楽のテンポに合わせてエフェクトや別映像を流したりする表現。

Spout→ソフト間で動画をリアルタイムで共有する機能。イメージとしてはHDMIケーブルのソフト間ver。後日説明します。

Syphon→Spoutと同じようなものでMacのみで使える規格。

NDI→Spoutに似た規格で、同じネットワーク内で動画共有する規格。PC間通信や一部のカメラにも対応。

アサイMIDIコントローラーに対してボタンとソフトの動作を対応させること。

 

VJソフトとして有名なやつ編。かつアニソンVJ向けのをいくつか紹介します。

1.Virtual DJ

アニソンVJ界隈で一番使用ユーザーが多いと思われるソフトです。

https://www.virtualdj.com/

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・ロゴなしでVJができるPro版は299ドル(約33000円)です。

 

良い点

Windows/Mac対応

使用ユーザーが多いです。アニクラVJ出身の人はいじったことある人も多く、トラブルやわからないことあっても聞けることが多いです

・なにせDJソフト。UIに関してはVJソフトの中ではほとんどの人が初見で使えるくらいにわかりやすいかと思います。DJ出身であれば明日から使えるレベルの簡便さです

・Pro版であればほとんどのDJコントローラーに対応、MIDIアサインも済んでます。(ようはDJ2Go2TouchとかWego2とか繋げば即!使える)

・対応形式がとてもとても豊富です。.mov、.mp4はもちろん、.mkv、.webmなどひととおり形式に対応しており、動作も他のソフトに比べてとてもとても軽いです。

・DJ型VJソフトの中でプラグイン入れることによりSpout(後日説明)に対応できる数少ないソフトです。しかも送受信両方に対応してます。ざっくりいうと、ResolumeやVDMXなどの他のVJソフトに映像を送ってVirtualDJとresolumeのいいとこ取りをする・・・みたいな使い方ができます。

BPM解析能力はDJソフト故に優秀な方です。

・プレイリスト作れるのでセットリストへの対応が非常に楽です。

GPUがついているPCが推奨ですがGPUないハイエンドPCでも動きます。

 

クセのある点

・割引されたのをあんまり見たことないです。サブスク1ヶ月だけ半額とかはあったような・・・だけど買い切りは割引なかなかしないイメージ。

・もとのUIが英語なのを直してるので、やや分かりづらいところはあるかと。

MIDIアサインやループの変更はコード(VDJ Script)打って行うので独特です。

・もともとDJソフトなので映像エフェクトはいろいろあるものの弱いところあります。

 

こういう人に向いてる

・とりあえず素材再生系を極めたい(アニクラ等でのノンエフェクトVJなら間違いなくこれです)

・新しいソフトの操作方法を覚えるのが苦手

・人から素材を受け取ってVJすることが多い

・DJコントローラーが余っている

・エフェクトはあんまりかけたくない

リップシンク命。もしくはビートシンクで2素材切替えする表現を好む。

・PCにそこまでお金をかける予定がない

→あんまりエフェクトかけたくない人にはこれが一番かと思います。DJソフトゆえのタイミング同期技術に長けているので、リップシンクへの強さがあります。Resolumeなど他のソフトと組み合わせて使う人も多いです。アニクラ、ボカクラ、アイドル等においてはこれスタートがオススメですし、間違いないと思います。

PCスペックに自信のない人から、他のソフトと組み合わせて使う人まで広くおすすめできます。

 

 2.RekordboxVideo

最近登場したRekordboxの拡張機能です。

mp4などの動画が再生できるようになります。

https://rekordbox.com/ja/products/rekordboxvideo/

 

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良い点

・この手のソフトでは安い(RekordboxをDJで使っているなら17000円/2licences)→最近サブスク化しました。レコボリリックも使えて月1500円くらい。

・UIがRekordboxDJのそれなのでかなり初心者でもとっつきやすいです。

トランジション(動画切り替え機能)やテキストなどが豊富です。

テキスト、イメージ、カメラがデッキと独立しておりこれらを主体で扱いたいならVirtualDJよりもやや扱いやすい感あります

・DJであれば音声を読み込むことでLyricを扱うことが可能です。

・動画か音声をしっかり切っておく必要がありますが、持ってる曲に動画を乗せられるので、DVJ(DJしながらVJ)が可能です。むしろ一人DVJに関しては一番向いてます。

・音楽の解析機能についてはRekordboxのそれなので、グリッドキューを使った視覚的なリップシンク/ビートシンクに適しています。

・検索インターフェース/プレイリスト関係がわかりやすい。(もちろん莫大なファイルの中から見つけ出すならeverything等組み合わせる形になりますが、RekordBoxの優秀な検索機能を使う手も考えられます)

RekordboxLyricと組み合わせるのには一番推奨されているソフトです。LyricとVideoを曲によって使い分けたい人にとっては一番わかりやすいと思います。

