ごーぐる部-「ゼロ(円)から始めるVJ生活」

初級者でWindowsなアニソンVJが自分なりにいろいろ書いた備忘録。Resolume/RekordboxLyric/OBSVJ等の記事が多めだと思います。

ResolumeのMIDIコンマッピング(+便利なマッピング例)

そういや書いてなかったMIDIコンマッピングとわたしのMIDIコン構成・・・

 

最近とった本日のVJブースの画像がないので口頭ですが

 

NanoKontrol×2+LaunchPadMiniMK3ですね。Resolume7からナノコン2台とかの構成もいけるようになりましたがわたしはチャンネル等は変えて使ってます。

 

f:id:ino2408m:20200405160246j:plain

ナノコン、小さいのと8ノブ8フェーダーなのでスペース対効果がでかいです。

信号変えられるし買い替えやすいしで正義ですね。

 

1台をResolume、1台をResolumeとVirtualDJに使ってます。

(ほんとは1台を2ソフトで使うのはできないんですが頑張ればいけます)

f:id:ino2408m:20200405160347j:plain

LaunchPadはマッピングがこまかくいじれて複数ソフトも制御できるので最近ではVirtualDJとRekordBoxLyricとResolumeをこれで制御してます。

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B004M8UZS8/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_bkyIEb5FRCY7D

https://www.amazon.co.jp/dp/B00YR47GQQ/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_NsyIEbN8SDMNN

 

このへんの構成についてはそのうちNoteとかで公開できればですね。

 

話はそれましたがMIDIコンマッピングの話です。

 

 

◯とりあえず基礎のマッピングについて。

基礎のマッピングについてはSzkさんのブログがわかりやすいです。(丸投げ)

 

szkhaven.com

一応わたしのほうでもまとめときます。

 

まずMIDIコンつないでからResolume起動しましょう。起動してからつなぐと結構トラブル起きやすいです。

 

あとできればVirtualDJやRekordboxLyric使う場合もそれの前にResolume立ち上げたほうがいいです。(コントローラー同士が干渉するため)

 

MIDIコン有効化するにはPreferences→MIDIMIDIコン名のところから

2台つながってるとMIDIコン名 2みたいな感じになります。

余談ですがNanoKontrol2の場合「NanoKontrol2 2」みたいにでるのでわかりにくい・・・

f:id:ino2408m:20200405162416j:plainf:id:ino2408m:20200405162414j:plain

これでMIDI InputとOutPutにチェックを入れれば使えます。(Outputは光らせる!みたいな役割です)

 

MIDIコンを登録したらNanoKontrol2とかAPC40あたりはデフォルトのマッピングあった気はしますができれば手動で動作確認しながら登録してくといいでしょう。

 

MIDIコンの操作設定はShortcut内の「Edit MIDI」で行えます。

 

f:id:ino2408m:20200405163036j:plain

上の「Edit Keyboard」でもちろんキーボードのショートカットも設定できるので人によってはキーボードマッピングとナノコンだけでもいい感じにプレイできると思います。

 

ショートカットはデフォルトのをいじるのもいいですがあとで戻せるように「New・・・」でわかりやすい名前で保存しておくことをおすすめします。

 

現場によってはナノコンだけど広いとこならAPC40MK2だよ!な人とかアニクラとEDMでは配置変わるかも・・・な人もそれぞれのセット向けにショートカット複数作れるので活用するといいでしょう。

 

f:id:ino2408m:20200405163656j:plain



あとはマッピングしたいところをクリックしてMIDIコンの対応させたいボタンをポチポチ押していくだけです。

 

f:id:ino2408m:20200405164359j:plain

 

  ここまでが基礎のマッピングです。

一応ちらっと応用編も。

 

Dashboard

 

あとカラムとかレイヤーをむげに増やしたくない・・・エフェクトだけツマミで制御できればいいかな・・・なタイプの人はDashboardが便利です。

 

Dashboardは組み換えがドラッグアンドドロップでできる簡易仮想MIDIコンみたいな感じですね。

 

「Edit MIDI」で信号組み替えなくても使えるのでエフェクトをその場で組みながらやる人なんかはいいかもしれません。

 

