ごーぐる部-「ゼロ(円)から始めるVJ生活」

初級者でWindowsなアニソンVJが自分なりにいろいろ書いた備忘録。Resolume/RekordboxLyric/OBSVJ等の記事が多めだと思います。

RekordboxVideo×RekordboxLyric×Resolumeでちょっと豪華なDVJする

まずはじめになんですが、RekordboxLyricを現場で使うにあたって

 

現状RekordboxCreativePlanというものに入らざるを得ないんですが、

 

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これにはRekordboxLyricだけじゃなくRekordboxVideoがついてきます。

 

CreativePlanが1500円なので400円くらいはVideoだと思う。使わなきゃもったいないの精神

 

せっかくなので、RekordboxVideoを同時に使う感じのDVJができたらな、の一方、

 

歌詞がベタのりしたりOnOffの切り替えがめんどくさかったりであんまりきれいに乗らない。次の曲の映像がネタバレするかも・・・ときに隠したい。

あと汎用素材重ねたいとか絵にエフェクトかけたいってこともあるかもですね。

 

そういうときスペックは要りますがRekordboxVideo+RekordboxLyric+ResolumeでなんとかDVJができます。

 

 (Lyricは使えませんがSeratoVideoでも同様のことはできます)

 

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ちなみに前の記事の組み合わせ技になります。

 

 

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必要なもの

・映像端子が2つ以上のPC(できればゲーミングノート)

・DJ用コントローラー

・VJ用コントローラ(スペースの関係と機能上NanoKontrol2がおすすめ)

HDMIケーブル

・ダミープラグ

 

RekordboxVideoは仕様上Spoutが飛ばない、つまり他のソフトに像を送ることができません。

 

なので、ダミープラグを使って投影先を作り、それをキャプチャして取り込む的な使い方をしていきます。

 

ダミープラグはこういうやつです。

 

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なにをするかというとPCに「ディスプレイがあるよ」、と錯覚させる道具です。

 

もちろんモニターを用意してもいいんですが電源供給が必要だったりでいたずらに配線が複雑になるので電源のいらないダミープラグが便利かと思います。

 

これを実際に投影する端子と別の端子に挿してください(昨今のゲーミングノートだとMiniDisplayPortがあればそこがおすすめです)

 

Amazon.co.jp: EVanlak Mini ディスプレイポート ヘッドレス ゴーストディスプレイ エミュレーター PC 4K DP ダミープラグ (ヘッドレス 1080-3840x2160@17hzに対応): パソコン・周辺機器

 

 

使用ソフト

・Rekordbox→Creativeプランに加入してください

・Resolume (GrandVJやOBSでも可、ようはNDIが受信できるソフト)

・OnTopReplica

www.gigafree.net

Resolumeの投影画面をリアルタイムでモニタリングするのに使います。

 

下図の赤枠みたいな感じでResolumeをモニターできます。MIDIコンの配置さえ覚えてれば制御画面開く必要ないのでDJに集中できます。

 

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・NDI Screen Capture

(旧名:NDI Scan Convertor)

ダミープラグに投影した画面をResolumeに飛ばすのに使います。

 

ndi.tv

 

NDIの導入手順は以下記事を参照してください。特に安定してプレイするにはローカルループバックアダプタを導入しとくといいかと。

 

 

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Avidemux

動画編集ソフト。Rekordbox単体でここから再生してね!が難しいので動画と音声のずれが気になる人はこの手のソフトでPVMVなどはタイミング合うよう編集しときます。

 

www.gigafree.net

 

 

具体的な手順(下準備)

はじめに注意ですが、コントローラーの関係上、ResolumeとRekordboxはResolumeを先に立ち上げましょう。

(Rekordbox先に立ち上げるとすべてのコントローラーが効かなくなる)

 

また、画面側のHDMIは設定終わってから接続をおすすめします。

(出力してる画面が分かりにくくなる)

 

 

1.動画と音声の尺を合わせる

背景素材の類を使う場合は尺合わせ必要ないんですがPVMV等の音声同期が効くものを合わせたいときはあらかじめ動画を編集しとく必要があります。

 

もちろん音声自体をクラブユースに差し替えた映像をあらかじめ作るのも手ですしそちらのほうが同期もしっかり行えるんですがぶっちゃけこの方法のほうが楽だと思います

 

だいたい冒頭の無音部とかを削れば合うものは合うはずです。

 

もし尺が違う!ってなったら切り貼りして調整しましょう。

音声は変になりますが、音声は普段DJで使用してるものを使うのでプレイに支障はありません。

 

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A-B指定してCut-Copy-Pasteなどで編集しましょう。

 

注意点ですが、特に読み込み元ファイルが.mp4などの高圧縮率な動画の場合、切れる場所が決まっていて、細かく調整するのが難しいところがあります。

(圧縮の関係上キーフレームを補完する感じで再生するシステムになっているのでキーフレーム以外では切れない)

 

その場合はお手数ですが、AVI(MotionJPEG)などにエンコードしてからエディットするといいかと。

 

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(あとぶっちゃけ背景系ならResolumeに読み込ませちゃった方がいいかも)

 

なお、動画に関してはRekordboxVideoの対応形式がかなり少ないことに注意です。

.mp4(H264)が無難かと思います。Resolume用のDXVとか、一部の動画にありがちな.mkvや.flvは再生してくれません。

 

2.Rekordboxでプレイリストを作成する

 

たくさんの音源が動画とリンクしてればプレイリスト組まなくてもいいと言えばいいのですが、動画のチェックもかねてプレイリストは作ったほうがいいかと思います。

(特にResolumeでプレイリスト型オペレーションする場合)

 

ただResolumeで背景合わせながらプレイするならおそらくプレイリストは組む形のプレイになると思います。

 

で、プレイリスト組む時ですが、こんな感じでフォルダを作り、音声用と動画用のリストを並べておくといいです。

 

というのは、動画を単体で読み込むとその動画の音声をDJソフトが流してしまうので、「音質悪くない?」って言われる原因になるからです。プレイ中間違えないためにも動画と音声のリストは分けておくことをお勧めします。

 

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3.動画をRekordboxに登録して音源とリンクする

 

RekordboxVideoやSeratoVideoの特徴的な機能のひとつとして、DJ用の音源を読み込んだ時にこの動画を流してね、と指定することができます。これがLinkです。

 

注意なのですが、RekordboxVideoの場合、例えばエクスプローラーから直接動画を動画デッキに読み込むことができてもリンクができません。リンクするためにはライブラリに動画を登録する必要があります。

 

ちなみにエクスプローラーから動画をドラッグアンドドロップできる場所は3つありますが、どれも違う挙動を示すので注意が必要です。(今日のポイント1

 

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例えば事前に320kbpsなどの音声付きの動画を編集してきてその動画の音声をDJにのせたいのであれば1の場所に、動画を一時的に差し替えたいなどであれば2の場所に、Linkしたいなら3の場所にドラッグアンドドロップします。

 

今回はLinkしたいので3の場所にドラッグアンドドロップしてコレクションに登録します。さっきつくった動画プレイリストのほうに登録しとくといいかと。

 

音源とのリンクですが、音声を普段のDJプレイ同様にデッキに読み込み、コレクションから動画を2の場所にドラッグアンドドロップ、その後Linkボタンを押すとリンクされます。

 

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動画と音声がリンクするとLINKマークが青く点灯し音声のほうにマークがつきます。

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4.Lyricを取得しフォントを調整する

 

RekordboxLyricを使う場合は事前にLyricを取得しておくといいかと思います。

 

右クリック→歌詞の取得で取得できます。

 

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セットリスト決まっている場合はこの時点でフォント(モーション)も調整しときましょう。右クリック→モーションでお好きなものを選んでください。

 

色についてはResolumeで拾うと白くなるので、ここでは特にこだわらなくてもいいかと。Resolume側での調整をおすすめします。

 