・Pioneer製コントローラーであればアサインいりません。

・DVJでPV等を使わないときを想定して汎用素材をフォルダからランダム再生する機能を有しています。

 

クセのある点

2layerのみ。2つまでしか動画をロードできないので、リミックス系やるときは辛いです。

・対応素材形式がavi, mpg, mp4, m4v, mov とやや他のソフトには劣ります。エンコードの関係で使えないことも…

プラッター(DJコンの皿の部分)が使えるDJコンが純正のものだけになるので、コントローラーを選びます。(DJ2Go2等を繋いでも皿は反応しませんし他のボタンもマッピングが必要です)

・Spout、NDI等に対応してません・・・ほかのソフトと連携するには工夫が必要になってくると思います。Syphon outのみ対応。

・かなりマシンスペックを必要とします。ゲーミングノート/ハイエンドMacbook向けです。

・ループコマンドがないので工夫を要します。

 

こういう人に向いてる

RekordboxのUIで操作したい

・余ってるPioneer製のDJコントローラー(DDJ-200/Wegoシリーズ等)がある

・一回の現場でDJとVJ両方やることが多い

・キューの管理やエンコード、素材のリネームなどをしっかりする派

・将来的にRekordboxLyricを使いたい(個人的にはResolume/VirtualDJ/VDMXでの運用がおすすめですがRekordboxLyricとの推奨組み合わせ方はこれです)

・将来的に一人DVJもやってみたい

→楽曲解析機能を強めたDVJソフトです。VirtualDJよりも視覚的に波形で素材合わせがしたい、とかの方には向いてます。運用の仕方によっては検索ソフトなしで管理することも可能なので、交代VJにもいいかもです。

 

ネット情報あんまりないので説明が当ブログにあります。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

3.VDMX

アニソンVJ界隈でMacユーザーはVirtualDJとこれで半々かな?というイメージです。

 

設定が保存できる正規版は349ドルです。学生割引で199ドル。

 

無料版では設定が保存できませんが、ResolumeやgrandVJと違ってロゴが出ないので、無料版のままポン出しに使ってる人もいます。

 

 

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良い点

・画面レイアウトがある程度自由に組める

・豊富なプリセット(アニソンVJ向けの4layerなんかもあります)

Syphon(SpoutのMac向けver.)、NDIなどの規格に一通り対応しています。

・エフェクトや各種機能豊富。パラメーターもいじれるところ多いので。アニソンからEDMまで何でもいける

・対応形式はResolumeより多い

・ソフト単体でかゆいところに手が届く(ステップシーケンサーやマイク反応、画面キャプチャなども一通りついてます)

・歴の長いソフトでユーザーも多いのでネットに情報が充実しています。

 

クセのある点

・対応OSがMacのみです。(パフォーマンス発揮するにはMacBookProなどが必要、外部GPUがあるモデルは非常に高い)

・画面がやや初見ではとっつきにくいです。慣れればいいといえばそうなんですがようは自分で画面構成を組んでいくのが結構時間がかかる。

・自由度が高いゆえに、最初に何をやっていいかがわからなくなりがちです。

・UIが基本的には英語です。

 

こういう人に向いてる

Macのハイエンド機を持っている、もしくはこれから買う予定

・じっくり構成を練って凝ったVJがしたい

・扱う汎用素材が多い

アニクラ以外でのVJの機会が多い

・説明ブログなどを読んである程度理解できる

 

Macを持っているなら体験版いじってみて合うかどうか入れてみるのはいいかな?と思います。

筆者もこれ欲しさにMac欲しいくらいです。→買った。

M1は最近公式対応しましたが8layerくらいなら動きました。ただ長時間使っていると映像が止まる、VirtualDJのSyphonが使えない?安定しない?などの問題もあるとの報告もあります。

アニソンVJにもバリバリ使えます。というか使っている人多数です。

 

Mac向けのVJソフトにCoGeやModule8もありますが使用ユーザーも少なくアニソンVJ向きではない気がするので割愛します。

 

 4.Resolume

当ブログでよくいろいろ記事を書いてるソフト。

 

WindowsVirtualDJと組み合わせてエフェクトを決めたいって人が使っているイメージです。単体での使用には向いてませんがやってる人もいます。機能の豊富さからして、ほかのVJソフト持ってる人も余力あればもっておくといいかな?と思います。とにかくUIがわかりやすくいじってても面白いのが特徴ですね。

https://resolume.com/

 

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良い点

・エフェクトが豊富、かつ綺麗です。

・画面もとっつきやすい方だと思います。映像を混ぜるだけならたぶん初見でも行けるんじゃないかな?と思います

Spout、Syphon、NDIに対応してます。

MIDIアサインも細かくかつわかりやすくできる方です。

・映像のパラメーターでいじれるところが非常に多いので、事前準備してればかなり面白いことができます。

Windows対応なのでGPU積んでればそのスペックを最大に活かすことができます。WindowsMacbook両方で動かせます。

ResolumeAlleyという操作簡便なソフトが付いてきます。

 

クセのある点

・mp4に対応したのが「比較的最近」なので、mp4素材再生は重い・・・です。

・もともと.mov形式向けのソフトなため、対応動画形式がやや少ない・・・です。

(この二点はVLCやVirtualDJで補えます)

・速度変更すると音の高低が変わってしまいます。(設定で変更可?)