使い方はDashboardの各ツマミをあらかじめMIDIコンのツマミに対応させたのち、エフェクトの各パラメーターをDashboardドラッグアンドドロップするだけです。

 

複数エフェクトを同時にツマミで制御できるし組み換えも楽なのでプレイスタイルにマッチすればかなり使いやすいと思います。

f:id:ino2408m:20200405165416j:plain

 

注意としては、DashboardはClip、Layer、Composition単位で存在しマッピングはそれぞれ別なので動かないとか動作が思うようにいかないってときはDashboardがどの範囲にかかってるのか?を意識しながら使うとよいでしょう。

 

◯フェーダーをボタンへアサインする

押したときだけエフェクトかけたい、とか、ボタンを押すとエフェクトがOn/Offするようにしたい、ってときはあえてフェーダー部分にボタンをアサインするのもありです。

 

Modeというところがあるので、ここでボタンを押したときの挙動を設定できます。

 

f:id:ino2408m:20200405171044j:plain

 

Relativeなるものもありますがおそらくほとんどの使い方ならAbsoluteとButtonで事足りると思います。(確か押した強さとかで変わる感じだった気がする)

 

これでStroboのレイヤーなんかにアサインしとけば押したときに光るボタンみたいなの作れます。サビ前エフェクトなんかもフェーダーよりボタンのほうがわたしは好きです。VJブースに乱入してきたDJさんにいいとこで押すと光るぞ!とボタンやNanoPad渡すのも楽しいと思います。

 

◯1つの動作に2つ以上のMIDIコンマッピングをする

特にTapやRESYNCとかで2つ以上のボタンにアサインしたい!とかのときですが、

右クリックすると「Create Note Shortcut」が出てくるのでそこで一つの場所に2つ以上のマッピングが行なえます。

 

f:id:ino2408m:20200405171727j:plain

 

◯複数MIDIコン使う場合の注意点

特にボタン数多いMIDIコン使う場合に多いのですがMIDIコン同士の信号がかぶってしまうことがあります。

 

そのときはMIDIコンの信号を確認しましょう。

 

f:id:ino2408m:20200405172244j:plain

 

APC miniとかであれば信号の変更が難しいですが、NanoKontrol等の場合はかんたんに信号の変更ができます。

 

KorgKontrolEditorなどを使うとMIDIコン全体のチャンネルなどを変えられるのでMIDIコンの組み合わせ次第では変更するといい場合もあります。

 

f:id:ino2408m:20200405172555j:plain

f:id:ino2408m:20200405173206j:plain

 

◯エフェクトスイッチをつくる

上2つの応用ですが、特にnanoPadユーザーなんかに有用で

フェーダーとクリップを同時にMIDIコンにアサインすると、押したときだけこのエフェクト!みたいなのがつくれます。たとえばボタンAを押すと白フラッシュ、Bを押すと赤フラッシュみたいな構成も可能です。

 

f:id:ino2408m:20200405175455j:plain



 

 

◯クリップを左右に切り替える

特にナノコンなんかは各レイヤー3つしかボタンがないので、クリップやエフェクトを左右に選んでいく際にボタンが足りなくなりますが、「Layer Transition Control」

を出すと左右ボタンができるので便利です。

 

f:id:ino2408m:20200405173948j:plain

 

私の場合、「S」を左、「M」を右、「R」をデフォルトクリップにしてます。

 

◯リセットボタンをつくる

MIDIコンのアサインは実はCoulmn1などにも可能なので、わたしはCoulmn1はデフォルトにしてます。

 

エフェクトかけすぎて分からなくなったときや重くなったときとか、起動時なんかに非常に便利です。

f:id:ino2408m:20200405180823p:plain

 

ってことでいろんなMIDIマッピングの工夫でした。

 

MIDIマッピングについてはここにある情報を組み合わせて使っていくことになるのでいろいろ試してみてください!