動画のリンク、およびRekordboxLyricの設定を済ませると曲のマークがこんな感じになります。

 

5.クロスフェーダーの挙動を設定する

 

クロスフェーダーを使用しないDJプレイをするのであればクロスフェーダーで音声が操作されないよう左右の1234のマークのところを外してAVSYNCにするとフェーダーをビデオ専用にできます。

 

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人によってはTRANSITIONFXをADDIVEにして縦フェーダーだけでビデオを操作するのもありかもしれません。

 

複雑な組み方ができる方ならばTouchDeTouchDesignerを使ってMIDIコン信号を分け、VJコンの適当なフェーダーに割り当てるのも手かもです。

 

 

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私はクロスフェーダーをDJのとき使わないので、曲が切り替わったときにクロスフェーダーを反対側に切る+ナノコンのボタンを一つ押すみたいな運用です

 

6.ダミープラグを接続して出力し、NDIScanConvertorで取り込む

ダミープラグをPCに差し、仮想画面を展開します。

 

右クリック→ディスプレイ設定から拡張モードにし、ダミーの画面を出します。

 

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この状態でRekordboxの矢印バッテンマークを押すとダミープラグで表示してるところに映像が出力されます。

 

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何も起こってないように見えますが、見えない画面に対してRekordboxくんが一生懸命画面を出力してくれてます。頑張れ。

 

次に、NDI Scan Convertorを立ち上げます。通常であればスタートメニューのNDI 4 Toolsとかの中にあります。

 

通常版とHX版がありますが安定する方で。起動するとタスクトレイアイコンに来ます。

 

 

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これでRekordboxの画面がNDIに飛びます。

 

7.NDIで飛ばした映像をResolume等で拾う

6でうまく像が飛んでいればResolumeにNDI Serversが出現しているので、これをお好きなところにドラッグアンドドロップして構成を作ります。

 

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以下の記事を参照していい感じの構成を組みましょう。

 

 

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ちなみにですが、RekordboxLyricのSpoutはRekordbox側で表示が無効でも飛び続けています。+Rekordbox側で有効にしたうえでSpoutで載せてResolumeで投影すると歌詞が二重で乗るので基本的には表示:無効で運用するのをおすすめします(本日のポイント2

 

 

実際運用するときも歌詞を入り切りしたり点滅したりするのに別々で扱ったほうが扱いやすいと思います。

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これでお好きな構成を組みます。私の場合背景素材も曲に合わせて選んだりしたらこんな感じに。

 

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人によっては映像の入り切りとちょっとしたエフェクトとか組んでおくだけでも。

Colorizeを適当なノブに振れば色調整がノブで行えるようになったり。BPMで歌詞を点滅させるだけでも普通に乗せるより見やすくなるかと。

 

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お好みの構成が組めたら準備終わりです。

 

本番

設営のときにはいくつかポイントあります。

・Resolumeから立ち上げること

HDMIをつなぐ前にダミープラグにRekordboxを出力しておく

・RekordboxLyricの表示を無効にしておく

・グラボの性能を引き出すためにACアダプターを忘れずに

 

実際Resolume立ち上げてRekordboxVideo立ち上げていろいろ・・・なので時間かかります。ワンオペでVJとDVJやるのは無謀なのでできればVJ複数いたほうがいいのは確か。

 

 

手順

ダミープラグを刺す→Resolume立ち上げる→Rekordbox立ち上げる→Lyricの表示を無効にする→ダミープラグの画面に画面出力→NDIScreenCaptureを立ち上げる→HDMIを刺す→ResolumeでHDMIに画面出力→OnTopReplicaを立ち上げる

 

 

の順です。繰り返しますがResolumeを先に立ち上げるという点がとても間違いやすいところなので気を付けてください。

 

OntopReplicaは立ち上げてResolume→Displayを選べばプレビューが乗ります。

 

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プレイは設定にもよりますが、いつも通りDJプレイしつつ映像変わったらクロスフェーダーで切り替える感じですね。そのあとResolumeでカラム切り替えるためにボタン押してフェーダーで各素材を調整。曲変わる直前にはフェーダーで落としたりストロボで光らせたりお好きに遊んでもらえればと思います。

 

動画をいろいろ扱うので重くはなりますが、Resolumeで読み込む汎用素材はDXVエンコードする、素材は重ねすぎないなど工夫すればRyzen5、1650Ti、メモリ16GBクラスのPCでも特に問題なく動作しました。DJやりながらVJ・・・はなかなか難しいですが事前に準備してこればそこまで本番複雑なオペレーションしなくとも思い通りに映像を操れるかと思います。

 

この方法を使うと、下準備は必要ですがVideoやLyricがDJプレイに追従してくれるようになるのでかなり楽に、そして派手にDVJができるようになります!

 

映像のエフェクトとかも思い通りに動かせると映像と音声でフロアの雰囲気を一気に変えられるので、PCの要求スペックはやや高いかもですが挑戦してみてください!

 

 

 

余談:

RekordboxVideo/Lyricを立ち上げると「Cannot create DirectX/OpenGL interopのメッセージが出たり歌詞が表示されないことがあります。Resolume使わなくても出ることがあります。

 

これはなぜかというと、RekordboxLyric自体がSpoutを内部で動かして内部で拾ってるような挙動をするからだと考えられます。

 

このSpoutというのはざっくり言うと映像の描画システムを共有するみたいな感じなんですが、ソフト1と2がどんなシステムで描画してるかにミスマッチが起きると表示されなかったりエラーが起きるみたいです。

 

例えば、今回の例で言うとRekordboxLyric統合型グラフィックで、ResolumeGPUで描画してたとしたらうまく飛びません。

 

ちなみに、Lyricを使わない場合でもrekordbox_outputというものがSpoutで飛んでます。

 

こいつが悪さをしたゆえのエラーみたいです。

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主な対処法は以下のnoteが分かりやすいので、参照してください。

 

note.com

 

現象としてはVDJがResolumeに飛ばないときの現象にも似てるので、私の過去記事も参照してもらえれば。

 

 

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私の設定ですが、RekordboxとResolumeを両方とも高パフォーマンスNVIDIAプロセッサにし、

 

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SpoutSettingを以下の設定にしたらうまくいきました。

DirectX 9→OFF)がポイント


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もしエラーが出る、とかうまく描画できない、とかがある場合は

GPUの設定

・SpoutSettings

を見直してみてください。

 

 

明日からできるResolume講座 #9 クリップの前加工と具体例

汎用素材いろいろ集めてますけど、やっぱ事前にクリップをエフェクト等で変調すると結構感じが変わりますね。

 

特にBeeple素材なんかは使いやすい反面、ほかの人と被るというのもありちょっと個性出したいなな人とかいるとは思います。

 

www.beeple-crap.com

 

特にほかの素材と混ぜやすい色にしたいとかほかの素材と重ねたいとかのとき事前に変調しとくと楽です。


Szkさんのブログにもこの手の話題が書いてありますが私は具体的なエフェクト、および事前にやっとくといいことを中心に書いていきます。

 

szkhaven.com

 

一応概念からですが、

 

Resolumeは動画+エフェクトをクリップとして登録可能です。

 

何が言いたいかって言うと

 

使いたい素材をいつものようにドラッグアンドドロップして、

 

 

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お好きなエフェクトをドラッグアンドドロップするとエフェクトかかった状態の絵を登録できます。

 

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この状態でサムネイルを右クリック→Thumbnail→Update、でエフェクトかけた状態がサムネイルに登録できます。

 

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これだけ、なんですが具体的なエフェクト等とどういう風に組み合わせていくかをいくつか。実際持ってる素材で試してみてください。

 

具体例とおすすめエフェクト。

 

1.Automaskでアルファ素材化

 

特にBoothで売っている素材だと動きを加えたりマスクをするための白素材みたいなのが結構あります。

 

