ごーぐる部-「ゼロ(円)から始めるVJ生活」

初級者でWindowsなアニソンVJが自分なりにいろいろ書いた備忘録。Resolume/RekordboxLyric/OBSVJ等の記事が多めだと思います。

記事まとめ

目次的な記事です。

 

はじめに

このブログは主にWindows環境における各種ソフトの使い方を記したものになります。

近年だとアニクラ等かなりの割合のイベントでVJが必要になることが増えてきました。

また、2020年の配信ブームにより配信等でもDJ文化が発展してきており、VJをつけたいという声もちらほら聴かれるようになりました。

 

その一方でDJ人口の増加に対し、VJ人口が追いついていないのも事実でして、やはり「難しそう」「敷居が高そう」というのが理由でなかなか増えないみたいな現状がありました。実際、VJはじめるときには私も情報収集に苦戦したところはあります。特に初心者~中級者向けの情報は少なく、試行錯誤しながらいろいろやった覚えがあります。

 

そういった経験から立ち上げたのが当ブログです。せめてその最初のステップだけでもお手伝いしたい。専門家ではないのでまだわからないことも多いですが、「生徒目線で他の生徒のために書いたいい感じのノート」を目指していきます。文体が独特だったり読みにくいところもあるかもしれませんがみなさんの力になれば幸いです。

 

1.VJ基礎関連

老若男女におすすめのとりあえず「始める」「これからはじめたい人」向けのシリーズ。

 

 

PCの選び方です。今のところ2022時点。

 

ソフトの選び方です。無料や低価格ソフトについても。

 

打ち合わせについて。オーガナイザーさんや会場側の方も読んでもらえるとありがたいです。

 

2.Resolume関連

愛着の湧きやすいVJソフトことResolumeの記事関連。実用中心です。

 

 

基礎操作・実用操作例系

Resolumeの実用操作を思いついた限り記したものです。

 

 

 

アニクラ

PV原画等ある時向けのVJ方法(Spout等)についてです。

クラブミュージックよりアニクラで使いたい人向け。

 

制作物

Resolume向けのサンプルコンポジション、エフェクト等です。Resolume7向け。

 



その他ツール連携

 その他ツールを使ってResolumeを楽しくする方法が書いてあります。

 

3.RekordboxVideo/Lyric

今流行り(?)のRekordBoxLyricに関する記事です。

 

基礎系

基礎的な操作方法はこちらを参照してください。

VJさんとの連携手順についても書いてあります。

 

Rekordbox Video

 

 

 

応用系

ちょっと凝った表現したい時などに読んでみてください。

 

 

 

配信系

RekordboxLyricを配信で使いたい人向けです。DJさんにも。

 

 

4.OBS Studio&VLC

無料、ノンロゴでシームレスな映像オペレーションをするためのシステムづくりについてです。また、OBSとVLCはResolumeと一緒に使っていろんなことができるのでResolumeユーザーにも。

 

 

  

 

 5.Virtual DJ

アニクラ勢にはおなじみVirtual DJの記事です。

キーボードマッピングや各種ソフトの連携など。

 

 

6.その他

その他のソフトやハードについてです。

 

 

  

Youtubeチャンネル

ソフトの動作を動画で見たい人向けです。

基礎講座はこちらで。

 

★このページは気が向いたら更新します。

★記事リクエストや質問はTwitterでお願いします。

https://twitter.com/msbt_ss

★Discord等での相談にもおそらく乗れると思います。TwitterのDMを通してもらえればできるようにします。

TouchDesignerで仮想MIDIコンを作る 複数のソフトを1つのコントローラーで操作

ということで私も完全には理解してないですし教えてほしいことも多いくらいなんですけど、

 

TouchDesignerの記事書きます。

 

この方法が正解ではないし私もプログラミング畑の人ではないのでもっと効率の良いシステムの組み方あるとは思うのですがとりあえず私はこうやってます!みたいな記事です。

 

場合によってですが、

①ひとつのMIDIコンで2つ以上のソフトを動かしたい

(LaunchPadとかだと公式のツールでch分けまではいけますが複雑な動作組みたいときとかにも応用できます)