 

とりあえずNanoKontrolかお手持ちのDJコンをいろいろマッピングしていくとつぎにほしいものがわかるかも・・・ですね。

 

 

明日からできるResolume講座 #7 VideoRouter+ゼロレイヤー制御のススメ(なにをどうする構成)

ひさびさのResolume記事です。

 

ResolumeのエフェクトのうちCrop(切り抜き)とか使うとオシャレにできることがあるのですが

 

これを制御しやすくするために上にクリップとして登録したら

 

なんかエフェクトの効きが悪い・・・とか思った動作しない・・・とかなんか絵が白くなっちゃう気がする・・・なんてあります。

 

原理はこんな感じですね。

 

レイヤー2 エフェクト

レイヤー1 アニメ素材とかPVとか

 

で組んだとしましょう。

 

ここでポイントなんですが、エフェクトをクリップとして登録ってどういうことか復習してみましょう。

 

エフェクトをクリップとして登録、はざっくりいうと「VideoRouter+エフェクト」をクリップとして扱う感じです。

 

VideoRouterは下のクリップを繰り返す機能です。使い方は前のカップ天そばの記事を再読してもらえれば!です。

 

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

話がそれましたが、前述の2レイヤー構成だと

 

レイヤー2 エフェクト(VideoRouter(レイヤー1)+エフェクト)

レイヤー1 アニメ素材とかPVとか

 

なので

最終出力がレイヤー1+(レイヤー1+エフェクト)みたいな感じになるので場合によっては扱いづらいのです。(レイヤー1の扱いがなんか頭の中で整理しにくいし素材下げるのも若干めんどくさい)

 

なのでこれを

 

レイヤー1+エフェクトだけにしてしまおうみたいな感じですね。

 

組み方は難しく見えますが前回までの記事理解できたならかんたんです。

 

1、上にエフェクトをクリップとして登録

VirtualDJ等あるレイヤーの上にエフェクトをクリップとして登録します。

f:id:ino2408m:20200405145503j:plain

 

2、InputをVirtualDJ等の入ったレイヤーにする

f:id:ino2408m:20200405145948j:plain

 

3、なにもエフェクトかけないVideoRouterも登録しておく

f:id:ino2408m:20200405150735j:plain

 

 

これをうまく使うと何を(レイヤー1)、どう出すか(レイヤー2)みたいな体系になるので非常に制御しやすい気がします。

 

実際の運用では下のような構図ですね。

 

f:id:ino2408m:20200405152356j:plain

 

また、エフェクトかかったレイヤーを下げる、みたいなことができるのでたとえばEdgeDetectionしたレイヤーと下背景を重ねたりすると結構おしゃれな感じに仕上がります。

 

ここまで言って自分で読み返してもよくわからない、というか文章で説明してもわかりにくいので、よくない例といい感じにした例を動画で上げときます。

 

EdgeDetection→原画の輪郭線だけを抽出するエフェクト

Stripper→動く帯状に原画を切り取るエフェクト

Automask→白の部分または黒の部分を透明化処理するエフェクト

って感じで見てもらえれば。

上の動画ではEdgeDetectionで試してみてますがEdgeDetection+背景にしようとするとうまく制御できてません。

Stripper+AutoMaskで背景を透明化してますがこの構成だとAlphaで透過したところの裏に原画が乗ってるのでエフェクトの恩恵がありません。

 

 上のようにするとエフェクトが掛かったものだけを扱えるので扱いやすくなってます。

EdgeDetectionもStripper+AutoMask

 

 

いらすとやでこれだけかっこいいのでかっこいい素材でやるともっとかっこよくなります。

 

運用次第で縦にComposition伸ばしたくないって人には合わないかもでわたしの運用でしか無いですが、こういう方法もあるよ!みたいな感じでした。

 

なんかエフェクトきれいにのらないんだけど・・・とか透明化処理を武器にしたいような人は覚えてみると結構役立つと思うのでぜひ試してみてください。

 

 次回

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

 

テクスチャリリック -RekordboxLyricの歌詞をオシャレに彩る-

過去2つの記事のあわせ技!です。

 

RekordboxLyricとVJソフトを組み合わせるとこういう事ができる!の究極系、というとおこがましいですがこんなことができる的な記事。

 

基礎となるマスクRekordboxLyricについては以前の記事を参照してください。

当記事はようはこれらの記事をまとめただけです。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

ResolumeとRekordboxLyricを使うと、なんと

 

歌詞の形に素材を切り取ることができます。

 

どんな感じかは動画見てみてもらうと早いです。

 

 

 