こういうやつですね。

 

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こういう素材は結構展開を作るうえで便利です。

が、フェーダーを上げすぎると黒が足されるので後ろの素材が暗くなることがあります。

 

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こういうとき、じゃあ黒の部分は透明として扱ってください、というのがアルファチャンネルと呼ばれるものです。

 

Resolumeの場合、エフェクトとしてAutoMaskChromakeyというエフェクトを使うと素材を透過できます。

 

これを白素材等にあらかじめ与えてクリップ化しておくと人によっては便利に運用できるかと。

 

黒背景の場合はAutomask、緑とかが背景の場合はChromakeyでいきましょう。

 

黒背景×Automaskはたいていの場合、エフェクトかけて終わりです。

点滅とか灰色になるところも含めてうまく抜きたければ、Contrastのパラメーターで調整しましょう。

 

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緑や青を抜く場合はChromaKeyです。カメラのGBなんかもこれで抜けるので、あらかじめかけておくと扱いやすいと思います。

 

抜く色はKeyHueで、抜け具合はThresholdで調整していい感じにしておきましょう。

 

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2.素材を点滅させる

 

上の白素材もそうなんですが、特にポップでカラフルな素材背景が明るい素材なんかは重ねれば重ねるほど白く見づらくなってしまいます。

 

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そういうときに、Envelope等使って上のレイヤーにある素材をBPMで点滅させたりスイッチングしたりするといい感じに重ねられます。

 

Envelopeの扱い方は過去の記事を参照してください。

 

 

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一応こちらでも軽く説明しておきます。

 

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クリップを選択すると、Clip自体のパラメータを選べるところがあります。

そこの歯車マークを押すとEnvelopeとあるのでそれをクリック。

 

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あとはPマークからお好きなEnvelopeを選んでください。

BPMに合わせて点滅なら4 to the Floorで。

 

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これを設定したら、さっきの歯車マークのところからBPMSyncを選ぶとBPMに合わせて上の素材が重なる感じになります。

 

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こうするともうちょっと重ねたとき各素材が引き立つ感じになります。

(静止画だとわかりにくいですね・・・)

 

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こういった使い方のほかに、RekordboxLyric白素材を点滅させて下の絵を見やすくするみたいな使い方もできます。

 

4.素材の再生範囲や再生速度を変更する

例えば素材の中には結構長くて展開のある素材もあります。

 

私の持ってる素材だとこちらの素材は昼から夜に場面が変化するのですが、場合によっては昼のシーンだけほしいみたいなことがあります。

 

 

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ほか、昔ながらのDVDVJ素材みたいな感じで、展開が長い素材とかもあったりします。以下の素材は2分程度の素材で展開のある素材です。

 

 

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動画加工ソフトで切り分けてからクリップ登録するのもありですが、再生する場所を変えたものをそれぞれクリップ登録するのも手です。

 

クリップを選択するとTransportなるものが出現します。

 

ここの両端を再生したいところに合わせるだけで範囲再生が可能です。

 

 

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また、再生速度を変えたいときもこちらで。特に長い素材を読み込んで上の加工すると爆速再生になってしまうため、SpeedやSyncModeなどで調整を。

 

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人によっておそらく身近な例だと、素材の最初または最後に短い黒のシーンがあってうまくループしない、とかそもそもループしないことを想定している動画を扱ったりするため、再生終了して戻るときに一瞬違和感生じる、とかはあるかもしれません。

 

そういったときにも便利です。

 

 

5.色変え

この素材青いのほしかったな・・・とかたまにあると思います。

 

そういったとき素材の色を変えてしまうのも前加工としてやっておくと便利です。

 

なんと空の素材あれば夕焼けにも曇り空にもできます。

 

全体の色を単色化したいならColorize、カラフルさを保ちたいならHue Rotateがおすすめです。

 

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特にColorizeの白でモノクロ化はロックやドラムンベース、インダストリアルミュージックやハードコアなどと非常に相性がよかったです。

 

画面に統一性が出るのでぜひ。

 

 

また、かなり感じを変えるエフェクトとしておすすめなのがEdge DetectionThreshold、INVERT RGBですね。

 

これも白黒素材を作る感じですが使い様によってはポップスやエレクトロに使えそうな可愛い系の素材を重めの曲に転用したりできます。

 

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こういうカワイイ系な素材も

 

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INVERT RGBで怪しい感じに。

 

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Thresholdをかけるとカッコイイ系素材になります。

 

あとVJ素材としてはやや物体感や白成分が強くて重ねにくいこういうピアノみたいな素材もEdgeDetectionとかかけるといろんな楽曲で使うことができる感じに。

 

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あとは最初に述べた通りBeepleなんかも色変えとの相性は抜群です。

下図はBeepleのおなじみの素材にDotScreenをかけたものです

 

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具体的なおすすめエフェクト組み合わせは後日紹介できたら紹介しますが、

持ってる素材だけで出せる絵の感じが結構増えるはずです。

 

7.透過/スイッチング用VDJSpoutクリップをつくる

 

特にアニクラとかで有効なんですが基本的にVirtualDJをSpoutで飛ばしてるよとかな場合、このSpoutのクリップにもあらかじめエフェクトを入れておくことができます。

 

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例えば左のように通常のVDJを通常通り重ねる、というクリップを作ったとします。

 

それを右にコピー&ペーストして

 

EdgeDetection+Automaskを予め入れた状態で登録しておくと・・・

 

 

下みたいな感じでVJ素材の上にアニメが乗る感じに。

 

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EdgeDetectionとAutomaskは順番に気を付けてください

 

 

ほか、もちろんEnvelopeで透明度を制御して2みたいなことができるので、これをEnvelopeをDigitalにして2拍に1回VirtualDJの絵を出す、みたいなのも横に並べることができるので、VDJから動画を流してそれを変化させるプレイがやりやすくなります。

 

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ということで今思いつくクリップの事前加工に関する具体例をいくつか挙げてみました。

 

これが使えるようになるとお手持ちの動画をかなり活かせるようになるため、かなり便利に運用できるようになるかと。ぜひいろんなエフェクトや設定を試してみてください。

 

 

 

 

賃貸でもできるかも!プロジェクター天吊り講座

noteに書こうかと思ってましたが、VJに役立つこともあるかもだし関連話題なのでこっちに。

 

デカ画面でアニメやDJ配信見れるの最高なのでみんなプロジェクター買おうぜ!VJ練習のモチベも爆上がりしますよ!

 


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最近Pop in Aladdinとかが流行ってますね。プロジェクターを天井吊りするとやっぱりスペース的に余裕が出るし、適度な大きさで投影できるので重宝します。

 

 

かく言う私もこれではありませんが、天井にプロジェクターを吊ってます。

 

機種はこちらです。

 

BenQMH530。(4年前に買ったので今ではもうちょいいい製品があるかもしれない・・・)輝度も出るので申し分ないです。

 

 

 

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ただEPSON系の機種と違って横補正がないので置き場所が限られます。

ようは棚とかに置くなら真ん中にズドンと棚を置かなくちゃならず邪魔です。

 

そこで天井吊りできないかどうかを当時考えてこの方法に至りました。

(木材を梁から取り付けるのも考えましたが木材の重さで落下しました・・・)

 

こんな感じです。

 


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ん?天井取付できるんかこれ?

