ごーぐる部-「ゼロ(円)から始めるVJ生活」

初級者でWindowsなアニソンVJが自分なりにいろいろ書いた備忘録。Resolume/RekordboxLyric/OBSVJ等の記事が多めだと思います。

VJミキサー、何を選べばいいんですか?2025

結構いろんな方から質問を受けるのでVJミキサーのお話をします。

 

★VJミキサーの必要性

 

まずVJミキサーが必要かというお話ですが、プロ領域ならともかく、アマチュアの領域では機能に対し高価な機器であるというのがそもそも正直な話です。ハードウェアであるのでソフトに比べシステムが落ちにくいという信頼性もありますが、どちらかというと業務用の機器という認識でもいいと思います。

 

値段の話が先に来ますが、映像をノンストップで切り替える機能しかないのに数万円-十数万円します。

(映像を切り替える機能だけではないといえばそれはそうなのですが)

 

今のミキサーは昔よりも安価な選択肢ができ、VJさんの所有率も上がってきましたが、優先して買う機器とまではいかないかな・・・というのが正直なところです。

 

以下の場合はあると便利です

 

・リミックス対応が多い

・会場が大きめもしくはしっかりめのイベントに対応することが多い

・お客さんから2種類以上の映像を期待されている(Ex:ライブ映像とアニメOPEDなど)

・初心者VJを育成したい

・長時間のイベントの担当が多い

 

そうでない場合はタイムテーブル等に工夫は必要ですが安価なHDMIセレクターでもいいと思います。

 

ちなみにオーガナイザーさんに心得ていてほしいことですがVJが必ずミキサーを持っているとは限らないということ。

高価な機器であるので、割と持っているVJさんは地域によっては限られます。

「誰か持ってるやろ~」というと持ってないことも珍しくないので、場合によってはセレクターでの切り替えになったり、ときにレンタルする必要があることをご了承ください。

 

実際あると便利な場面も多く、

・相方のVJさんが特定の映像素材を持っていないときに割り込んで助ける

・ワンオペVJのときにiPhoneや動画プレイヤーをつないでおいてPC不調のとき再起動する

・ロゴモーションなどを作ってきたときに相手の映像と重ねる

・アニソンリミックスVJやるときにVirtualDJオンリーのVJさんを補助する

 

というときに役に立ちます。

 

映像は音声ほどではないにせよ、途切れると気になるものです。切り替えのときやPC不調のときに備えて持っておくというのはいいんじゃないかな?とは思っています。

 

私がよく言う文言としては

その地域で後輩VJがいたり地元でレギュラーイベント所属になりVJのリーダー的な役割をすることになったら買うことを検討してもいいかな?

という感じです。

 

VJミキサーを選ぶ視点

 

大事なのが「3人以上の現場がそれなりに多いか?」「長時間の現場が多いか」「箱置きにするか」「VJミキサーを積極的に操作するか?」の4点。

 

 

VJミキサーも高いものだと20万を超えるものもありますが、とりあえずは

・現行でプレミアがついておらず20万円以内

HDMI同士の切り替えを想定

・アマチュアユースを想定

という視点でいくつか紹介。

 

結論

 

2025年、入手性・機能の過不足・価格等を考慮すると、

Roland:V-1HD(+)、V-02HD(MK2)、V-4EX、V-8HD、

Black Magic:ATEM シリーズ(※注意が必要)

中華系:RGB Link Mini/Feel world Live Pro L1

 

あたりに落ち着く気はします。

 

Roland機には上位機器もありますが、現在VJミキサー/スイッチャーはVJよりも配信向けの機能が充実しており、配信とVJ両方できる機器がほしいという場合であれば上位機種を買ってもいいとは思いますが正直カメラ複数を切り替えてそこに別映像を載せるなどの複雑な配信を行わない限りはVJ分野では上位機種の機能の恩恵は受けづらいと考えます。むしろ切り替えだけにV-160HDとかはスペースも取るしオーバースペックな感はあります。

 

①V-1HD

 

 

proav.roland.com

 

定番機です。後継機のV-1HD+も出てます。お金が出せるならこれ一択まであります。

使い方を心得ているVJさんも多く、スペースの割にできることが非常に多い。

 

