DJソフトでVJにも使えるソフトでオススメはなんですか?もしくはリップシンクを高度にしたいひとにオススメはなんですか?
と聴かれたら間違いなく「VirtualDJ」と答えます。(採算度外視なら)
ただしこのVirtualDJ、299$、となかなか、なかなかな値段です。(また値段の話になりますが、)約30000円以上。
BlackFridayでResolume買うとしてもソフトだけで初期導入費用が約6万になってしまう…
と考えると簡単ではないですね。
VirtualDJの利点に関しては後ほど別記事でたぶん書くと思うんですが、ざっくりいうと、
・Spoutが使える(ResolumeやGrandVJに像が送れる)
・コントローラーの制約が少ない
・エフェクトが豊富、かつコードマッピングでいろんな機能乗せられる
・スキンなどカスタマイズ性が豊富
・対応形式が豊富
・SeratoVideoやRekordBoxVideoより動作軽い
・4Deckなども扱える
と多いです。
なので、VJやるよ!って人でDJ型VJソフト使いたいって人は、VirtualDJを買っとけ、ってのは私からみてもそれはそう、なんです。
個人的にSeratoVideoやRekordboxVideoのほうが向いてる人は以下の人ですね。
・VJ慣れてないDJさんもVJに参加させたい(UIがVDJよりはわかりやすい気がする)
・動画と音楽を連携させて管理したい
・DJ⇔VJの転換をスムーズに行いたい
・DJとVJ両方やるDVJ(VDJって呼ばれることもあるけどここは諸説あります)をやりたい
・RekordboxLyricと動画と音楽を連携させたい(RekordboxVideoでLyric契約してる人のみ)
・エフェクト的にSeratoVideoやRekordBoxVideoの方が好み
・初期導入費用を抑えたい(SeratoVideo12000円、RekordBoxVideo17000円、サブスクもアリ)
・他のオプションを使いたくてプレミアムのサブスクに登録している
そうでない人で、特にVJとDJは別々にやるよって人には高くてもVirtualDJの方をおすすめします。
が、やっぱりSeratoVideoやRekordBoxVideoを使ってる人でも視覚表現を向上させたい…ってなってResolume等導入したいって人はいるかもしれないですよね。
ですが、やっぱりここが一番の問題で、
SeratoVideo、RekordBoxVideo等では
Spoutが使えない
ってのが壁になります。
一応SeratoVideoやRekordboxVideoでもSyphonは使えるのですが、SyphonはMacのみなので結論から申し上げると、
Windowsで使えるDJ型VJソフトで他のソフトと連携できる(Spout)のはVirtualDJほぼ一択です。
(一応CrossDJ系列とかはこの機能あるという話ですが…)
なので、現在SeratoVideoやRekordboxVideoを使ってる人でResolumeとか使いたい人は、299ドルでVirtualDJ買いましょう。
おわり
これで終わりだったらこの記事書く必要ないですね。
前置きが長くなりましたが、RekordBoxVideo/SeratoVideoをResolumeと連携させる方法を紹介します。
この方法使えばフルスクリーンのアプリはなんでも飛ばせるので、djayとかの他のVJソフト、他のメディアプレイヤーソフトや、ヴィジュアライザーソフト、PowerPointなどなんでも素材にすることができます。
用意するもの
・ダミープラグもしくはサブモニター
こういうやつです。
ようは、サブディスプレイをあるように認識させる装置ですね。
運用次第ですがDisplayPortからプロジェクターやミキサーに出力する人は少ないと思うので、DisplayPort型が個人的におすすめです。
必要に応じて変換端子も準備してください。
ようは、余ってる端子を使って、メイン画面+サブ画面+投影画面、みたいな3画面構造を何らかの形で作ります。
モニターを実際につなぐのもありですが、安いものではないので個人的にはダミープラグを使って画面が複数あるとPCに勘違いさせたほうが荷物も軽いしおすすめです。ダミープラグなら一個で1000円かかりませんし。
・NDI Scan Converter
たぶん前回までの記事読んでる方でVLCをNDI出力するためのプラグイン入れてる人いたら入ってるかもしれません。
画面を切り取ってNDIに変換するツールです。
このページの下「Windows用NDIツール」からダウンロードしてください。
メールアドレスを求められますが非商用の利用なら無料です。
やり方
RekordboxVideoとResolumeの連携、ダミープラグ使用の想定で説明します。
1.ダミープラグをPCにセットします。DJ現場など実際に画面に投影するときはそちらもつないでおくとスムーズです。
2.画面の設定を確認します。
デスクトップで右クリック→ディスプレイ設定で設定を確認しましょう。
デスクトップをこのディスプレイに拡張する、に設定し、RekordboxVideo等をフルスクリーンで出力するためのダミー画面が出てることを確認しましょう。
私の場合、2→ダミーの画面、3→プロジェクター、となります。
3.NDI Scan Converterを立ち上げます。インストールするとWindows10の場合、スタートメニューのNewTekNDI ◯.◯ Toolsに出てきます。
NDI Scan Converterの設定画面はタスクバーにあります。(水色のやつです。)
準備段階ではマウスカーソル表示しておくと設定しやすいと思います。
右クリック→CaptureSettings→MousePointerですね。
ダミープラグを使っている人は、その下のStudioMonitorも立ち上げておくと状況が確認でき便利です。右クリックして画面を選ぶと、ダミーに出力する画面を覗けます。
4.RekordboxVideo等の使いたいソフトを立ち上げ、ダミーの画面にフルスクリーン出力しましょう。
RekordboxVideoを使いたい場合は、RekordboxVideoの真ん中をダブルクリック→でてきたウィンドウをバーチャルディスプレイに置いてダブルクリック、ですね。
これでフルスクリーン化したら、
この画面がNDIでもう飛んでるので、Resolumeで拾えます。
5.Resolumeを立ち上げ、SourceからNewTek NDI Servers→飛ばしたい画面と同じものを探してドラッグ&ドロップすると使えるようになります。
あとは画面がいつもより一つ多い状態になるので、投影する画面間違えないようにだけ注意してください。
あともしマウスカーソル映るのがいやなら、さきほどのNDI Scan Converterを右クリックしてマウスポインタを非表示にするのを忘れずに!
感覚としてはSpoutよりはやや遅延あるかな…って感じですが十分実用的なレベルだとは思います。
他のソフトについての方法は割愛しますが、原理としては
PCに画面がもうひとつあると勘違いさせる→その勘違いした画面にソフト(RekordboxVideo等)からフルスクリーン出力する→フルスクリーン化したものをキャプチャしてNDI化→Resolumeで拾う
みたいな感じなので、SeratoVideoやdjay Proなんかでも同じことができます。
VirtualDJでももちろんいけるので、Spoutがなんかおかしくなったときの予備にもアリかな?と。
あとNDIをNDI to SpoutまたはNDI Virtual Inputで変換すれば、Spoutやカメラ経由でGrandVJとも連携可能です。
ってことで、RekordboxVideoとResolumeの連携についてでした。
最後にひとこと。
VirtualDJのほうが軽いし連携も楽なのでできればVirtualDJを買いましょう。
(レコボビデオのサブスクが効いてるうちに逆パターンも書きます)
それでは。