 

できます。

 

跡が残らないんですか?というとまあちょっとは残りますがこのぐらいの跡しか残りません。(位置ミスったところこんな感じです)

 


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 壁紙の模様のせいもありますが小さい穴で済んでいます。

 

釘とかネジで固定するよりは跡が残らないし特殊な工具もいらないので、一軒家でも選択肢になる方法かと思います。画鋲程度の跡は残るので心配な人は大家さんとかと相談すると確実かと思います。

 

とりあえずこの取り付け方で先日の地震(震度6)には耐えており、取り付けてからの約4年間は一回も落ちてません。地盤がよいのかもしれませんが・・・

 

 

注意

※自己責任です。落下して怪我したりプロジェクターが壊れたり家の天井が落ちてきたとしても当ブログでは責任を負いません。

※天井の材質によっては穴が広がったり落ちたりがあるのでよくチェックしてください。石膏ボード向けかと。

※家が前提です。振動が頻繁で大きいところとかだと落ちるかも・・・。子供と暮らしてる人とかクラブとかには向いてるかどうかわかりません

※プロジェクターが重いと落ちる可能性があります。フックの耐荷重が2.7kgらしいのでそれ以下のプロジェクターならなんとか・・・ですが6kgとかは無理です。

 

用意するもの

①プロジェクターに合った天井取付器具

ネジで天井に取り付けるための器具です。だいたいのプロジェクターには底面に天井吊りの器具を取り付ける穴があるので、それに合ったものを購入しましょう。

 

また、上下がかんたんに分離できるタイプだと望ましいです。

 

 

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 私はこれ(↓)をゼロシャフトで使ってます。器具自体が軽いほうがいいのと伸ばすと重心的に安定しなくなるので、伸ばす棒がついてる場合はつけないことを推奨します。

 

 

 高いのだと2万くらいしますが数千円ので大丈夫です。むしろ高いやつは重かったりする可能性があるので軽さ重視で選びましょう。

 

小さいプロジェクターでネジ穴ない場合はカメラ三脚向けの穴あったりするのでそれに対応した天吊り具を買ってください。

 

「カメラ 天吊り」などで出てきます。

 

 ②天井用植木鉢フック(クロスピン)(マジッククロス8)

 

マジッククロス8と呼ばれる天井フックについてくるピン(クロスピン)を利用します。

最低4箇所で4つはほしいです。できれば金具の穴の数だけあると安心ですね。

 

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イメージ図にある通り、植木鉢を石膏ボードの天井から吊り下げられるという強度を誇るツワモノです。

これをプロジェクター取り付け金具のネジの代わりに使用します。

 

マジッククロスという名が示すとおり、天井にクロスピンを3本突き刺してスパイクのように支える仕組みです。

 

ピン単体もあります。ホームセンターでも売ってることありますがピン単体は見ない気がする・・・

 

モノタロウだとピンだけ買えるのでコスパがいいです。

 

www.monotaro.com

 

③ワッシャー

 

マジッククロスだけだと小さすぎて天吊金具がうまく固定できないので、ワッシャーを使います。こういう金属の輪みたいなやつです。

 

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このワッシャーをピンの数だけ用意してください。

 

ワッシャーの径ですが、内径が3.2mm以上9mm以下で。

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ようは3本の針の再小径より大きくマジッククロスの頭より小さいサイズのものが必要です。

 

内径5mmとかでいいかと思います。

 

これもホームセンターやモノタロウで手に入ります。

 

www.monotaro.com

 

 

以下のような感じでマジッククロスとワッシャーで天吊り金具を挟むように使います。

 


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④取っ手

 

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ケーブル類を天井に固定したければ小さめの取っ手が便利です。

 

天井への固定は同じくクロスピンで行います。こちらは若干強度が落ちてもいいのでハイパーフックかけまくりのような2ピンのクロスピンでもいいかもしれません。こっちのほうが設置撤去が楽で跡も小さいです。お好きな方で。ちなみに画鋲だと真下に重力かかるのであっさり落ちます。

 

穴はワッシャーと同じく3.2mm~9mmのものを選んでください。

 

item.rakuten.co.jp

 

HDMIケーブルとリピーター

 

天井吊りは配線長くなるので、HDMIケーブルも長めのを選びましょう。

 

ですが、5m超えになると信号が安定しなくなることがあるので、リピーターという信号補正機器があると安定することがあります。

 

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配線が長くなる場合は買っておくといいでしょう。

 

www.amazon.co.jp

 

⑥位置決め画鋲

一軒家じゃない限りは位置決めのとき鉛筆とかで目印をかけないので、位置決めのために跡のつかない画鋲があると便利です。

 

ニンジャピンなどの跡のつかない画鋲を用意しておくといいでしょう。

 

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www.amazon.co.jp

 

強度はやや劣りますが、手に入れやすさでは無印のもおすすめです。

 

www.askul.co.jp

 

準備するものはとりあえず以上です。

 

設置の仕方

 

1.プロジェクターの吊る場所を決める

 

スクリーンの二等分線からまっすぐの位置に「レンズ」がくるように金具を吊ります。

 

実際の金具の上部分とレンズが来る位置を画鋲でマーキングしましょう。

 

「本体が中央」ではないのでそこだけ注意です。)

 

距離ですが最初私間違えました。

 

投影サイズによって決まるらしいので各プロジェクターのサイトで確認してください。

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↑シアターハウスより。

 

www.epson.jp

 

theaterhouse.co.jp

 

上下の斜め補正で大きさ変わるのでそこも注意ですね。

 

 

ちなみに横補正は縦補正以上に画質悪くなるのでしなくてよいならしなくてよい位置に吊ったほうがいいと思います。

 

2.金具を取り付ける

 

金具を取り付けます。

 

プロジェクター側は基本的にはドライバーあればつけられるはずです。

 

天井には先程のべたとおり、クロスフックとワッシャーで部品を挟むように天吊り金具を付けます。

 


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具体的な取り付け方は各種取り付け金具の説明書を参照してください。

 

ようは天井に取り付けるネジや釘の代わりにクロスフック+ワッシャーを使う、それだけです。

 

3.ケーブルを配線してまとめる

 

ケーブルをケーブルタイみたいなやつでまとめ、取っ手の中を通して、天井にクロスフックで固定します。

 


f:id:ino2408m:20210214194407j:image

 

ちなみに床から天井へですが私はカーテンの付近を通して配線を目立たなくしてます。

 

4.プロジェクターを設置、天井吊りモードへ

 

ほとんどのプロジェクターは置き使いがメインだと思うので、プロジェクターのメニューから反転させます。

 

斜め補正もここでやっておくといいかと。

 

以上です。意外とやってみると簡単だと思います。

 

一人でやるとやや大変なので、できればプロジェクターや金具を支える人がいると心強いかと思います。

 

スクリーンの設置

 

ちなみにスクリーンも吊ることができます。

 


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私使ってるスクリーンは100型のこいつです。でかい。

 

www.amazon.co.jp

 

折りたたみ式のでもいいですが重りついてるタイプだとシワできないしおすすめです。

 

ここで一工夫なのですが、スクリーンの高さを調整できるようにするために以下の器具をつくりました。(100円ショップの道具だけで作れます)

 

・ウォレットチェーン

カラビナ

・キーホルダーリング

 

を組み合わせて鎖をつくり、ウォレットチェーンをループさせて高さが調整できるように。

 


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これを先程紹介したハイパーフックかけまくりのT型ピン×2にかけてそこからスクリーンを吊っています。

 

www.amazon.co.jp

 

これでスクリーンも落ちないはず・・・なのでおすすめです(機械式とかだと重量オーバーするかもなので注意してください。)

 

これでだいたいプロジェクターの設置はOK!です!あとはお好きなコンテンツをたのしみましょう。

壁に配線したくなければ今はAmazon Fire StickとかChromecastなんかもあるのでそれを刺しっぱにするのもありですね。

 

 

(繰り返しますが取り付けは自己責任でお願いします)

 

遮光カーテン間接照明があるとさらに便利になるかと思います。

 

ということで、プロジェクターを天井につける方法でした。

 

VJのみなさんもそうでないみなさんにも参考になれば幸いです。(実質道具を紹介しただけですが・・・)

 

 

フリーソフトだけでポン出しVJ(令和版)

以前書いた記事のまとめみたいな感じにはなりますが、とりあえずフリーソフトだけで明日アニクラVJするための手順表みたいな感じのを書いてみます。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