実はBPMによる切り替え、白黒を出す、マスクを行う、2系統の映像を出すなどできることが多く、チームもしくは誰かが持っておくとその地域のVJさんが安心。

 

欠点としてフェーダーは壊れやすい&プレビューがないと言われています。

 

クラブミュージックでのプレイをレバーガチャガチャでやるとおそらく耐用年数はおのずと短くなります。

 

ただ、レバーが壊れてもTransformer(ボタンでの映像切替)があるからなんとかというところ。

 

V-1HD Plusは配信向けの機能がいくつか追加になっています。(ロゴの静止画が出せるなど。)が、正直VJユースだけだと恩恵は受けづらいかも・・・

 

こういう人におすすめ!

 

・VJの人数が1~4人までの現場が多い

長く広い用途で使える1台がほしい

 

こういう人には向かない

 

・映像機器2台を接続してレバーでガチャプレイしたい

・VJミキサーをガチャガチャするタイプのVJがいる箱に常設したい

 

 

 

③V-02HD/V-02HD Mk2

 

 

proav.roland.com

 

同じくRolandの機種なのですが、

配信やカメラ切り替えならともかく正直VJ用途には不向きかな・・・です

 

 

理由はいくつかありまして、

・入力が2つなので3人以上のVJの交代ができない(セレクターを噛ませば運用自体は可能)

・フェーダー(レバー)に関してはV-1HDと同様の強さ

トランジション(切り替え方)が誤操作により勝手に変わってしまう(V-02HDの最大にして一番嫌なところ)

 

スケーラー(解像度を変更する回路)が高品質という売れ込みはあるので、iPadとPCを組み合わせたプレイをしたい人にはいいかもしれません。

 

・サブミキサーとして使いたい人

・HDカメラ2台の切り替えをペダルなどで行いたい人

向けといった印象。

 

V-1HDを持っていて、5人以上のプレイやVJが2人ずつ左右に配置する場合なんかに1台足すときは重宝するかと思います。

 

また、このサイズでRolandの機器であるというメリットは大きく、下記の中華スイッチャー系だと不安という人にも一定の支持があります。

 

一応過去にnoteで正直に感想書いてますので、気になる人は読んでみてください。

 

note.com

 

③V-4EX

 

 

Roland Pro A/V - V-4EX | 4 チャンネル・ビデオ・スイッチャー<br /> [販売完了]

 

V-1HDが安くなるまでは割と使っている現場も多かった印象です。

フェーダーがV-1HDやV-02HDに比べると丈夫な作りで本体に搭載されているエフェクトも豊富。DVDプレイヤー等を2台接続してプレイするなどもできます。

 

サイズが大きめなのがネックではありますが、入出力端子が豊富だったりプレビューモニターが本体についているのがいいところです。誰か1台持っておけば結構頼もしい1台かなと。

 

設営も結果的に簡略化できるかと思います。

 

以上の特性から、常設やVJミキサーを積極的に使うプレイでも十分選択肢になるかと思います。

 

 

④V-8HD

 

 

proav.roland.com

 

V-4EXの後継機的なものだと思っていますが、どちらかというと配信に特化した感じかなと思います。

 

 

V-4EXより小さくてV-1HDよりも大きいくらい。フェーダーはV-1HDとかと同じ気がする・・・

 

有利な点としてHDMI入力が8つ、出力が3つあるというところで、VJが5人以上の現場が多い、配信スタジオとしてクラブを使うことが多いのであれば有効かなと思います。

 

 

 

⑤RGB Link mini/Feelworld LIVEPRO L1

 

 



mini

 

この2機種は中身・機能ともに特に違いはありません。

 

今のアニクラ領域のVJだと割とV-1HDかこれってパターンも多いです。

 

値段が安い!4入力対応!プレビューモニター付き!

