ごーぐる部-「ゼロ(円)から始めるVJ生活」

初級者でWindowsなアニソンVJが自分なりにいろいろ書いた備忘録。Resolume/RekordboxLyric/OBSVJ等の記事が多めだと思います。

SynapseRackとSound2Lightを使ってBPM連動

以前、Sound2 LightSynapseRackを使ってResolumeのBPM連動を行う記事を書かせていただきました。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

SynapseRackの2024年あたりの更新にてOSCが使えるようになりまして、Sound 2 LightBPM連動ができるようになりました。

 

Resolumeの場合はOSCからのメッセージをTouchDesignerで変換してResolumeに送る必要がありましたが、SynapseRackの場合、ノードでOSCのやりとりが完結するので比較的楽に連動が可能です(といってもいろいろポイントがあったりするのですが・・・)

 

とりあえずはその方法とポイントについてお話します。

 

初期設定

 

とりあえずSound 2 Lightを持っていない人はDLしておいてください。

Sound 2 Lightというツールはいろいろありますが、下記のものです。

 

 

github.com

 

 

1.Sound 2 Lightを起動。Settingsから入り、IPアドレスポートを設定し覚えておきます。

 

Tx Port→Sound2 Lightから出力するポート。

Rx Port→Sound2 Lightに入力するポート。

 

ここに違う値を設定しておきます。

 



 

IPアドレスは初期状態で127.0.0.1となってますがこれはローカルループバックアドレスとよばれ、同じPC内でやりとりを変更するアドレスのため同じPC内でS2LとSynapseRackを動かすときには特に気にしなくてOKです。

 

2.SynapseRackでOSCの設定をします。

まず、Setting→Global Settingsを開きます。

 

 

「Input Port」「Output Port」に先ほど得たポート番号を入れ、Output Addresにアドレスを入れます。OSC Input と OSC Output にチェックを入れます。

 

このとき、

 

Sound 2 LightのTx Port=SynapseRack の Input Port

Sound 2 LightのRx Port=SynapseRack の Output Port

 

となるように設定しておきます。

 

 

3.OSCMonitorを出し、OSCが出ているかを確認。

 

 

メッセージが受信できてればOKです。

受信できてなければポート番号やファイアウォールなど確認ください。

 

4.OSCからBPM入力するためのノードをつくります。

 

OSC Int Input→Global Tempo

 

を繋ぎ、OSC Int Inputの「Address」に

 

/s2l/out/bpm

 

と入れます。

 

これでSound 2 LightでBPMが変わるとOSCでやりとりがされ、Sound 2 LightのBPMがSynapaseRackと同期されます。

 

TapするとTapが優先され、次にBPMが変わったときにまたSound 2 LightのBPMに戻ります。

 

BPM連動を切りたいときはSound 2 Lightの停止ボタンを押せば一時的に止まります。

 

 

TouchDesigner等でのメッセージの書き換えもないので、非常に手軽にBPM連動が可能です。

 

ステップシーケンサーと組み合わせると有効にBPMを示すこともできます。

 

 

OSCのメッセージを手打ちしたりの手間はありますが、比較的簡便に連動自体は可能ですので、ぜひやってみてください。