というのは出番前にVJPCがぶっ壊れたVJがここにいるからです。

 

今ようやく初期化終わりました。設定しなおしだぁ・・・

 

この記事を見てる人だけでも設定や素材は今すぐバックアップしとくことをお勧めします(涙)

 

 これからのご時世だととくに動けるVJさんも限られてくるしワンオペVJさんが当日体調不良になってしまった・・・なんてことも想像したくはないですがあるかもなので。

 

あと単純にワンオペでVJさん抜けられないときにセトリある人だけでもサポートVJとしてだれか入ったり、ソフトを買うお金はないけどとりあえず始めたいときなんかに役立つかと思います

 

 スタジオアニクラ練習会でのVJなんかにもいいんじゃないかな?と思います。

 

VirtualDJ買ってないけどPV等の利用頻度が高いResolumeの人にもおすすめです。

 

手順はやや長いし初期設定も多めではありますが、DJさん誰かのPCやサブPCに入ってるだけでも安心感が違います。

 

VJじゃない人がVJ始めるときにこの記事を見る可能性があるので、長いですがひとつひとつ手順を追って説明していきたいと思います。

 

環境

・WindowsPC(ゲーミングじゃなくても可ですがi5クラス以上が推奨です。Ryzenでも可)

 ・HDMIケーブル

・素材入りHDD(実はなくてもある程度のことはできるらしい)

 

使用するソフト

VLC Media Player→タイミングを合わせたい素材(ポン出ししたい素材)を再生管理

VLC NDI PluginVLCからOBSに映像を飛ばす

・OBS Studio→いろんなソフトを切替、およびソフトからウィンドウキャプチャが可能。こいつのフルスクリーンプロジェクター機能で出力します

・OBS Studio NDI PluginVLCから像を受け取る

EverythingアニクラVJ御用達のファイル検索ソフト

 

オプション

・Kauna→音に反応するオーディオスペクトル。汎用素材の代わりとしてとても優秀。

・QonohaVLCと違いループ再生しても止まらない。汎用素材再生に。

 

大体の図が下です。

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完成図

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Q:NDIってなに?横文字出てきたんですけどむずそう

 

A:まあソフト同士のケーブルみたいなものだと思ってください

ネットワーク環境がないと利用できない、VLC Media PlayerとOBSをつなぐ

この二つのことだけ頭に入ってればOKです

 

 1.VLC Player,OBSのインストール

下記サイトからVLC Player、OBS Studioをインストールします。

 


これらのソフトを入れます。

 

2.NDI関連ソフトをインストール。

 

VLC Media Player用のNDIを入れます。

VLC Media Player用のNDIプラグインはNDI公式サイトのNDI Toolsに入ってます。

 

ndi.tv

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DOWNLOADよりWindows用のをダウンロードしてください。

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名前やメールアドレスを求められますが基本的には法人利用とかでなければ無料です。

登録したメールアドレスに対しダウンロードリンクが送られてきます。

 

次にOBS Studio用のNDIプラグインを入れます。

 

 

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各ソフトをインストーラの指示に従ってインストールしてください。

注意としてNDIのプラグイン系は後に入れないとうまくインストールできないので注意。

 

3.PCにローカルループバックアドレスを設定する

 

またむずそうなのでてきたよ・・・

 

これも完全の完全に理解する必要はないですが、ようは自分のPCから自分のPCに仮想的に有線のネットを引くような感じです。

 

なんでそれが必要かというと、NDI自体がネット環境がないと使えないからです。

 

Wi-Fiとかでもいいですが、あれは無線なのでちょっと不安定・・・なので常に自分のPCから自分のPCにLANがつながってるような環境を仮想で作れば安定する、みたいな感じですね。

 

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名前的にこういうのを想像しちゃいますが違います。

 

イメージとしては、NDIで出力できる「場」を作る感じです。

 

 概念はやや難しいですがまあこういうのもあるのかーで大丈夫です

 

とりあえずWindows10での手順を。

 

1.左下Windowsアイコンを右クリックしてバイスマネージャーを開きます。

f:id:ino2408m:20210116193719j:plain

2.「レガシハードウェアの追加」→「ハードウェアを検索して自動的にインストールする」→「ネットワークアダプタ」→「Microsoft」→「Microsoft KM-TEST Loopback Adapterを選択します。

 

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これで手順に従ってインストールすればローカルループバックアドレスが使えます。

 

4.VLCの初期設定

VLCは動画を再生するソフトでVJに使うソフトじゃないので、それ向けに設定してやる必要があります。

同じ手順が以下記事にありますが、Verが変わってることもありこちらでも説明します。

 

 

 

1.上の「ツール」→「設定」より設定メニューに入ります。

 

2.インターフェースタブより

「システムトレイアイコン」「ビデオのサイズにインターフェースをリサイズ」「ひとつだけ実行を許可」を外します。

 

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3.ビデオタブより出力を「NDI video output」にします。

f:id:ino2408m:20210116202559j:plain

4.入力/コーデックタブより、「ハードウェアアクセラレーションによるデコード」を「無効」に、「高速シーク」を「OFF」に、「x264プリセットとチューニング設定」を「fast」か「ultrafast」にします。

 

※「ハードウェアアクセラレーションによるデコード」はゲーミングノート等ビデオカードが入ってるならDirectXビデオアクセラレーションにすると映像再生が軽くできることがあります。合う方の設定で。

 

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5.必要に応じてホットキーを設定します。初期設定でもいいですが

ホットキーから「カーソルを左へ移動」「カーソルを右へ移動」のホットキーを削除。ほんの少し前に戻るに移しておくと楽です。

 

「再生/一時停止」「ほんの少し早く/ゆっくり」「ほんの少し前に戻る/進む」「ミュート」が実際に使うキーボードショートカットなので設定・確認しておきましょう。

f:id:ino2408m:20210116204628j:plain

 

5.設定の表示を「すべて」にし、細かい設定をします。

ホットキー設定より進む/戻るの秒数を決められます。2-3秒くらいに設定しましょう。

f:id:ino2408m:20210116205439j:plain

入力/コーデックよりファイルキャッシュとネットワークキャッシュを上げます。

初期設定は1000とかでこれでもいいですがPCのスペックに合わせて3000-10000くらいに上げるとよいです。f:id:ino2408m:20210116205651j:plain

6.ツール→インターフェイスのカスタマイズより「2点間(A-B)ループ」「速度セレクター」を入れておくと便利です。

f:id:ino2408m:20210116210030j:plain

ここまででVLC Media Playerの設定は終わりです。ループ再生を1項目のみにし、VLCを以下のように小さくして運用していきます(画面はOBSに表示されるのでこれでOKです)

f:id:ino2408m:20210116210333j:plain

 

5.OBSの画面作りと設定

 

次にOBSの設定を行います。

 

1.VLC用のレイヤーをつくる

VLCを二つ立ち上げてで適当に動画を再生します。

f:id:ino2408m:20210116211704j:plain

動画を実際に再生しないとNDIが飛ばないからです。何レイヤーでもVLC立ち上げて起動できるので、使いたいレイヤー数に合わせてVLCを起動してください。

 

NDIは「PC名(VLC)」「PC名(VLC1)」「PC名(VLC2)」…と割り振られていきます。

 

OBSを立ち上げてシーンを作成しソースを追加します。

 

右クリックでソース追加→NDI Souceから追加可能です。

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f:id:ino2408m:20210116211602j:plain

OBSにVLCで再生している映像が飛ぶのでそれを右クリックし、変換→画面に引き伸ばして置く、で全画面に引き伸ばします。(これをやらないと480pとかの動画再生するときに画面が小さくなります)

 

f:id:ino2408m:20210116212132j:plain

同様にしてVLCの数だけシーンを作ります。

 