大きさがV-02HDと同様。荷物を減らしたい現場で重宝しています。

 

モニターは小さいですが誰が何を投影しているかがわかりやすく映像が投影されない原因がPCかミキサーかの切り分けがしやすいのは良い点です。

 

PCの映像の遅延は気になりませんが、フェーダーを振ってから切り替えまでに1s程度切り替えの時間が生じるので、リズミカルにフェーダーを動かすプレイには向かないと思います。

 

最大の難点ですが、非常に熱を持ちやすく熱に弱いので、8時間稼働っしぱなしとか野外での使用とかだと不安かもしれません。結構熱による故障報告もあり。

 

配信をする人に嬉しい要素としてUSBでPCでつなぐと簡易的なHDMIキャプチャとして使える点があります。汎用素材等を用いるクラブVJをTwitchなどに載せる際、運用が非常に楽です。

 

発熱の観点から長時間の使用には不安があり、小~中箱でのVJや予備のミキサーとしては重宝しますが、大きい会場や常設には厳しいと思います。

 

 

⑥Atem Mini

 

 

www.blackmagicdesign.com

 

ミキサーじゃないので映像を混ぜるには工夫が必要ですが、

レバーがなく非常にコンパクト。VJ同士の交代や素材ないときの補助くらいなら全然使えると思います。

 

V-02HD/RGB Linkに比べると横に長いですが厚さと縦幅がコンパクト。運搬時にレバーを破損する心配がないので持ち運びしたり狭い会場に置くには非常に便利。

 

レバーやフェーダーがないゆえにガチャガチャするプレイが物理的にできないので、それを逆手に取って会場常設機材にするのは結構おすすめです。

(VJミキサーで一番壊れやすいのはフェーダーなので)

 

割と重大な欠点として古いEPSONのプロジェクターで映らない問題があるみたいです。

小中箱におけるプロジェクターとして縦横補正の関係でEPSONのものを使用している

ことは珍しくないので、正直な話持ち込みミキサーとしてATEMシリーズを選ぶのは不安・・・&コンバータも高いので結局Roland系列を買うのが安泰な気はします。

 

note.com

 

5人以上体制について

 

上記のミキサーで5入力以上に対応してるミキサーはV-8HDくらいのものですが、結論5人以上体制なら4chのミキサーにセレクターをかませばいいです。

 

番手が隣り合わないVJさんをセレクター経由で接続し、非番のときのうちにセレクターで切り替えておけば、5人以上でもシームレスに転換可能です。

 

(V-02HDで3人以上体制とりたいときも同様)

 

そもそも5人の機材並びきれるかの問題もあるので、多くの場合は誰か撤収して途中から設営することになると思います。

 

実際のところはミキサーでひとりのVJが2つ以上機器をつないで操作することや1PCから2系統出力することなどはあると思うので、4つ塞がる場合はそういったパターンが多いと考えられます。

 

これは完全に余談ですが、VJ11人のイベントまでなら経験したことはあります。

 

 

 

結語

 

・お金が出せるならV-1HDがいろんな場面で長く使えて使い慣れている人も多く、かつフェーダー以外は丈夫なのでオススメです。

 

・最近発売している機種はV-4V-4EXに比べるとフェーダーをガチャガチャするプレイには弱いです。おそらくVJソフトの進化もあり、映像機器を2つ繋いでミキサーでプレイするスタイルに適したミキサーは今後は少なくなると予想してます。

 

・ガチャガチャしたい人はVJソフトと自分のMIDIコンでやろう!&フェーダーをガチャガチャする前にTransformボタンを有効利用すると良いと思います。

 

・おそらく新品の取り扱いは減っていくと思いますがお金が出せるなら4入力できる以上できるRolandのミキサー(V-1HD/V-1HD+/V-4EX/V-8HD)を買うのをおすすめします。

 

・最近は嬉しいことにVJが増えており3人以上体制の現場もアニクラ等では増えてきたので、2chのスイッチャー(V-02HD等)は5人以上体制とかのときにV-1HD等と組み合わせて補助的に使う用くらいの立ち位置かと思います。差額を考えると素直に4ch以上のを買ったほうがいいような気はしてます。

 

・もう少し予算を抑えたければ中華系のRGB Link/Feel World L1あたりも選択肢。

割と価格の割に高機能。

ただ、熱の関係で長時間使用にはやや弱いため、短時間イベント向け。

フェーダーに対する応答が遅めなので、シンプルに切り替えしたい人向け。

 

・常設ならATEM mini等もいいと思いますが、配信想定機器のためプロジェクターへの投影ができない報告ありなど不安な部分も多々あり。

 

あくまでアマチュアVJの視点となりますが、購入の参考になれば幸いです。