ゲームパッドやキーボードショートカットなどの入力をMIDI信号として出したい

③音に反応してMIDI信号を出すようなシステムを作りたい

④なんかプログラミング的に絵を作りたい(音に反応する!のを細かくいじりたい、とかDJさんの体にオブジェクト追従したりとか)

⑤VJシステムを自分なりに組みたい

 

③-⑤は詳しい人に聞いてください…ですが①-②ならなんとか現場で使えるようにはしたのでどうやってるのか書いてみます。

 

そもそもTouchDesignerって?。

 

私も説明できない…

 

まあ、クリエイティブコーディングとか呼ばれるやつです。

 

qiita.com

 

基本的な使い方は下記のサイトにあります。

ted-kanakubo.com

 

とりあえず初歩的なやつとして、

・VDJとResolumeをナノコン1台で動かすやつ

・VDJとrekordboxの再生ボタンを連動させるやつ(レコボリリック向け)

ゲームコントローラーやテンキーをMIDIコンにするやつ

 

つくってみます。

 

必要なソフト

・TouchDesigner

非商用の範囲なら無料で使えるみたいです。商用のみ料金が発生します。

 

https://derivative.ca/download

 

 

derivative.ca

 

このサイトの「Get TouchDesigner」からPCにあわせてダウンロードしてください。

 

・LoopBe1

仮想MIDIドライバです。MIDI信号を受け取ったり送ったりできます。

こちらも非商用なら無料です。

 

 

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一番下のsetuploopbe1 から落とせます。 

 

各ソフトをDLし、インストールしてください。

 

下準備

loopBeMonを起動します。

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TouchdesignerでMIDIコン等の初期設定をします。

1.MIDIコンを使う場合は接続し、TouchDesignerを開く。

2.「Dialogs」→「MIDI Device Mapper」→「Create New Mapping」でMIDIコンを追加します。

 

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3 .信号を変換したいMIDIコンと「LoopBe Internal MIDI」をIn DeviceとOutDeviceに登録します。

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ここまででMIDIコンの設定はOKです。

 

あと、Preferenceより「Stop Playing when Minimized」を✕にします。(これをしないとTouchDesignerがアクティブじゃないときに機能が使えません)

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 ここまでが初期設定です。

 

基本的なMIDI信号変換について

実際にMIDIコンの信号を変換してみます。

 

使うOperator(部品)について軽く説明します。

MIDI IN」「MIDI OUT」…MIDI信号を受け取ったり拾ったりします。

「Select」…前のCHOPの成分を選んで抜き出します。信号の名前を変える機能

もついてます。

「Merge」…信号を統合します。

 

 

1.File→Newで新規プロジェクト作成。

 

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 2.右クリック→ADD OperatorからCHOP→「MIDI In」を選んで配置します。

 

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3.MIDIコンの対応させたいキーやフェーダーを動かすとこんな感じで数字が出ます。

127→そのフェーダー等の大きさ

ch11→MIDIチャンネル

ctrl24→MIDIのCCとかNoteとか(どこのボタンを押したかを識別するやつ)

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 です。

 

4.右クリック→Add OperatorからCHOP→「Select」を選んで配置し、さきほどのMIDI INとつなげます。

 

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5.Selectの設定画面より以下のように設定します。

Channel Names:右の三角印から反応させたいMIDIコンのボタン等を選びます。(手順3で動いたもの。)

Rename to:ch〇〇c〇〇またはch〇〇n〇〇

(使用していないチャンネルを入れてください。)

c〇〇はCCと呼ばれる信号を出します。

nはNoteと呼ばれる信号を出します。

少し挙動が異なりますがCCはフェーダーやノブ、Noteはボタンにおすすめです。

 

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6.右クリック→Add OperatorからCHOP→「Merge」を選んで配置し、さきほどのSelectとつなげます。

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6.右クリック→Add OperatorからCHOP→「MIDI OUT」を選んで配置し、さきほどのMergeとつなげます。

 

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7.MIDIOutを設定します。

まず、「Dest」からDevice IDをさきほどMidi Device Mapperで「LoopBe Internal MIDI」に設定したIDにします。

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次に値の補正のため、「Note」「Control」から「Normalize」を「None」にします。

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これでとりあえずひとつのキーやフェーダーのMIDI信号変換までできました。

 