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2.汎用素材のレイヤー(直接再生)をつくる

VLCでの再生だとループ時止まってしまうので、汎用素材のレイヤーはOBSに直接読み込んで作るといいでしょう。

 

ちなみに汎用素材ですが、Beeple、動画素材.com、Boothあたりが無料素材たまにあったりコスパよかったりします。

 

 

どうしても対応した素材がないってこともあるので流せる素材何もないときやトイレ休憩時に流しとくために少しだけでも持っておきましょう。

個人的には

1.なんでも使えるタイプの白素材

2.エモ系に使えるシュワシュワ系のやつ

3.ポップでフラットなやつ

4.トンネル系

あたりを数点DLしとくと使いやすいかと思います。

 

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デフォルトでは再生しきると止まってしまうため、繰り返しをONに、表示してないときにPCの負荷を下げるため「ソースがアクティブになったときに再生を再開する」をONにしておくとよいかと思います。

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リミックスや雰囲気に合った汎用素材を選びたい場合などは後述のKaunaQonohaを使った方法が有効ですが、そちらはウィンドウキャプチャで行う都合上トラブル起きやすいので緊急回避的に1レイヤー以上は作っとくといいでしょう。

 

画面が小さいような場合は切り取った後の画面を上と同様に変換→画面に引き伸ばして置くで最大化します。

 

3.ウィンドウキャプチャのレイヤー

 

Kauna(オーディオスペクトルを作るソフト)やQonoha(フォルダ再生が可能でループ再生が途切れないプレイヤー)、あとはGoogleChromeなどのブラウザなど各種のソフトはNDIに対応はしていませんが、画面キャプチャして取り込むことができます。

 

 

 


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f:id:ino2408m:20210116214649j:plainOBSでは「ウィンドウキャプチャ」をソースに追加すればで取り込むことができます。

ウィンドウでソフトを指定し、その下のキャプチャ方法を適正なものにしてください。

カーソルを表示はあればOFFに。

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解像度はソフトを展開している大きさに依存するので、使いやすく画質の悪くない大きさに設定してください。ここで上下左右の再生ボタン等が映ってしまうので、フィルタで切ります。

 

ソースを右クリックし、フィルタより「クロップ/パッド」を追加、適正な値を入れてウィンドウを切り取ってください。

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切り取った後の画面を上と同様に変換→画面に引き伸ばして置くで最大化します。

 

各種ソフトを最小化すると画面が止まる、画面の境界に置くと表示がおかしくなる、ソフトの大きさを変更するとクロップ等の範囲も変わってしまうことには注意してください。

 

4.リミックス等のレイヤー(複数シーンMIX)

上で作ったレイヤーを複数組み合わせると汎用+VLCで再生している素材みたいなレイヤーも作れます。特にVLC+KaunaなんかはRemixや音の強い曲なんかにいいかもしれません。

 

まず、ソースとして作成したシーンを複数取り込みます。

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このまま直にフィルタをかけるともとのシーンにも影響があるので、グループ化して薄くしたい方のレイヤーを中に入れます。

 

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あとはこの作成したグループに対して、フィルタ→色補正で不透明度を下げれば完成です。

 

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1-4を組み合わせてお好みで合計8シーンほど作成します。

 

1.VLC1

2.VLC2

3.Kauna

4.Kauna+VLC1

5.Kauna+VLC2

6.汎用

 

 

とかですかね。キーボードショートカットを駆使したり適宜入れ替えたりすれば8つ以上のシーンも扱えますが後述のマルチビューに表示できるのが8つまでなので、8つ以内をお勧めします。(一応設定では24個表示できますが見やすさを考えると8つがいいと思います)

 

5.キーボードショートカットの設定

マウスオンリーでも扱えますが、キーボードショートカット設定しておくと便利です。

 

カチャカチャしてシャッフルしたりもできます。

 

基本的にOBSの仕様上、OBSがアクティブじゃなくてもショートカット効くので注意してください。

 

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シーン切り替えだけでもアサインしておきましょう。

 

特にVLCKaunaなどのショートカットと混在するとトラブルの元なので、ホットキーの設定が被らないかどうか事前に検証しましょう。

 

とりあえずここまでで設定は一通り終わりです。

 

6.実際の使い方

 

OBSのマルチビュー機能を使ってVLCで再生してる内容を見たりシーンを切り替える感じになります。

 

マルチビューは上の表示→マルチビューで出せます。キーボードショートカットを設定しておくのが便利ですがサムネイルクリックでも切り替わります。

 

 

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出力ですが、全画面プロジェクターを使用します。

 

まずHDMI等の映像ケーブルをつなぎ、画面を「拡張」モードにします。

 

デスクトップを右クリックして出てくる「ディスプレイ設定」より「表示画面を拡張する」を選びましょう。

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このように設定して、OBSの画面を右クリック→全画面プロジェクター(プレビュー)で投影できます。

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ここまでやったら、自由に画面を組んでやってみる感じですね。

 

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素材がなにかしらある時はVLCに投げます。次の素材は2つ目のVLCへ。キューは残念ながら打てないのでヘッドホンで聴いて頭出ししてDJさんが再生するタイミングでVLCを再生に。こんな感じで交互に切り替えていきます。ないときは汎用シーン表示しとくかKaunaQonohaのシーンにしてあげればOKです。

 

また、スタジオモードを使えばゆっくり変化させるフェーダー的なのも使えます。

 

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スタジオモードの入り切りにホットキーも使えるので、うまく使ってみるといいかなと思います。MIDIコンは使えませんが、工夫次第ではいい感じに素材を混ぜたりもできます。(画面を占有してしまう&ショートカットキーでシーンに直接飛ばなくなるのが難点ではあります)

時間をかけて切り替えたいときはシーントランジションの期間を変更するのもありですね。

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ちなみに、素材の検索ですがEverythingが便利です。

 

 

Windows標準の検索機能だと30秒くらいかかるのが2秒くらいになります。

 

アニクラVJとかやるなら持っておくといいソフトだと思います。

 

ちなみにですが、OBS StudioはなんでもキャプチャできるのとNDI等で像をResolumeなどに飛ばせるので、任意のソフトを切り取ってVJソフトに渡せます

 

工夫次第ではいろんなことに使えるので、使い方覚えておくとVJの幅が広がるかと思います。

 

ここまでやれば素材さえあればVJできてしまいます。セトリあるDJさんの番手や、HDD借りたりすればどうにかなる・・・という場面でも役立つと思うのでぜひ導入してみてください。

 

設定は大変なこともありますが、これだけでもかなりのことができると思うのでぜひ挑戦してみてください!

 

2020 Resolume向けサンプルコンポジション(改)つくりました。

新しくResolumeを導入された方もいる、ということなので、操作を覚えられる!とかこんなエフェクトもあるでよ!というタイプのサンプルコンポジション作りました。

 

 

 

ようはこれ入れたらなんかすごいことっぽいことできるやつです。

 

「『Resolume買ったんだー!じゃあすごいVJできるね!楽しみにしてるね!』って言われた人が即使える」がテーマ。(長い)

 

たぶん始めたての人はNanoKontrol2が多いと思うのでナノコン向けです。

 

特徴

・背景素材は2レイヤー4レイヤー選べます。スペックに自信のない方は2レイヤーとか使うといいかもしれません。

・前と同様ステップシーケンサーを搭載してます。(ようはBPMに合わせて素材きりかえるやつ)

・BG、メイン素材(VirtualDJ)、全体に対しエフェクトいろいろ

①BGは色変え中心

②メイン素材はEdgeDetection中心

③全体はノイズ系やビート反応中心

と絞ってます

 

・Envelope(時間関数)による違いも見てみてください。

 

・もちろんこれが正解ではないですが

①ステップシーケンサー

②ビデオルーター

③ストロボ

などを搭載しており、各種機能が多く体得できるかと思います。

 

