ごーぐる部-「ゼロ(円)から始めるVJ生活」

初級者でWindowsなアニソンVJが自分なりにいろいろ書いた備忘録。Resolume/RekordboxLyric/OBSVJ等の記事が多めだと思います。

RekordboxLyricを配信で利用する Resolumeを使う方法

前の記事ではSpout to NDIを使ってRekordboxLyricを配信で使う方法を紹介しました。

 

 

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ですがお金と環境が許せば実はResolumeを使ったほうが簡単ですし制御しやすいですし見やすいです。

背景素材複数選んでVJっぽくもできますし歌詞点滅させたり色変えたりもできます。

 

設定自体は上の記事に比べてもほんとに簡単です。負荷はかかりますが。

 

①RekordBoxLyricを開きResolumeを開くと「Sources」→「Spout Servers」に「Deck1_LS-unity」「Deck1_LS-unity」が出てくるのでそれを読み込みます。

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②レイヤーまたはクリップに対しエフェクト「Invert RGB」「Mirror」を適用する。

MirrorについてはYのパラメーターを1にします。

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黒背景を透過する場合は「Automask」もかけてください。

 

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Resolume→OBSはResolume自体にNDI飛ばす機能がついてるので、簡単に飛ばせます。

Output→Network streaming(NDI)でNDI飛ばせます。

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OBSで受け取るときには右クリック→追加→NDI Source→PC名(Avenue-Composition)で追加できます。お好みで色補正で不透明度をいじったりしてください。

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こんな感じで、私はMIDIコンの適当なボタンをDeck1、Deck2に振り分けて曲変わったあと押してます。

 

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私の場合、汎用素材をタッチパネルで選択してNanoKontrol2で素材の割合調整して使ってます。

 

リリック デッキ2 B

リリック デッキ1 A

汎用素材2 B

汎用素材1 A

 

みたいにしてクロスフェーダーで制御するのもいいかもしれません。

 

曲が変わったらMIDIコンの対応するボタンを押すかクロスフェーダーを切ればOKです。

 

応用技術

 

あとは色変えたりテクスチャリリック使いたいときは以下の記事を参照してください。

 

 色変えたいときはゼロレイヤー制御かテクスチャリリックがいいと思います。

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色を変えたいのであればColorizeとかですね。

 

テクスチャで色かえるならSolid Colorで単色素材つくって右クリックでサムネを更新しとくとわかりやすいです。

 

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VJソフト動かせるようなPCとResolumeが必要なので敷居は低くないですが、合う素材探して投影するのはなかなか楽しいので、環境ある人はぜひ試してみてください!

 

 

RekordboxLyricを配信で利用する Resolumeを使わない方法

この前のテスト配信でRekordboxLyric使ってみました。

 

楽しすぎてDJの方をおろそかにしてしまった・・・けど個性的な配信ができたのではと思います。

 

 

で、ResolumeあればああいうのもできるんですがまあVJじゃないと持ってないよね・・・

 

なのでとりあえずRekordboxLyricをOBSStudioで使えるようにしていきたいと思います。

 

背景素材とか2つでも重ねられればたぶんいい感じになるとは思うんですがまあそれは後日。

 

今回はカメラ画像に重ねる想定で。

 

RekordboxLyricなんですが現時点では

1.「低画質」にすると解像度がかなり落ちる

2.「高画質」にするとPCにかなり負荷かかる

 

のでなかなか使いづらいです...

 

RekordboxLyricの画面をフルスクリーン/Windowで出力してキャプチャでもクロスフェーダーに連動したりメリットはあるんですがやっぱり画質は気になります。

 

ここでおすすめしたいのがNDIによる方法です。

 

以前のVJ記事でも何回も紹介してるんですがDJさんで使ってみたい方もいるかもしれないので改めて説明します。「NDIって何?」っていうとまあ細かいことはおいといて「ネットワーク経由でリアルタイムでソフト同士で絵のやりとりをする規格みたいなやつ」です。イメージとしてはソフト間にHDMIケーブルをつなぐ感じ。

 

RekordboxLyricの基礎設定については過去記事を参照してください。

 

 

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今回はこのRekordboxからOBSにリリックビデオを飛ばしてみます。

 

やり方ですが、RekordboxLyricから飛んでるSpoutをNDIに変換してOBSで拾います。

 

たぶん用語が多くて「は?」ってなるかもしれませんがSpoutもソフト同士をつなぐ規格です。

 