今までの記事の合わせ技!になります。

 

以下、概要ですね。

・RekordboxLyricはSpoutが飛んでおりResolumeで拾える

・歌詞は白素材としてSpoutで飛ばされる→マスク素材として使用可能

・Resolumeには白素材の形に合わせて素材を切り取る「マスク」機能がついている→つまり歌詞の形に素材を切り取ることができる

 

やり方

個人的には3層構成をおすすめします。2層でも行けます。

素材の並べ方の例は以下のとおりです。

 

3:エフェクト/Oppacity調整層

2:レコボリリック(spout)

1:テクスチャ

 

f:id:ino2408m:20200303220415j:plain

 

こんな感じに並べます。1-2だけでもいいです。

 

1.レコボリリック層を取り込みます。InvertRGBをかけて黒背景白文字にします。

白の部分がテクスチャ乗るところになります。

 

f:id:ino2408m:20200303221044j:plain

 

f:id:ino2408m:20200303221214j:plain

※なお、RekordBox5.8.4以降ではSpoutで像を入力すると像が反転するので、「Mirror」エフェクトで修正してください。

 

f:id:ino2408m:20200303220701j:plain

 

 

2.Lyric層をマスク化します。

f:id:ino2408m:20200303221405j:plain

 

3.あとは直下のレイヤーに素材を入れて完成です。

 

これでテクスチャリリックが使えます。

 

工夫として、マスクの層のフェーダーを少し下げると後ろの素材を少し漏らすことができるので、サビでちょい下げすると…

 

薄めの背景素材+テクスチャリリック+PVみたいな感じにできるのでいい感じに盛り上げられます。

 

f:id:ino2408m:20200303221634j:plain

 

テクスチャの代わりにソリッドカラー等敷いておけば、色替えも楽にできます。

 

 

f:id:ino2408m:20200303221840j:plain

 

 

 テクスチャ使えるようになると炎に関連する曲で炎のテクスチャ貼ったり、水に関連する曲で水に関するテクスチャ貼ったりといろんな味にすることができます!

 

リリックがかなり重いので正直スペックは要しますが、テクスチャは静止画でも可能です。

 

リリック使ってるけど飽きが来てしまった方、なんか人と違った表現したいという方はぜひ使ってみてください。

 

 

 

明日からできるResolume講座 #6 マスクを使って切り抜き素材を作る

最近コロナウイルスが流行っててマスクが売り切れてますね・・・

 

biz-journal.jp

 

とは違いこれもVJソフトの醍醐味ですがマスクというものがあります。

 

マスクって何?っていうと動画見てもらったほうが早いかもしれません。。

 

 

 

 

ざっくりいうと、白素材の形に下のレイヤーを切り取ってくれる機能です。

 

白素材とかshaperジェネとかとも相性いいです。

 

使い方ですが、

1.白素材(トランジション素材)を切り取りたい素材の上に配置

2.レイヤーのところを右クリック、 MaskMode→One Below(下の素材全部切り取りたいときはAll Below)をクリック。

 

f:id:ino2408m:20200303025834j:plain

 

↓こんな感じになります。 

 

f:id:ino2408m:20200303024640j:plain

 

 

2.マスク(白素材など)

1.マスクで切り取りたいレイヤー

 

となります。

 

2.のマスク素材は色がついてても白黒画像に変換され、「1.の素材」が「2.の白の部分の形」に切り取られることになります。

 

灰色のところは薄く下の素材を通します。

 

これの挙動ややこしいんですが、マスク階層のフェーダー下げると上の番号でいうと2.のレイヤーは真っ黒になるので「切り取らない状態」になります。

 

フェーダーをちょっと下げると1.のレイヤーが少し染み出してくるようになります。(これはこれで面白いです)

 

2素材出したい場合や背景素材をうまい形に切り取って後ろを見やすくする、など使いみちは広いです。

 

 

この機能使うとなんとレコボリリックに画像貼れます。

 

(これは合わせ技なので後日説明しますね)

 

 

 

使用例

1.テクスチャマーカーを作る

 

この前紹介したShaperと組み合わせると、テクスチャ-をマーカーに貼れます。

白素材を動画から再生するより動作はやや軽くなるので、オススメです。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