8.複数設定したい場合はSelect2...を同様に作りMergeにつないでいく。

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 select1まとめて書く方法もありますがRenameトラブル起きやすいみたいなので私はこのほうが好きです

 

Mergeを使わない書き方もありますが個人的には上の方がRenameの対応がわかりやすかったり機能拡張しやすい気がする・・・

 

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 お好みで。

 

結局midiout1に集約されてればOKです。

 

 

これで仮想MIDIコンとして動きます。

 

例えばVirtualDJで使用したい場合だと、コントローラーに「loop Be Internal MIDI」なるものができています。これが仮想MIDIコンになります。

アサインしたいフェーダー等を動かすと右のところに「12-SLIDER23」等が出るので、そこに設定します。

フェーダーやノブであれば「SLIDER」ですね。

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 こんなふうにして設定していきます。

 

使用するときはLoopBe1とTouchDesignerを立ち上げればOKです。

 

使用例1:ResolumeとVirtualDJをひとつのコントローラーで動かす

通常だとこの動作できないんですがTouchDesignerを通すといけます。

 

TouchDesignerでこんな感じに組みます。

 

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 フェーダーやノブ系は「ch〇〇c○○」系にRename。

 

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ボタンは「ch〇〇n〇〇」系にRename。

 

これであとはVDJに入りいろいろ設定します。

 

こんな感じです。

 

あとはVDJに入り「loop Be Internal MIDI」をMIDIコンとして設定します。

 

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おすすめはこんな感じです。

 

わたしはBeatJumpと再生停止を振ってます。

 

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スポイトマークで欲しい機能吸い取って前に「deck ○(1,2,left,right)」をつける感じでいい感じにマッピングできるかと。

 

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特にピッチをノブで調整するとやりやすいと思います。

 

あとはこのままVDJでNanoKontrol2を無効にすれば3-8のフェーダーをResolumeで使うなども可能です。

 

立ち上げるソフトは多くなりますがUSBハブいらなくなったり荷物減らせるので運用に合う人にはいいかもしれません。

 

使用例2:VDJとRekordBoxLyricの同時再生

VDJとRekordBoxLyricを同時に再生するボタンなんかもつくれます。

ただしDJ2GO2などのDJコンはVirtualDJとTouchDesigner両方で使えないので、下記のキーボードマッピング変換やNanoPad、LaunchPad等を使うことになるかと思います。

 

シンプルに信号変更するやつだけ作ります。

 

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今回はCh13をVDJ、Ch14をRekordboxとします。

 

2つのソフトに「LoopBe Internal MIDI」経由で「Play BUTTON」をマッピングする。

 

VDJでは下記の通り。Ch名、ノート名ともに1少なく表示されるので注意。

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Rekordboxの設定に移る前にTouchDesignerでVDJ側をDisconnectしておきます。

 

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RekordBox側でも「LoopBe Internal MIDI」をMIDIコンとしてPlay Pauseをアサインする。

 

MIDI OUTもアサインされますが、これが入ってると再生と停止が同時に押される挙動になるので必ず空にしてください。

 

 

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アサインし終わったら、TDのConnectをもとに戻す。

 

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これで設定したボタンを押すとVDJとRekordBoxが同時再生されます。

 

使用例3:テンキー・ゲームコントローラー・キーボード等をMIDIコン化する

TouchDesignerにはこれらの入力機能がついてるのでMIDI INの代わりに入れるとMIDIコンになります。

 

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右クリック→「Add Operator」内に「joystick」「keyboard in」などがあるので、それを上同様にSelect→Merge→MIDI OUTとつなげればOKです。ただし、このときの入力値はMIDIコンのときは0-127だったのに対しジョイスティックやキーボードでは0-1のため、MIDI OutのNormalizeを0 to 1にしてください。

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あと、ジョイスティックをつかうとき十字キーは-1~1の値を出すことになるので、使いたければ信号を分ける必要があります。

「 Select」で信号を分けて「express」で場合分けして「rename」って感じですね。(たぶんもうちょっと簡単な方法があるはず・・・)

 

1.右クリック→Add OperatorよりJoyStickを追加。Selectで各ボタンを抜き出す。

A,B,X,Yボタンに関してはこんな感じです。

 