Rekordbox(Spoutが飛んでる)→Spout to NDI(SpoutをNDIに変換)→OBS Studio(NDIを拾える)

 

という感じですね。

 

この方法のメリット

・RekordboxLyricで「高画質」にするより低負荷でLyricが使える

・配信ソフト側の映像に載せられる

・文字が常に白なので見やすい

 

デメリット

・デッキ切り替えがフェーダーに連動せず手動となる(ショートカットキーで対応)

・色付きにするなどが手間

 

参考までにRekordBoxLyricを直接キャプチャしてOBSに取り込んだ場合と今回の方法で比較してみます。

 

 

 

 

下準備

●あらかじめ上の記事を参考にRekordboxLyricを使えるようにします。持ってなければOBS Studioもインストールしておきます。

1.以下のサイトより「Spout to NDI」をダウンロード&インストールします。

https://spout.zeal.co/download-spout-to-ndi/

 

2.以下のサイトよりOBS向けNDIプラグインを入れます。

ngeipz.com

github.com

 

入れ終わるとOBS StudioのSourceのところに「NDI Source」が追加されています。

 

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3.RekordboxをLyricモードにし、曲を再生します。

 

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4.この状態で先ほどインストールしたSpout to NDIを「2つ」起動します。

なんで2つというとRekordboxLyricからは各デッキからSpoutが飛んでますが真ん中は飛ばないからです。なので各デッキ飛ばしてOBS側でどっち表示するかを制御します。

 

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右クリックでどのSpoutを拾うか選べるので、片方を「Deck1_LS-Unity」、もう片方を「Deck2_LS-Unity」の状態にします。

(歌詞が反転してるのは仕様です。のちほど直せます。) 

 

5.OBS Studio側でNDI Sourceより「PC名(Deck1_LS-Unity)」を選んで追加します。(あとでキーボードショートカット組むので名前わかりやすいようにしとくといいと思います。)

 

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6.追加した歌詞は反転してるので、右クリック⇒「変換」⇒「垂直反転」で正しい向きにします。

 

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 7.「フィルタ」を使って背景を透過させたり、歌詞を反転させたり、色の調整をします。


右クリック⇒「フィルタ」⇒「エフェクト」でフィルタを選択します。

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右クリックで「色補正」を追加し、「コントラスト」を「-2.00」、不透明度をお好みの数値にします。(50くらいがおすすめです)

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次に右クリックで「カラーキー」を追加し、キーの色を黒にします。

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8.設定が終わったら右クリック⇒名前の変更で「Lyric1」等わかりやすい名前をつけときます。

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9.同様にNDI Sourceとして「PC名(Deck2_LS-Unity)」を指定し、「Lyric2」を作ります。

※「コピー」⇒「ペースト」で作るとLyric1の参照先も変わってしまうので、同様に作成するか「フィルタをコピー」⇒「フィルタを貼り付け」を使うといいでしょう。

 

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10.OBS Studioでキーボードショートカット等を組みます。

図のようにお好きなボタンの組み合わせを

◯「Lyric1を表示」+「Lyric2を非表示」(Lyric1のみ表示)

◯「Lyric2を非表示」+「Lyric2を表示」(Lyric2のみ表示)

◯「Lyric1を非表示」+「Lyric2を非表示」(両方消す)

に登録します。

※DJソフトと同時に利用するのでDJソフトのショートカットとかぶらないよう注意してください!!

 

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マッピングがかぶるとかな場合は複雑な組み合わせにしてゲームパッド等にマッピングしてしまうのもありですね。

 

 

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動作確認は慎重に!DJソフトが変な挙動にならないように確認調整してください。

 

OBS Studioの仕様の関係でDJソフトがアクティブでもOBSをホットキーで操作できます。

 

ここまでで設定完了!です。

 

あとは曲が切り替わってLyricのってきたらショートカットでリリックあるほうのデッキに切り替える!ない曲でLyric邪魔なときは消す!みたいな感じにプレイするといいと思います。

 

セトリ決まってる場合なんかは歌詞取得しておくとおすすめです。

(Rekordbox6の場合なぜかデッキに曲ロードして歌詞取得してももう一度ロードしないとうまく歌詞が乗らないことがあるので…)

 

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これでいい感じに配信できる!と思います。視覚的にけっこういい感じになると思うのでRekordboxLyricを配信に使いたい人はぜひやってみてください。

 

後日Resolume通した版も書きます。こっちのほうが簡易にできて豪華になるのでおすすめです。

 

が、取り急ぎRekordboxLyric⇒OBSの方法でした。 どうしてもDJプレイに連携させたい!とか色もいじりたい!って場合は以下の方法を応用してもらえれば、と思います。(検証してみたらRekordbox6だと高画質でもそこまで重くならないような…?)