 2.背景素材をうまく避ける

 いろんな形に背景切り取れるので、SolidColor白+エフェクトや白素材使うと普通に重ねるより背景素材が見やすい!みたいなこともできます。

 

 

 

3.VirtualDJ/VLC等から2素材出し

アニメ素材とPVを両方出したいけど一画面しか無い!みたいなときにオシャレに2素材出せます。

 

構成としては以下のとおりですね。

f:id:ino2408m:20200303211342j:plain

 

f:id:ino2408m:20200303211608j:plain

 

こんな感じにすると、ライブ映像⇔アニメ映像とか、背景映像⇔PVみたいなこともできます。

 

 

これも使えるとかなり表現の幅広がると思うのでぜひやってみてください!

 

 

 次回

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

 

 

 

 

明日からできるResolume講座 #5 ステップシーケンサーを作る/使う

VJの醍醐味!といえば

 

なんか映像をカチカチ切り替えていくタイプのアレですよね!

 

こんな感じ。

 

www.youtube.com

 

前公開したサンプルコンポジションには搭載してたんですが、今あるコンポジションに組み入れたいという方もいると思うので原理も含め組み方を載せときます。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

大前提として・・・

 

Resolumeで動画を多重再生すると重いです。かつ、ステップシーケンサーは動画を4つ同時再生する以上の負荷がPCにかかります。

 

なので

 

1.使用する動画は予めDXVまたはhap等再生の軽いコーデックで変換しておき、可能であればSSDに入れておく

2.PCのスペック次第ではVirtualDJの同時動画読み込み数を減らす、他のソフトと同時使用しないなど工夫する。

 

 このあたりを心がけてください。

 

 

VideoRouterでレイヤー1を拾う→次のクリップへ→レイヤー2を拾う…をAutopilot(次々に動画を再生する機能)で切り替えるみたいな感じになります。

 

作り方

1.使いたい動画をResolumeAlley等でDXV等軽いコーデックにあらかじめ変換します。

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

2.ご自身のコンポジションの中でステップシーケンサーを発動させたいところにステップ数+1のレイヤー数あけます。(2または4層がオススメです)

 

f:id:ino2408m:20200229023029j:plain

 

3.その上層にVideoRouterを以下のように設定します。

 

f:id:ino2408m:20200229023445j:plain

 

f:id:ino2408m:20200229024339j:plain

 

AutoPilot?はじめて聴く言葉ですねえ。って人もいると思いますがようは左右にならべたクリップを勝手に行き来してくれる機能です。

 

f:id:ino2408m:20200229025126j:plain

設定すればの「Autopilot」の方向に「Beat」の拍数ごとにクリップを移行してくれます。

 

なので

 

「Layer1を拾うVideoRouter」→「Layer2を拾うVideoRouter」→「Layer3を拾うVideoRouter」→「Layer4を拾うVideoRouter」を1拍ごとに切り替えればステップシーケンサーになります。

 

なので

 

f:id:ino2408m:20200229030927j:plain

 

4拍目までこんな感じで作っていけば汎用素材をつぎつぎ回すような表現が作れます。

 

原理的にはこんな感じです。

 

レイヤー5を切れば1-4の素材を混ぜていく感じに、レイヤー5をいれれば拍ごとに切り替わります。

 

もちろん汎用の素材を入れていくのが王道ですが、こんな使い方もあります。

 

f:id:ino2408m:20200229032202j:plain

 

こんなふうにSpoutやVideoRouterなんかも入れられるので、どこかの階層にSpoutでVirtualDJ飛ばせば、PV等の素材を4拍に1拍だけ出すみたいなのもできます。

 

もちろんSpout+エフェクトとかVideoRouter+エフェクトとかも載せられるので、

 

1拍目に元画像、3拍目に白黒反転の画像みたいなのも作れます。

 

f:id:ino2408m:20200229032846j:plain

 

これ使うと素材ないときでもBPMに反応する表現したり、リミックスでいろいろやったり幅広がります。

 

とっても重いといえば重いですが、使ってて楽しい!と思うのでぜひ使ってみてください。

 

 次回

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

Resolume向けエフェクトパックを作ってみた

ResolumeのEnvelopeによるエフェクトをいくつか搭載したパックみたいなの作りました。

 