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2.十字キーやスティックはちょっと組みにくいです。

Selectで信号を取り出し、Expressで条件分岐します。

難しく見えますが、me.inputValというのは入力された数字で、それが0以上なら1を、そうでなければ0を吐いてください。という感じです。

 

 

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これの下に「1 if me.inputVal < 0 else 0」というexpressも追加します。

 

こんな感じです。

 

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 それぞれにRenameを接続し、MIDIコンの信号名「ch〇〇n〇〇」に変換してMergeにつなぎます。

 

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これで十字キーやスティックも扱えます。

 

全体としてはこんな感じになります。

 

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あとは上記同様、使いたいソフトで「LoopBe Internal MIDI」をMIDIコンとして登録し、ゲームコントローラーをいじるとMIDIコンっぽい動作をします。

 

工夫すればスティックでフェーダー等もいけるかもですが正直難しい気がする。

 

FAQ

Q1:VDJとかでLoopBe Internal MIDIを登録してMIDIコンを動かしても反応しない

A1:「下準備」を確認し「LoopBe1のソフトが立ち上がってるかどうか」「Stop Playing when Minimized」が✕になってるかどうかを再確認してください。

また、TDを立ち上げてからMIDIコンをつなぐと反応しないことがあります。

 

Q2:MIDIコンでノブとかフェーダーとか動かすと一気に動いてしまう

A2:MIDI OutのNormalizeの設定がおかしい可能性があります。

「None」か「0 to 1」の正しい方で設定してみてください。

また、VirtualDJの場合、フェーダーを「ENCORDER」「JOG」「BUTTON」のどれでマッピングするかにより挙動が変わるので、しっくり来るものを選んでください。

 

Q3:構造が複雑なのでかんたんにしたい

A3:ここまでがわたしの限界・・・なので日本語ページとか読むか有識者に聴いてください・・・

 

 

ってことで仮想MIDIコンの作り方でした。応用すればMIDIコン減らせたり、操作しやすくなったりといろいろ便利なので、いろいろ試してみてください。

 

Youtubeでの解説を始めました

あんまり喋るの得意ではないんですが、Youtubeで動画を最近作ってます。

 

ブログの内容をさらにエントリー向けにしたものなのでこれから始める人向けです。

 

用語についても丁寧に説明してるのでいかんせん長いですが、ぜひ見てみてください。

 

動画の解説。

 

VJをこれから始める人とか興味ある人向け。VJソフトでなにができるの?とか予算とかについて説明してます。

 

実際に始めようとしている人向けに最初に買う機材とソフトについて説明してる動画です。

 

アニクラ等でのVJの主流であるVirtualDJについて、基礎操作から応用的な操作までを1本にまとめたものです。使えたらカッコいい使用法やわかりにくいループやマッピングなどについても説明してます。長めではありますがVDJ使う人はこれ1本でOKなスタンス。

 

 

Resolumeについて、動画を再生して重ねる、エフェクトを管理するなどの基礎操作を説明してます。とりあえず買ったけど何したらいいかわからない、そもそも操作がわからない人がとりあえず手動で動かして楽しくなってくるまでを説明したものです。

 

 

 これからも動画はちょくちょく更新していくので、チャンネル登録等よろしくおねがいします!

 

ちなみにこの動画に出てるキャラは誰ですか?「映野ごぐる」っていいます。よろしくおねがいします。

 

男の子っぽい服装してるけど女の子って設定だよ!

 

 

間違ってもボイスチェンジャーで声を低くしてはいけない(戒め)あと、福島特有のイントネーションが入ってるけど気にしないでください

 

興味ある人はVRoidでみんなバ美肉しましょう。

 

 ってことで動画の紹介でした。

 

視覚効果をすぐ切るんだ。(WindowsでVJやる人へ/壁紙ドーン現象の解消)

久しぶりに記事を書く気がします。

 今回は解説動画もつけました。よかったら見てみてください。

 

 

この前相談があったのとたまーに現場でも見るんですが、

 

タスクバーからソフトを選ぼうとするとVJ画面が消えて壁紙が出てくる・・・ってことがあります。

 

特にVJのとき2つ以上ソフト動かすとき、タスクバーにカーソルあるとなってしまいます。

 

 

これの原因なんですが、Windows10にはいろんな視覚効果があります。

 

