RekordBoxLyricって基本的に曲を持ってないと歌詞を飛ばすことができないんですよね。
なので、流行ってきたらVJもDJ同様音源を無限に持ってなきゃいけません。だってそうしないとLyricVideoを投影することができないので。おとなしく音源を集めましょう。もしくはDJのPCをHDMIケーブルでモニターやミキサーに繋いで使ってください。
・・・。
というのが公式仕様です。これでは、投影できる曲が限られてしまう・・・さてどうしましょうか。
実は、RekordBoxLyricで音源持ってない曲を投影する方法が存在します。
そもそも、RekordBoxLyricはどうやって曲を認識している?
まず、RekordBoxLyricでどうやって曲を認識しているか?についてお話します。
結論として、RekordBoxLyricが曲を認識するポイントは、曲名、アーティスト名、そして「音源の長さ」です。
実際にいろいろ実験してみました。今回実験に使う曲は「初音ミクの消失」です。
アーティスト名は「cosMo@暴走P Feat.初音ミク」、時間は「4:48」です。
ちなみにBPMは解釈にもよりますが「120」か「240」ですかね。
もちろんこれを読み込むと歌詞が出ます。
試しに、時間が違う曲としてnano.Ripeの「面影ワープ」(時間3:32)のアーティスト名を「nano.Ripe」→「cosMo@暴走P Feat.初音ミク」、曲名を「面影ワープ」→「初音ミクの消失」として読み込ませてみましょう。
そうすると、「歌詞を読み込むことができませんでした」となります。
では、時間が同じまたは近い曲、例えば「LiSA」の「シルシ」(4:48)ならどうでしょうか?
「LiSA」→「cosMo@暴走P Feat.初音ミク」、曲名を「シルシ」→「初音ミクの消失」として読み込ませてみましょう。
こうすると、流れてる曲は「シルシ」なのに「初音ミクの消失」の歌詞が表示されている状態になります。シルシのBPMは73なので、BPMには依存してませんね。
ちなみに、アーティスト名を「初音ミク」としても読み込むみたいです。
実験したところ、感覚として「プラスマイナス20秒くらいの音源」の「アーティスト名」「曲名」を変えれば、Lyricを使うことができます。
ですが、こんなことを常習的にやってたら、音源のどれがどれだか分からなくなってしまいますよね。
ってことで、メトロノームでダミー音源を作ってみました。使うかも?な方は使ってみてください。(メトロノーム音源を切り貼りしたのでタイミングが急に変わるところもありますがご了承ください)
使い方としては、Lyricを出したい曲に近い時間のものをRekordBoxにインポートし、「アーティスト」「曲名」を変えます。今回はラブライブ!の「snow halation」を例に。
例えば、DJさんのPCを見て「snow halation」の時間が4:20だったとします。
そこで、「4'20」のファイルを読み込み、タグのアーティスト名を「μ's」、曲名を「snow halation」にします。
こんな感じで読み込めます。
注意点としては、同じファイルを使い回す場合ですでに歌詞を取得済みの音源の場合、歌詞は自動で上書きされないので、右クリックし「歌詞を削除」で歌詞を削除してから新しく取得してください。
例えば、このダミーファイルで次にTRUEのUNISONIA(4:19)の歌詞を得たいという場合、このままファイル名を変えても歌詞が「Snow halation」のままなので、右クリックしもとの歌詞を削除してから読み込むようにしてください。
もちろん音源として持っていたほうが耳や波形を目でみて合わせられるので有利ですが、一応こんな手法もあります、というお話でした。Lyric使う方は活用してみてください。
そのうち、DJ用PCでLyricしたのをVJ用PCにNDIで飛ばす記事も書こうかな?と思ってます。お楽しみに。