以前、Sound2 LightとSynapseRackを使ってResolumeのBPM連動を行う記事を書かせていただきました。
SynapseRackの2024年あたりの更新にてOSCが使えるようになりまして、Sound 2 LightでBPM連動ができるようになりました。
Resolumeの場合はOSCからのメッセージをTouchDesignerで変換してResolumeに送る必要がありましたが、SynapseRackの場合、ノードでOSCのやりとりが完結するので比較的楽に連動が可能です(といってもいろいろポイントがあったりするのですが・・・)
とりあえずはその方法とポイントについてお話します。
初期設定
とりあえずSound 2 Lightを持っていない人はDLしておいてください。
Sound 2 Lightというツールはいろいろありますが、下記のものです。
1.Sound 2 Lightを起動。Settingsから入り、IPアドレスとポートを設定し覚えておきます。
Tx Port→Sound2 Lightから出力するポート。
Rx Port→Sound2 Lightに入力するポート。
ここに違う値を設定しておきます。
IPアドレスは初期状態で127.0.0.1となってますがこれはローカルループバックアドレスとよばれ、同じPC内でやりとりを変更するアドレスのため同じPC内でS2LとSynapseRackを動かすときには特に気にしなくてOKです。
2.SynapseRackでOSCの設定をします。
まず、Setting→Global Settingsを開きます。
「Input Port」「Output Port」に先ほど得たポート番号を入れ、Output Addresにアドレスを入れます。OSC Input と OSC Output にチェックを入れます。
このとき、
Sound 2 LightのTx Port=SynapseRack の Input Port
Sound 2 LightのRx Port=SynapseRack の Output Port
となるように設定しておきます。
3.OSCMonitorを出し、OSCが出ているかを確認。
メッセージが受信できてればOKです。
受信できてなければポート番号やファイアウォールなど確認ください。
4.OSCからBPM入力するためのノードをつくります。
OSC Int Input→Global Tempo
を繋ぎ、OSC Int Inputの「Address」に
/s2l/out/bpm
と入れます。
これでSound 2 LightでBPMが変わるとOSCでやりとりがされ、Sound 2 LightのBPMがSynapaseRackと同期されます。
TapするとTapが優先され、次にBPMが変わったときにまたSound 2 LightのBPMに戻ります。
BPM連動を切りたいときはSound 2 Lightの停止ボタンを押せば一時的に止まります。
TouchDesigner等でのメッセージの書き換えもないので、非常に手軽にBPM連動が可能です。
ステップシーケンサーと組み合わせると有効にBPMを示すこともできます。
OSCのメッセージを手打ちしたりの手間はありますが、比較的簡便に連動自体は可能ですので、ぜひやってみてください。