複数エフェクトによるエフェクトもあるのでサンプルのコンポジションとして公開します。

 

www.dropbox.com


www.dropbox.com

 

使い方と概要

 

1.フォルダ内サンプルエフェクトパック(20200201SampleEffectPack_ino.avc)をResolumeの「Composition→Open」で開きます。(7推奨です)

 

2.Compsosition→Save as...で適当に名前をつけて保存します。

 

3.普段お使いのコンポジションを開きます。

 

3.デフォルトでは右下にある「Composition」のなかに「Effect」というデッキがあるのでそちらをドラッグアンドドロップで普段のコンポジションに組み込みます。

f:id:ino2408m:20200201232458j:plain

 

4.お好みのエフェクトを自分のコンポジションに右クリック→Copy、Paste等で組み込んで下さい。

 

●いくつかのエフェクトはBPM反応性のためTap等でBPM整えながら使うことを推奨します。

●Layer2に入ってるエフェクトは加工系エフェクトです。映像の上下切ったりズームしたりスライドなど。

●Layer3-8に入ってるエフェクトはフェーダーを上げて使う系エフェクトです。

●Layer9に入ってるエフェクトはブレイクエフェクト(〇〇Break)です。サビ前に治安悪くしたいときとかに使って下さい。適当なボタンにアサインして押してる間だけ使うのがオススメです。

●Layer10に入っているエフェクトはストロボです。いろんな色のストロボを打てます。

眩しいのもあるので濃度をOppacity等で調整しながら使って下さい。

 

f:id:ino2408m:20200201233536j:plain

f:id:ino2408m:20200201233916j:plain



※使用して起きたトラブルは一切責任を持ちません。

※実際の現場での使用には特に許可はいりません。

※後日いい感じのエフェクトできたら続編作ります。

 

↓サンプルの動画です。

 

 

www.youtube.com

 

 

 

アニクラ向けResolumeの使い方何選か(原画系VJさん編)

VDJからレゾに移行したけど何をしたらええのかわからない…って人向けの記事。

 

やっぱりアニクラの現場ではVDJによるポン出しが主流なんですがResolumeを衝動で買っちゃったけど何しようか?

 

な人へ。

 

基本的に汎用重ねたりエフェクト使いたくないって人向けにこんな使い方ありますよー、な例をいくつか。(私がエフェクト多用派なのでもし私がリップシンクする派で原画出す人ならこんな感じにやります、みたいな感じです)

 

(正直な話他の人とResolumeの使い方被ったことないし王道の使い方はないので、ほんと自由です。)

 

 

1.汎用素材へのアクセスを容易に。

いちばん思いつく手段だと思います。

 

アニクラとかだとどうしても素材がない・・・かつリップシンクしないものに関しては出したくない・・・みたいなことあります。

 

VirtualDJだと素材ない・・・!もしくは素材検索してるときになんか出す!ってなったときに

 

どこかのデッキに読み込む、もしくはキーボードやMIDIマッピングでアクセス、ってなるんですけど

 

汎用素材を使い分けるなどが少しむずかしいです。

 

Resolumeであれば「お好きなカラムを選択しフェーダーを上げる/下げる」だけでいけるようになります。

 

レイヤー構成の組み方として

 

「VirtualDJの上に素材入れる」

f:id:ino2408m:20200129221003j:plain

 

f:id:ino2408m:20200129220943j:plain

 

 

これだとレイヤー構造は上が優先されるので素材ないときフェーダー上げる運用になります。

 

TransitionをAddにしてれば汎用素材入れたフェーダーをフルで上げてると汎用素材飛びますね。

 

f:id:ino2408m:20200129221427j:plain

 

もちろんそれもありなんですが

「VirtualDJの下の階層に素材入れる」ほうが個人的にはオススメです。

 

f:id:ino2408m:20200129222051j:plain

 

f:id:ino2408m:20200129222710j:plain

 

これだとVirtualDJのフェーダーを下げることで下の素材が染み出してくるみたいな感じになります。

 

感覚として見せたくないレイヤー(素材がないときのVirtualDJ)の上に布をかぶせるか?それとも素材そのものを下げるか?ですね。

 