・今回のコンポジションの最大の特徴としてブレンドモード」があります。

 

・例えばアニソンリミックスとかだと素材混ぜすぎて原画みえんよ…とかがあるかもなのですがビデオルーターで上に飛ばしていろんなリズムパターンで重ねることによりいろんな混ぜ方ができます。

 

・運用やPCスペックにより2Layerが合う人、4Layerが合う人いると思うのでお好きな方を使ってみてください。

 

2Layer版

 

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4Layer

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使い方

・ステップシーケンサー等は各自による設定となります。同梱のPDFを参照してください。

MIDIマッピングはこっちで用意してもよかったんですが構成により結構変わるのとここはここで体感してほしいので手数は多いですが自身で設定する感じになります。

 

ダウンロードはこちらから。

 

www.dropbox.com



 

新しく導入した人でわかんないけどResolumeの機能を体験してみたい人や最初からエフェクトいろいろ使いたい人はぜひ使ってみてください。

 

ちなみにエフェクトの関係上7.3以上向けです。

 

 

(2020/05/16追記)

AutoPilotを使わないタイプのサンプルコンポジションも作成しました。

VJ初心者であればAutoPilot版をお勧めしますが、CropStepのこちらの方が動作軽いと思います。

 

お好みで使ってみてください。

 

www.dropbox.com

 

詳しい仕様は以下記事。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

配信VJのやり方的なやつ RTMPってなんですか?(わたしもわかりません)

めちゃくちゃ久しぶりですね。

 

2か月ぶりくらいの更新。

 

今回は配信VJについてです。初歩的なものぐらいしかかけないしわたしも習得したのは最近なので拙いですが・・・

 

(もう既にやってる人からしたら常識的な記事です)

 

これからの時代ですが配信イベントにおいて遠隔からVJすることがたまに求められることになる可能性があります。

 

まず前提としてなぜ配信VJが遠隔で実現できるか?みたいなお話です。

 

結論からいいますが、答えは「配信というのは音を任意に遅らせることができるから」です。

 

なのでDJから動画をVJがリアルタイム受信+VJプレイ→オペレーター・配信サイト、という形で配信でも音に合わせたプレイが楽しめます。

 

なのでDJが現場だけどVJが遠隔、とかはほぼ実現不可だと思っててください。

 

逆はいけます。

 

ちなみに参考にさせていただいた資料がこちらです。VRizeのテクニカル回。配信のやり方が詳しく説明されてます。

 

 

www.twitch.tv


配信のやり方についてはこちらで習得できるかと思いますがVJ目線から一応整理してみます。 

 

とりあえず知っておいてほしい用語

 

RTMP以下のサイトを参照してください。

 

e-words.jp

 

ぶっちゃけると私もこの説明見てもわかりません。

 

一言でいうとrtmp://xxx.xxx.xxx.xxx:xxxx/  というURLとそれに対応したソフトを使うことで互いのPCに動画をリアルタイムで送信できるらしいです。

 

で、そのRTMPを再生できるソフトにこのブログで以前紹介したVLC Player」と最近いろんな配信でおなじみの「OBS Studio」があります。あとは高度な配信してる人だとUnityでVJ画像受け取って3Dでクラブを作ったりしてる人たちもいます。すごい

 

でそのVLC PlayerやOBSは以前も紹介した通りNDIというものが使えます。つまりResolumeやGrandVJにリアルタイムで像が送れます。

 

 VLC-NDIの設定の仕方は以下の記事を参照してください。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

で、像の受け取り方ですね。

 

像を受け取る場合にはポート開放とIPアドレス固定、といったネットワークでの準備が必要です。

 

ポート開放というのはようは自分のPCにほかの人が配信などできるように道を開けてあげる行為です。

 

uxmilk.jp

 

代表的なポート開放が必要な例としてゲームのminecraftがあります。

 

minecraftで誰かがサーバーを立てればそこで対戦などができる、ということらしいです。

 

なのでポート開放の手順についてはminecraft ポート開放 (ルーターのメーカー)」と検索すると結構出ます。

 

↓詳しく書いてあるサイト

www.akakagemaru.info

 

ざっくり手順をまとめると・・・

 

1.説明書等参考にしてルーターの設定変更ができるURLにアクセス

2.ポート転送設定。変換対象ポートは1935(後ほど紹介するrtmp relayerの初期設定)を推奨。

 

で、次が重要なのですがこのポート開放、設定しただけではほかの人が像を送っても受け取れるわけではないです。

 

ようは、そのポート開放が必要なソフトやゲームが起動している状態じゃないとほかの人が入ってこれません。

 

で、このrmtp://の受信時に道を開けるソフトなのですが「rtmp relayer」を使います。

 

 

tokaisodachi.com

 

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起動してほぼ初期設定でStart押すだけです。

 

大事なのはStart押さないと動画の送受信ができないことですね。

 

検証サイトでポート開放できないとか言われて焦った・・・

 

Startを押したら以下のようなサイトでポート開放のテストをしましょう。

 

www.akakagemaru.info

 ここまでが下準備です。

 

DJ→VJ→オペレーターの基本的な形で配信VJをする場合だと以下のパターンが考えられます。(DJ&VJ→オペレーター側で合成もありますがこっちのほうが手軽)

 

1.DJの動画(カメラ映像)とVJの動画をただ単に合成

2.DJの動画をVJソフトに取り込んでエフェクトやスイッチングする

 

1.DJの動画とVJの動画をただ単に合成

 

VLCビデオソースで像を拾ってOBS上で合成してやればOKです。

右クリック→「VLCビデオソース」→「+」→「PathまたはURLを追加」でいけます。

 

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URLはポート番号いじってなければ

 

rmtp://localhost/live1/(ストリームキー)

 

のかたちになります。ストリームキーは番号付けるなり演者の名前にするなり分かりやすくするといいでしょう。


VJソフトからの像の拾い方ですがテレビ等の画面に投影してOBSで画面キャプチャが分かりやすく負荷も軽い気はします。(一番安く済むのがダミープラグ)

 

www.amazon.co.jp

 

使い方は後日説明します。

 

ResolumeやGrandVJであればNDIを使って飛ばすのもありです。

 

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ResolumeであればOutPut→Network streaming(NDI)から出してOBSのNDI Sourceから拾えばOKです。

 

そのまま重ねるとうまく重ならないので工夫が必要になります。

 

重ね方ですがDJがグリーンバック使ってるならDJの映像とVJの映像を重ねたうえでDJの映像にカラーキーでフィルタ入れましょう。(グリーンバックの種類によっては「クロマキー」のほうが抜ける場合もあります)

 

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もしうまく緑が抜けない場合は「類似性」を調整したり「色キーの種類」→カスタム色など試してみてください。

 

DJが部屋等を映した画像に対しVJを薄くして重ねるときはVJ画面のほうにフィルタをかけ透明度を調整します。

同じく「フィルタ」に「色補正」→「不透明度」があるのでそちらで調整しましょう。

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2.DJの動画をVJソフトに取り込んでエフェクトやスイッチングする

ResolumeやGrandVJ等でDJの映像を取り込むとDJがグリーンバック使ってるときなんかはDJを消したり増やしたりあとはDJを線にしたり虹色に光らせたりできます。

 

形としては

 

VLCで動画と音声を受け取り→NDIでResolumeやGrandVJ等からOBSに動画を飛ばす→OBSでVLCビデオソースで音声を、キャプチャかNDIでVJソフトを取り込み合成、といった感じです。

 

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音声はVLCオーディオインターフェース等→OBS、もしくはデスクトップ音声を拾うか、もしくはOBSのVLCビデオソース等で拾うといいかな?と思います。

 

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↑デスクトップ音声で拾うパターン。雑音乗ることがあるので注意してください。

 

VLCビデオソースで拾う場合は受け取ったソースを最小化するなり透明度を上げるなりしてうまく音声を取り込んでください。

 

 

 うまく組めれば

フェーダーを下げるだけでDJが消せる!楽しい!

