この前はVJシステムのお話をさせていただいたので、次のお話ですが、
機材についてです。
この辺はクラブとかにもよりますが
・PC
・ケーブル
・HDD
この辺が最低限の機材になります。
PC
動画を2つ以上再生するのはPCにとってはアブノーマルなことなので、スペックは高いほうがいいです。正直な話、ミキサーやVJソフトなんかよりも一番お金をかけるべきところ、だと思います。
・CPUがCorei5以上
・メモリ8GB以上
ならVirtualDJ、OBSVLC、VDMXでの2素材VJくらいなら設定をいじれば動きそうです。
が、長い目線で見て、
・メモリ16GB
・可能であればi7(高いのでi5でもどうにか)
・ResolumeやGrandVJを使いたいなら「ゲーミングノート」(GPUがついている)
・VDMXで高度なことしたいなら「MacBookPro」(Macでグラフィック処理性能が高い)
を選んでおくと幸せになれます。ゲーミングノートであれば新品10万、中古8万くらいがエントリークラスです。また、DJに興味ある方はゲーミングノートは波形描画が軽かったり、USBが多く刺せて給電も安定しているのでDJにも有利かと思います。
↑わたし前使ってたのはこのくらい。
私使ってるのがLenovo Legion Y530ですが、記事執筆時(2019)の新品のラインならこのへんですかね。
型落ち品とかでも全然大丈夫です。
このシールが貼ってあると動画再生が軽いです。1060になると一気に高くなるイメージあるので、1050~1050Tiとかでいいと思います。GPU入ってればいいかーくらいです。(VRとかやりたければ1060らしいのでそっち買うのも手ですよ)
(追記)1650が出たらしいです。もちろんこれの性能は1050以上なのでOKですね
CPUはi7が理想ですが、i7で8GBメモリとi5で16GBメモリだったらだんぜん後者ですね・・・VJの場合メモリの方が重要な気はします。CPUの世代大事です。可能であれば9000番代以降のi5か7000番代以降のi7あたり。
あと、ゲーミングノートがいいという理由ですが、
・排熱性能がよい
・USBが多く刺せて給電が安定している(バスパワーのMIDIコンやHDDが安定稼働する)
・HDMIの他にUSB-Cやディスプレイポートなどがついている(サブモニター接続したり2画面以上の投影がしやすい)
という点もあります。
ケーブル
たまにD-SubとかS-Videoとか、SDIとかもありますが、圧倒的に多いのはこの2つです。
家電量販店で見る台形の端子です。今の主流です。
忘れても家電量販店に行けば調達できます。
RCAを使う場合でも、HDMIケーブルでダウンスキャンコンバーター(後述)につなぐことがあるので、覚えておくべき端子です。
良い点
・画質がよい。(HD画質に対応しており、ノイズも少ないです)
・対応してる映像機器が多い
・PCから直接接続できることが多い
良くない点
・ケーブルがRCAに比べ高価。(それでも十分安いですが・・・)
・ケーブルがRCAよりは太い(D-Sub等よりはましですがRCAよりは曲げなどに弱い)
・ミキサーが高価。最低でも7万くらいします。(V02-HD)
・長距離伝送は工夫を要する(10mの場合リピーターなどをかませてようやくとどくこともあります。長くて信号低下による転送ができない場合、映像が一切出ません。)
通称「黄色」「スーファミの端子」「コンポジット」
え?こんな懐かしい端子を使うことあるの?って思う人もいるかもしれませんが、使うんです。
画質はもちろんHDMIには劣ります・・・が取り回し的にも優秀で長距離伝送もHDMIよりは確実、あとは箱のプロジェクター端子的にも対応が多い端子です。V-4などの普及しているミキサーに対応しています。
良い点
・ケーブルが細く取り回しやすい。長くてもHDMIほどかさばらない。
・V-4などの普及しているミキサーに対応
・箱のプロジェクター的に対応していることが多い(箱によってはプロジェクターやミキサーは中古で落としてたりする場合もあったりするので、HDMIに対応してないこともあります)
・ノイズはあるが長距離でも映像はなんとか出る
・ケーブルや延長器具が安価
良くない点
・画質がよくない。480i(720x480)まで。ノイズものりやすい。
・PCから使うにはダウンスキャンコンバーターと呼ばれる器具が必要
視点を変えれば、画質は犠牲にしますが、ケーブルの安さなどを考慮に入れると、未だに使われるのも納得の規格なのです。
まとめるとケーブルについては、
・HDMIケーブル
・ダウンスキャンコンバーター+RCAケーブル+短めのHDMIケーブル
※HDMIケーブル、RCAケーブルはよく行く箱に合わせて5m or 10mくらい
があれば確実かな?と思います。
刺すだけで映像が飛ぶ箱もありますが、そこはだいぶ親切ですね。
そういや、ダウンスキャンコンバーターについて説明するのを忘れていました。
こういう機器ですね。HDMI→RCAの変換を行う機器です。安いもので2000円くらい?かな。
普通の変換ケーブルと違って内部で信号変換するので、USB等からの給電が必要です。
HDD
動画とかを入れておくためのものです。
アニメやPV、ライブ素材などはものすごい容量になるので、外付けがいいと思います。
SSDの値段も下がってきてこちらになるとアクセスが早いですが、個人的にはHDDでいいかな?と。
容量ですが、体感として
500GBくらいの素材があればアニクラで流れる6-7割くらいに対応できる感なので、
最低1TB、標準2-4TBですかね。
素材のエンコードにもよりますが、
500GB→アニクラで流れる曲の6-7割でなんらかの素材を出す対応ができる。
1TB→アニクラで流れる曲の7-8割でなんらかの素材を出す対応ができる。
2TB→ライブ素材やキャラソンにも対応できる
くらいのイメージです。長い目線で見て4TBあると安心ですが、予算に合わせて2TBとかからスタートでもいいでしょう。
あとはポータブルHDDか、外付け電源ありのHDDか、ですが、
ポータブルHDD→小さい、USBから電源供給できる(ケーブルが少なくてすむ)
ポータブルじゃないHDD→安い、大容量モデルがある、電源ケーブルがあるので接続が安定している
という特徴があります。
PCの内部HDDでかいのにしてそこに保存、とかもいいのですが、HDD自体にも寿命があったり、素材がHDDに入っていればPCが壊れてももう一人のVJさんのPC借りてプレイしたりもできる、素材の受け渡しも便利なので、外付けを強くおすすめします。(そもそも現行機種でHDDが2TBのゲーミングノート自体レアな気はしますが…)
とりあえずPC、ケーブル、HDDが基本的な機器です。
応用編の機材については後日何かかければ…と思います。
それでは。