 やりやすいほうで!です。

 

個人的にはResolumeAvenueを使ってる場合は下の層がグループのような機能を果たすのでVirtualDJの「下」に素材入れる、が応用も効くしオススメです。素材重ねたものを

汎用素材として使ったりできます。

 

f:id:ino2408m:20200129223130j:plain

 

(上に入れると汎用に逃げるたびにいちいちフェーダーを調整しないとなりません)

 

後日VideoRouterによってレイヤーを上に飛ばすとかまとめてエフェクトみたいなのも紹介するのですが、それを考えても汎用は下のほうが使い勝手はいいです。(Group機能が使えるResolumeArenaならそんな心配はないですが)

 

2.逃げの手段をいろいろ用意できる。

画質が下がってる素材を投影するのが憚られる人もいますが、ResolumeはNDIが使えるので、VLC Media Player やNDI Scan Converter等にすぐにアクセスできます。

 

使い方については、以前の記事を参照して下さい。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

VLCMediaPlayer等を入れる階層についてはVirtualDJと同階層でもいいですし上階層でもいいです。お好みで。設定しておくとVDJ⇔VLC⇔汎用素材みたいな切り替えがすぐできます。

 

 

やっぱり2Layer同時にVLCでURL読み込むと高確率で落ちるか動画が止まるので、ストリームを開く目的で使用するなら1Layerでいいと思います。

 

これやっておくとURLを素材として使うみたいな運用が可能です。あと「DJさんから動画もらったけどVirtualDJでなんか読み込めないんですけど・・・」みたいなときもVLC用意しとけばどっちかでは読めること多いです。VirtualDJがなんか変になったときのリカバリーにも使えます。

 

VLC等のモニタリングですが

NDIで動かすものが1つならNDI Studio Monitor、2つ以上ならOBS Studioがおすすめです。

 

3.静止画やジャケットをいい感じに動かせる、上下を切れる

エフェクトの一種になりますが、この素材動かないんだよなーなとき、Oppacityを変える+汎用重ねる+動かす、でいい感じにそのコンテンツが何者か?を示しながら動くVJできます。

 

VDJで画像を読み込んでResolumeでエフェクトして重ねるって感じですね。

 

あと、大人の事情により素材の上下を切りたい!ってときがあると思うんですよね。これもエフェクトである程度対処できます。

 

Cropや拡大等で上下隠すことができるので非常に便利です。

 

f:id:ino2408m:20200129225537j:plain

 

 後日サンプルのエフェクト載せときます。

 

 

 5.光らせる

サビ前とか切替時にに光らせる!と盛り上がると思います

 

 簡単なのはエフェクトの「Strobo」を使う方法です。

 

f:id:ino2408m:20200129225819j:plain

 

もちろんSolidColorなど他のエフェクトでもいけます。

 

6.マスクトランジション/Envelopeトランジション

後日書きますがようは白素材を使ってかっこよくA⇔Bを切り替えたり、A⇔Bの切り替えを数拍単位で自動でやってくれるように細かく制御したりできます。

 

動画で見てもらったほうが早いかもですね。

 

 

 

こんなふうに2素材をいい感じに切り替えられます。二面投影できない会場で擬似的に2素材出したいときなんかに役に立つかと。

 

これについても詳しい設定と挙動は後で書きます。

 

7.ミキサー化

やっぱり映像ミキサーって高いです。最低ラインでも数万円します。

 

ResolumeだとゲームキャプチャーやNDIを使って他の人の画面取り込めるので有識者であればLANケーブルだけでミキサーみたいな運用が可能です。

 

ゲームキャプチャを使った方法は以前紹介したのでそちらを参考にして下さい。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

NDIについては後日検証次第記事を書きます。

 

ってことでアニクラで私は原画を出したい!って人向けの使い方でした。

 

具体的なコンポジションできるまで(現場で実用できる下準備)の流れを復習してみます。このコンポジションが正解ってわけではないですが、初期装備、かつVirtualDJでのプレイが中心、と想定。

 

1.使いたいVJ素材を選定、エンコードする。

使いたいVJ素材を選定し、フォルダ等にまとめます。

 

.mp4とか.movであればそのまま読めるのですが、エンコードしておくと動作軽くなりますし安定性が増します。

 