ウィンドウをおしゃれに並べてみたり、どのソフトがうごいてるかわかりやすくしたり、ソフトのプレビュー出したり・・・ですね。

 

特にこの「ソフトのプレビュー出す機能」がVJ中悪さをします。

 

VJやプレゼンにおいては送出する画面が消えることがある、負荷があがるなど正直邪魔です。

 

切り方はこんな感じです。

 

Windows10であれば左下の画面のWindowsアイコンを右クリック→「システム」→「システム情報」→「システムの詳細設定」→詳細設定タブの「パフォーマンス」から視覚効果の設定ができます。

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パフォーマンスオプションからカスタムを選び、「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」のみONにします。(ちなみに悪さをするのは下にある「プレビューを有効にする」これにチェック入ってるとタスクバーにマウスカーソルある時フルスクリーン解除になってしまいます。)

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上記の設定ならVirtualDJとResolume使う場合でタスクバーにカーソルある場合でも画面が消失せずにすみます。

 

あとはWindowsの余計な視覚効果を切れるので、シャレオツではなくなりますが動作が軽くなります。

 

もし現場でVJやってて画面が壁紙にたまになるんだけど・・・って方はぜひ試してみてください。

 

 

 

 

明日からできるResolume講座 #8 TimeSwitcherでカチカチしよう

なんか配信とかみててVJやりたいなーって思ってる日々が続いてますね。

 

今日は特に4つ打ち、同人、リミックスなんかで使えるかなーなTimeSwitcherについて。

 

BPM連動の仕掛けとしては以前紹介したステップシーケンサーもあるんですが、TimeSwitcherのほうがお手軽に制御できるし見やすいし動作も軽いような気はします。

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

サンプルはこんな感じですね。

 

 

 

 

 

 

組み方はTimeSwitcherの層を作るかクロスフェーダーに振る感じです。

 

動作としては、半上げするとBPMに連動する感じで動きます。

 

たぶん「2拍分の時間×フェーダーの割合」の時間だけ表示する挙動です。(つまり50%とか25%でいい感じにカチカチします)

 

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上の図だとLayer1とLayer2がBPMに合わせてカチカチしたものの上にVirtualDJの絵が乗ります。

 

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上の図だとLayer3が一拍ごとに出てくるのでアニメ絵⇔汎用素材みたいな感じでカチカチしてくれます。

 

このTimeSwitcherですがクロスフェーダーにも振れるので、Aにアニメ系素材振って、Bに汎用系振るみたいなのもわかりやすい気はします。

 

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クロスフェーダーの挙動はComposition→CrossFaderで決められます。

上図のようにしても汎用⇔アニメみたいな絵の出方になりますね。

 

人によっては下図のようにTimeSwitcher専用の層を作ってしまうのもありかと。

 

 

ちなみにTimeSwitcherを複数層にすると上のレイヤーが先に出てきて次のレイヤーが出てきて余った時間は黒くなるようになります。

 

 なのでMIDIコンでフェーダーを一番上にあげたとき50%とかそういう制御のしかたもいいかもですね。Pad系に振るのもおすすめです。

 

もちろんVideoRouter+エフェクトみたいなのもこれに載せられるので、2拍に1回エフェクトかけて、みたいな表現も面白いと思います。

 

BPM連動な表現になるのでドゥンドゥン打ってる曲でやると気持ちいいと思います。

 

(ちなみにVirtualDJからBPM情報送れたりするのでそれと組み合わせると楽しそうですね)(後日かきます)

 

Rekordboxからも行けるかもですけどちょっと独特の制御が必要になるかも・・・

 

ってことでTimeSwitcherでした。

 

そのうちたぶん配信系技術とかも書ければ…ですね

 

 

RekordboxLyricを配信で利用する Resolumeを使う方法

前の記事ではSpout to NDIを使ってRekordboxLyricを配信で使う方法を紹介しました。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

ですがお金と環境が許せば実はResolumeを使ったほうが簡単ですし制御しやすいですし見やすいです。

背景素材複数選んでVJっぽくもできますし歌詞点滅させたり色変えたりもできます。

 

設定自体は上の記事に比べてもほんとに簡単です。負荷はかかりますが。

 