 

って感じですね。

 

ちなみにグリーンバックの映像をDJが送ってきたときはChromakeyというエフェクトで抜くことができます。

 

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遅延の調整

 

先ほども述べたとおりOBSには音声を遅らせる機能がついています。

 

特に後者の方法だとなんか音にあってない気がする…ということもあるのでそのときにはプロパティで調整しましょう。

 

厄介なことにモニタリングの時点では音は遅れませんが配信を見る側では調整された状態になります。

 

録画機能などでチェックしてみるといいでしょう。

 

音声ミキサーの歯車マーク→オーディオの詳細プロパティのなかにあります。

 

「同期オフセット」を調整していい感じに映像と音声のタイミングを合わせましょう。

 

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ちなみにDJへの配信指示にはDiscordがいいと思います。

(なぜかというとゲームのために無遅延を目指しているので)

 

画面配信もできるのでそれでDJの画面を飛ばしてもらえればクラブでVJしてるみたいな画面を見て次の映像を選ぶ的な流れでVJができます。

 

まとめると、

・ポート開放すればOBSとVLCで他の人の像が受け取れる

VLCはNDIに対応してるのでVJソフトに取り込めます。DJも消せる

 

ってことです。

 

ってことで配信のやり方でした。

 

#それたい ことそれでも配信がしたい!

とか #オタドア ことOTAKU_DOORSを不定期に開催してDJやってるので見てみてください。(ダイレクトマーケティング

 

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よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Resolumeを使ったプレイリスト型VJオペレーションの実例 -RekordBoxLyricDVJ&ライブ向けー

先日はそれでも配信がしたい!(#それたい)でえんまーるさんと私の番手でVJしました。

 

楽しくできました!見てくださった方ありがとうございました!

 

 

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↑チャンネル登録よろしくおねがいします。アーカイブもあるよ!

 

 

 

特に自分の番手ではDJ+VJというスタイルでやってみましたが

 

正直な話曲も映像もその場で選んで・・・ってやるのはなかなか難しいものです。

 

なのでResolumeでプレイリストを組んでやってみました。

 

Resolumeの特色として「レイヤーがプレイリストの役割を果たす」「カラムでの縦素材管理が可能」という特徴があります。

他のソフトと比較して「コンサートなどセットリストが決まっている場合の映像オペレーションに向いている」と言われることもあります。

 

結論としてですが、下のようにすればOKです。

 

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ポイント

1.BPMSync

 

基本的な設定はBPMSyncがおすすめです。(2曲通しで素材使う場合再生位置が飛ぶことがあまりなくなるので)

 

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2.LayerTransitionControlとMIDI設定

 

LayerTransitionControlを出し、複数レイヤーの左右ボタンにMIDIコンの適当なボタンを振ります。

 

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TransitionControlを出しておく。

これで左右切り替えをMIDIコンに振ったりできる

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3.トランジション時間を変える

 

デフォルトだとカットトランジション(カットだけに「カッ」と一気に切り替える…w)のため、トランジションの時間を調整するTバーをちょっと上げておきます。

 

上まで振り切ると10秒で切り替えるもっさりしたやつ・・・なのでほんのちょっと、画像に載ってるくらい上げてもらえればいいと思います。

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数値でも指定可能です。Layerのところにあります。体感1秒だと長いので0.5sくらい?

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3.Oppacity調整

 

Oppacity(不透明度)はクリップごとにある程度設定しておくと楽になります。

 

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必要に応じてColoizeで色変したりエフェクトもかけとくと楽です。

 

4.サビなどで入れたいエフェクトや素材もそこで読み込んどきます

 

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こんな感じにしてサビやドロップで上げると曲に合った表現で一段階映像が盛り上がる!みたいなのを事前に組んでおく感じですね

 

5.疑似のゼロクリップを作っておく

LayerTransitionControlでカラムに空のクリップ(カラムにからのクリップ…w)あると左右ボタン押したときに飛んでしまうので、擬似的に何も起きないクリップを作成しておき、空いてるところをこのクリップで埋めます。

 

名前的にいいのが思いつかなかったからNONEクリップって名前にしちゃいましたがプログラミング畑の人にはたぶん気持ち悪いと思うのでお好きな名前にしてください。

 

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ここからNoneクリップがない状態で切り替えるとLayerTransitionControlで左右行き来するとき空のクリップを飛ばしてしまうので、

 

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空いたところにNONEクリップを入れて縦で管理するとわかりやすくていいです。

 

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Noneクリップの作り方ですが

 

VideoRouterとかだと重くなる気がするのでSourceのSolidColor入れてOppacityを0にするのがいい気がします。(たぶんもっといい方法はある気はしますが・・・)

 

 

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注意ですがNoneクリップが入ってるところにエフェクトをドラッグアンドドロップすると0の画像に対しエフェクトがかかるため、何も起きません。

 

なのでエフェクトをクリップとして登録するときはかならずNoneクリップを消してから入れましょう。

 

6.RekordboxLyricを使う場合

 

RekordBoxLyricを使う場合、クリップ同様にそのレイヤーに左右ボタン振っておけば、Deck1→Deck2→Deck1…というように映像素材と同時に参照デッキが切り替わるので楽です。

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初期設定は前の記事を参照してください。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

 

7.曲名や紹介シートの画像使う場合

 

事前に曲名カードや曲紹介カードみたいな映像素材つくった場合などはResolumeで完結するとあとの操作が楽です。

 

どこかのレイヤーに読み込んでTransformで位置や大きさなどを決めてあげてください。

 

画像の大きさが同じであればクリップごとよりはレイヤーごとで値を決めてあげるといいと思います。

 

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ちなみにそれたいの私の配信では、

 

こんな感じのセトリ画像を作って、

 

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拡大して貼り付け、

LayerのTransformでPosition(X)を時間で動かす→AutoKeyで黒を透過させる→Cropで切り抜く→クリップごとのTransForm(Y)の値で表示位置調整、で曲紹介の画像を入れてみました。

 

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今回は時間ないのでセトリのスクリーンショットでやりましたが、Excel等でフォント変えればもうちょっといい感じのも作れるかもしれません。

 

DJソフトの曲表示位置が変わらなければ、DJ中の画面をなんらかの方法でリアルタイムでスクリーンショットしながらDeck1用の設定→Deck2用の設定・・・と上記レコボリリックの理屈で切り替えるのもいいかもしれません。

 

 

ということで、Resolumeの左右トランジションを使ったコンポジションの組み方でした。

 

 

ここまでやるとDJプレイしながら曲が変わったときにひとつMIDIコンのボタンを押すみたいな感じで背景を変えていくことができますし展開に合わせてフェーダーを上げ下げするだけでVJができます。Resolumeで配信画面完結するのでOBSの画面組みも複雑すぎず良いと思います。

 

私の先日のプレイの場合だと、

①背景切り替え

②エフェクト切り替え

③RekordBoxLyricのテクスチャ切り替え

④RekordboxLyricのデッキ切り替え

⑤曲名表示

 

をワンボタンで実現してます。DJしながらでもなんとかVJできる範囲に収まりますし、普段VJやってない人でも曲変わったらボタン押してね!とかサビでフェーダーあげてね!とかで操作すぐ覚えられると思います。

 

もちろん配信DVJに限らず、セトリが決まってるDJさんやライブの対応、特定の曲でやりたいことをどこかのレイヤーやデッキに組み込んでおく、などいろんなことに使えるかと思います。

 

セトリが直前に変わってもそのカラムの映像をちょっと変えたりほかのカラムから一時的に借りたり、気分で素材入れ替えたりできるので、柔軟な対応もある程度可です。

 

コンポジションは大きく崩すことにはなると思いますが、かなり楽に派手なDVJできるようになるのでぜひ活用してみてください。