・ステップシーケンサーに現時点で非対応。(無理やり作れるには作れます)

・推奨PCスペックが高いです。実質GPUは必須なのでゲーミングノートかMacBookProじゃないとキツい気はします。

・クリップをたくさん登録するには向かないです。サムネイルの大きさが変更不可、素材は横並べで読み込みすぎると重くなり、デッキ切り替えも時間かかります。

 

こういう人に向いてる

Windowsのハイエンド機を持っている、もしくはこれから買う予定

・VirtualDJでやってたけどなんか物足りなくなってきた

・VJソフト使うの初めて

・エフェクトバチバチマンになりたい

・ほかのソフトと連携する使い方を想定してる

・EDM/RemixのVJを将来的にやってみたい

MIDIコンマニア

BPMに連動した表現がしたい

 

→ロゴがでますがデモ版があるので興味ある人はいじってみましょう。

Spout/NDI/カメラの映像に対し豊富なエフェクトがかけられるので、ほかのソフトとの連携に非常に向いているソフトです。

個人的にはPC内のソフト間ミキサーって感じで使ってる人や配信VJに使ってる方が多いかなと思います。

特にVirtualDJと組み合わせることで互いの苦手なところを補うことができます。

詳しい人ならProcessingTouchDesignerなんかと連携して使うのも楽しいかもですね。

 

5.GrandVJ

私も体験版いじっただけなので、詳しくはないですがこちらもユーザーが多くとっつきやすいソフトです。

 https://dirigent.jp/product/arkaos/grandvj-2/

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良い点

・エフェクトが豊富でわかりやすいです。(Resolumeよりは自由度は低い

・各素材を割合変えながら打つのにはとてもわかりやすいUIです。

Spout In/Outに対応しています。最近はNDIにも対応したらしいです

MIDIアサインもわかりやすいです。

Windows対応なのでGPU積んでればそのスペックを最大に活かすことができます。Resolumeよりはスペックいらないんじゃないかな?感はあります。

・mp4などそのまま再生してもResolumeほどは重くない

・素材管理がResolumeよりはしやすいので汎用素材を頻繁に入れ替える人や素材の自作が多いような人には使いやすいかもしれません。

・Resolumeより動画再生自体は形式、軽さともに強いです。

Autoモードが気楽に使える

1ソフト2ライセンスです。あとハイエンド版(XT2)がプロジェクションマッピングできるソフトではトップクラスに安いです。 

 

クセのある点

リップシンクしたいとなるとVirtualDJよりはやりづらい感はありますがResolumeよりはやりやすいです。

・エフェクトはResolumeより少なかったりパラメーターでいじれるところは少ないイメージですね。

・マシンスペックはそれなりに必要です。(ゲーミングじゃないとたぶん重い)

・プレビュー画面がやや見づらいかな・・・?

BPMに連動できるパラメータが少ない。

 

こういう人に向いてる

・ソフト単体で完結させたい

・VirtualDJでやってたけどなんか物足りなくなってきた

・エフェクトはわかりやすいやつをピンポイントで使う派

・EDM/RemixのVJを将来的にやってみたい

・素材重ねる王道のVJしたい

・自分で素材作ったりとか汎用素材たくさんもってたり、エフェクトよりは素材寄りのVJをしたい

・クラブ系のVJをみんなで交代でやりたい

 

→こちらもロゴがでますがデモ版があるので興味ある人はいじってみましょう。

汎用素材の管理のしやすさ、UIの分かりやすさ、ソフト単体で完結することから使いやすいソフトだと思います。

 

 

ということで、ゼロ円からはじめるとかいいながら有料ソフトのまとめですが、将来的にどれを買うか?の妄想をすることはVJ続ける上では重要だと思うので、いろいろいじってみてください!

 

まとめ。

個人的にはこのチャートに従って選べばいいんじゃないかな?と。

 



 

ちなみに・・・VJソフトは無料からあります。

今は結構安価なソフトも充実してきているので十分選択肢に入ると思います。

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

 VDMX、私はわからないですが、やっぱりユーザーが多いのは正義なのでは・・・&各種連携できる&軽いということでMacならこれかな?感です。

ちなみにいい忘れてましたがVirtualDJ等でもある程度のエフェクトは使えます。

 

あと、Resolumeなんかは11月のブラックフライデーで安くなるので、とりあえずは使いたいかどうかをざっくり決めておくといいかな?と思います。(学生なら学割使えるので即決もアリです)

 

ということで、まずは有料ソフト自体今どんな感じかなーという記事でした。だいたいのソフトは体験版あるので、ぜひ触ってみてください。