①RekordBoxLyricを開きResolumeを開くと「Sources」→「Spout Servers」に「Deck1_LS-unity」「Deck1_LS-unity」が出てくるのでそれを読み込みます。

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②レイヤーまたはクリップに対しエフェクト「Invert RGB」「Mirror」を適用する。

MirrorについてはYのパラメーターを1にします。

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黒背景を透過する場合は「Automask」もかけてください。

 

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Resolume→OBSはResolume自体にNDI飛ばす機能がついてるので、簡単に飛ばせます。

Output→Network streaming(NDI)でNDI飛ばせます。

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OBSで受け取るときには右クリック→追加→NDI Source→PC名(Avenue-Composition)で追加できます。お好みで色補正で不透明度をいじったりしてください。

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こんな感じで、私はMIDIコンの適当なボタンをDeck1、Deck2に振り分けて曲変わったあと押してます。

 

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私の場合、汎用素材をタッチパネルで選択してNanoKontrol2で素材の割合調整して使ってます。

 

リリック デッキ2 B

リリック デッキ1 A

汎用素材2 B

汎用素材1 A

 

みたいにしてクロスフェーダーで制御するのもいいかもしれません。

 

曲が変わったらMIDIコンの対応するボタンを押すかクロスフェーダーを切ればOKです。

 

応用技術

 

あとは色変えたりテクスチャリリック使いたいときは以下の記事を参照してください。

 

 色変えたいときはゼロレイヤー制御かテクスチャリリックがいいと思います。

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

色を変えたいのであればColorizeとかですね。

 

テクスチャで色かえるならSolid Colorで単色素材つくって右クリックでサムネを更新しとくとわかりやすいです。

 

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VJソフト動かせるようなPCとResolumeが必要なので敷居は低くないですが、合う素材探して投影するのはなかなか楽しいので、環境ある人はぜひ試してみてください!

 

 

RekordboxLyricを配信で利用する Resolumeを使わない方法

この前のテスト配信でRekordboxLyric使ってみました。

 

楽しすぎてDJの方をおろそかにしてしまった・・・けど個性的な配信ができたのではと思います。

 

 

で、ResolumeあればああいうのもできるんですがまあVJじゃないと持ってないよね・・・

 

なのでとりあえずRekordboxLyricをOBSStudioで使えるようにしていきたいと思います。

 

背景素材とか2つでも重ねられればたぶんいい感じになるとは思うんですがまあそれは後日。

 

今回はカメラ画像に重ねる想定で。

 

RekordboxLyricなんですが現時点では

1.「低画質」にすると解像度がかなり落ちる

2.「高画質」にするとPCにかなり負荷かかる

 

のでなかなか使いづらいです...

 

RekordboxLyricの画面をフルスクリーン/Windowで出力してキャプチャでもクロスフェーダーに連動したりメリットはあるんですがやっぱり画質は気になります。

 

ここでおすすめしたいのがNDIによる方法です。

 

以前のVJ記事でも何回も紹介してるんですがDJさんで使ってみたい方もいるかもしれないので改めて説明します。「NDIって何?」っていうとまあ細かいことはおいといて「ネットワーク経由でリアルタイムでソフト同士で絵のやりとりをする規格みたいなやつ」です。イメージとしてはソフト間にHDMIケーブルをつなぐ感じ。

 

RekordboxLyricの基礎設定については過去記事を参照してください。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

今回はこのRekordboxからOBSにリリックビデオを飛ばしてみます。

 

やり方ですが、RekordboxLyricから飛んでるSpoutをNDIに変換してOBSで拾います。

 

たぶん用語が多くて「は?」ってなるかもしれませんがSpoutもソフト同士をつなぐ規格です。

 

Rekordbox(Spoutが飛んでる)→Spout to NDI(SpoutをNDIに変換)→OBS Studio(NDIを拾える)

 

という感じですね。

 

この方法のメリット

・RekordboxLyricで「高画質」にするより低負荷でLyricが使える

・配信ソフト側の映像に載せられる

・文字が常に白なので見やすい

 

デメリット

・デッキ切り替えがフェーダーに連動せず手動となる(ショートカットキーで対応)

・色付きにするなどが手間

 

参考までにRekordBoxLyricを直接キャプチャしてOBSに取り込んだ場合と今回の方法で比較してみます。

 

 

 

 