Resolumeの場合、DXVエンコードが軽いです。予めResolumeAlleyなどで変換し、あればSSD(本体でも外付けでも)内に素材を置きます。

 

Alleyによるエンコード法は以下を参照して下さい。(なお、DXV形式は他のVJソフトでは読めないのでエンコード前のデータは残しといて下さい)

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

ここでポイントですが、外付けSSDを使う場合でも本体から読めるVJ素材は必ず一つは設定しておいて下さい。(HDD接触不良などのトラブルに備えて)

 

ドラッグアンドドロップで素材を下の何層かに読み込みます。

 

f:id:ino2408m:20200129233300j:plain

必要に応じてサムネイルを更新しておくとどれがどの素材だか分かりやすいので便利です。

 

f:id:ino2408m:20200129233730j:plain

 

2.VirtualDJ等をSpout経由でResolumeに読み込む。

以下の手順を参照してVirtualDJ→Resolumeに動画が飛ぶようにして下さい。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

だいたい汎用動画の上とかに来ると思います。

 

f:id:ino2408m:20200129235312j:plain

 

3.VLCを設定する。

VLCはオプションみたいなものですが、Wi-Fi環境あるようなところだと真価を発揮する+Resolumeだと簡易に使えるので、結構恩恵受けられるかと。

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

個人的にはVirtualDJの横に置くのがオススメです。

(上に置くとVLCが再生し終わりで一瞬切れたとき下のVirtualDJが一瞬映るため)

 

カットトランジション(一気に切り替えたい場合)なら初期設定でいいですが、ふわっと切り替えたいときは「Show Layer Transition Controls」を出し、Tバーを上げるといいです。

 

f:id:ino2408m:20200130000441j:plain

 

4.原画を崩さない系エフェクトを設定する

Cropなどの原画を崩さない系エフェクトを入れたいときは原画より上に入れます。

 

ただし、このエフェクトはエフェクトがあるレイヤーより下すべてに作用します。

 

VirtualDJのレイヤーのみに作用させたい場合は一工夫。

 

エフェクトの入っているVideoRouterのInputをLayers Belowから特定のレイヤーのみにしましょう。

 

実際の運用時はLayer3を下げ、「VideoRouterでLayer3を拾ってエフェクトをかけたもの」であるLayer4のフェーダーを上げ下げする感じになります。

 

f:id:ino2408m:20200130001403j:plain

 

イメージとしてはLayer3の像をLayer4に流し、そこで処理して外に出す感じですね。

 

f:id:ino2408m:20200130002237j:plain

 

くわしくはVideoRouterの回を参照して下さい。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

5.フラッシュやロゴなどお好みで。

フラッシュやロゴなどを上に入れます。

 

素材ないときにロゴとか出しとくといい感じになるかと思います。

 

f:id:ino2408m:20200130002856j:plain

 

こんな感じでコンポジション作れます。

 

実際のプレイですが、このコンポジションだと

・素材ある!バリバリ素材出したい!→Layer3を上げてそれより上のレイヤーをすべて下げる

・素材ない・・・ちょっとまって・・・→Layer1&2を上げてそれより上のレイヤーをすべて上げる、VDJに素材乗ったらLayer3または4を上げる

・素材の字幕が邪魔Orリップシンクが間に合わない!→Layer4を歌詞切り取りエフェクトにしLayer3を下ろしLayer4だけ上げる

・素材が静止画で動かない・・・→Layer3またはLayer4を8割程度にして汎用素材と混ぜる

素材をURLから読みたい→Layer3をVLCにして乗ったら上げる、素材あるよになったらVDJに戻す

・カッコよく切り替えたい→Layer5を上げてフラッシュしながらVirtualDJ操作!もしくはロングミックスの部分でLayer3を下げて汎用素材出す

 

みたいな感じのことができます。MIDIコンにマッピングしておけばResolumeの画面開くこともないので、いつもどおりのプレイにいろんな機能つけられると思います。

 

VDJからの移行等で原画やリップシンクにこだわるような方はぜひ試してみて下さい。

 

Remix等のアプローチについては後日別記事で書きます。

 

(2020/07/17時点 いまはVLCでURLは読めません。