下準備

●あらかじめ上の記事を参考にRekordboxLyricを使えるようにします。持ってなければOBS Studioもインストールしておきます。

1.以下のサイトより「Spout to NDI」をダウンロード&インストールします。

https://spout.zeal.co/download-spout-to-ndi/

 

2.以下のサイトよりOBS向けNDIプラグインを入れます。

ngeipz.com

github.com

 

入れ終わるとOBS StudioのSourceのところに「NDI Source」が追加されています。

 

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3.RekordboxをLyricモードにし、曲を再生します。

 

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4.この状態で先ほどインストールしたSpout to NDIを「2つ」起動します。

なんで2つというとRekordboxLyricからは各デッキからSpoutが飛んでますが真ん中は飛ばないからです。なので各デッキ飛ばしてOBS側でどっち表示するかを制御します。

 

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右クリックでどのSpoutを拾うか選べるので、片方を「Deck1_LS-Unity」、もう片方を「Deck2_LS-Unity」の状態にします。

(歌詞が反転してるのは仕様です。のちほど直せます。) 

 

5.OBS Studio側でNDI Sourceより「PC名(Deck1_LS-Unity)」を選んで追加します。(あとでキーボードショートカット組むので名前わかりやすいようにしとくといいと思います。)

 

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6.追加した歌詞は反転してるので、右クリック⇒「変換」⇒「垂直反転」で正しい向きにします。

 

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 7.「フィルタ」を使って背景を透過させたり、歌詞を反転させたり、色の調整をします。


右クリック⇒「フィルタ」⇒「エフェクト」でフィルタを選択します。

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右クリックで「色補正」を追加し、「コントラスト」を「-2.00」、不透明度をお好みの数値にします。(50くらいがおすすめです)

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次に右クリックで「カラーキー」を追加し、キーの色を黒にします。

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8.設定が終わったら右クリック⇒名前の変更で「Lyric1」等わかりやすい名前をつけときます。

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9.同様にNDI Sourceとして「PC名(Deck2_LS-Unity)」を指定し、「Lyric2」を作ります。

※「コピー」⇒「ペースト」で作るとLyric1の参照先も変わってしまうので、同様に作成するか「フィルタをコピー」⇒「フィルタを貼り付け」を使うといいでしょう。

 

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10.OBS Studioでキーボードショートカット等を組みます。

図のようにお好きなボタンの組み合わせを

◯「Lyric1を表示」+「Lyric2を非表示」(Lyric1のみ表示)

◯「Lyric2を非表示」+「Lyric2を表示」(Lyric2のみ表示)

◯「Lyric1を非表示」+「Lyric2を非表示」(両方消す)

に登録します。

※DJソフトと同時に利用するのでDJソフトのショートカットとかぶらないよう注意してください!!

 

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マッピングがかぶるとかな場合は複雑な組み合わせにしてゲームパッド等にマッピングしてしまうのもありですね。

 

 

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動作確認は慎重に!DJソフトが変な挙動にならないように確認調整してください。

 

OBS Studioの仕様の関係でDJソフトがアクティブでもOBSをホットキーで操作できます。

 

ここまでで設定完了!です。

 

あとは曲が切り替わってLyricのってきたらショートカットでリリックあるほうのデッキに切り替える!ない曲でLyric邪魔なときは消す!みたいな感じにプレイするといいと思います。

 

セトリ決まってる場合なんかは歌詞取得しておくとおすすめです。

(Rekordbox6の場合なぜかデッキに曲ロードして歌詞取得してももう一度ロードしないとうまく歌詞が乗らないことがあるので…)

 

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これでいい感じに配信できる!と思います。視覚的にけっこういい感じになると思うのでRekordboxLyricを配信に使いたい人はぜひやってみてください。

 

後日Resolume通した版も書きます。こっちのほうが簡易にできて豪華になるのでおすすめです。

 

が、取り急ぎRekordboxLyric⇒OBSの方法でした。 どうしてもDJプレイに連携させたい!とか色もいじりたい!って場合は以下の方法を応用してもらえれば、と思います。(検証してみたらRekordbox6だと高画質でもそこまで重くならないような…?)

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

記事はRekordboxVideoですがLyricでも使い方は一緒です。

 

配信に役立ててもらえれば幸いです。