 

 

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記事はRekordboxVideoですがLyricでも使い方は一緒です。

 

配信に役立ててもらえれば幸いです。

ResolumeのMIDIコンマッピング(+便利なマッピング例)

そういや書いてなかったMIDIコンマッピングとわたしのMIDIコン構成・・・

 

最近とった本日のVJブースの画像がないので口頭ですが

 

NanoKontrol×2+LaunchPadMiniMK3ですね。Resolume7からナノコン2台とかの構成もいけるようになりましたがわたしはチャンネル等は変えて使ってます。

 

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ナノコン、小さいのと8ノブ8フェーダーなのでスペース対効果がでかいです。

信号変えられるし買い替えやすいしで正義ですね。

 

1台をResolume、1台をResolumeとVirtualDJに使ってます。

(ほんとは1台を2ソフトで使うのはできないんですが頑張ればいけます)

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LaunchPadはマッピングがこまかくいじれて複数ソフトも制御できるので最近ではVirtualDJとRekordBoxLyricとResolumeをこれで制御してます。

 

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このへんの構成についてはそのうちNoteとかで公開できればですね。

 

話はそれましたがMIDIコンマッピングの話です。

 

 

◯とりあえず基礎のマッピングについて。

基礎のマッピングについてはSzkさんのブログがわかりやすいです。(丸投げ)

 

szkhaven.com

一応わたしのほうでもまとめときます。

 

まずMIDIコンつないでからResolume起動しましょう。起動してからつなぐと結構トラブル起きやすいです。

 

あとできればVirtualDJやRekordboxLyric使う場合もそれの前にResolume立ち上げたほうがいいです。(コントローラー同士が干渉するため)

 

MIDIコン有効化するにはPreferences→MIDIMIDIコン名のところから

2台つながってるとMIDIコン名 2みたいな感じになります。

余談ですがNanoKontrol2の場合「NanoKontrol2 2」みたいにでるのでわかりにくい・・・

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これでMIDI InputとOutPutにチェックを入れれば使えます。(Outputは光らせる!みたいな役割です)

 

MIDIコンを登録したらNanoKontrol2とかAPC40あたりはデフォルトのマッピングあった気はしますができれば手動で動作確認しながら登録してくといいでしょう。

 

MIDIコンの操作設定はShortcut内の「Edit MIDI」で行えます。

 

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上の「Edit Keyboard」でもちろんキーボードのショートカットも設定できるので人によってはキーボードマッピングとナノコンだけでもいい感じにプレイできると思います。

 

ショートカットはデフォルトのをいじるのもいいですがあとで戻せるように「New・・・」でわかりやすい名前で保存しておくことをおすすめします。

 

現場によってはナノコンだけど広いとこならAPC40MK2だよ!な人とかアニクラとEDMでは配置変わるかも・・・な人もそれぞれのセット向けにショートカット複数作れるので活用するといいでしょう。

 

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あとはマッピングしたいところをクリックしてMIDIコンの対応させたいボタンをポチポチ押していくだけです。

 

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  ここまでが基礎のマッピングです。

一応ちらっと応用編も。

 

Dashboard

 

あとカラムとかレイヤーをむげに増やしたくない・・・エフェクトだけツマミで制御できればいいかな・・・なタイプの人はDashboardが便利です。

 

Dashboardは組み換えがドラッグアンドドロップでできる簡易仮想MIDIコンみたいな感じですね。

 

「Edit MIDI」で信号組み替えなくても使えるのでエフェクトをその場で組みながらやる人なんかはいいかもしれません。

 

使い方はDashboardの各ツマミをあらかじめMIDIコンのツマミに対応させたのち、エフェクトの各パラメーターをDashboardドラッグアンドドロップするだけです。

 

複数エフェクトを同時にツマミで制御できるし組み換えも楽なのでプレイスタイルにマッチすればかなり使いやすいと思います。

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注意としては、DashboardはClip、Layer、Composition単位で存在しマッピングはそれぞれ別なので動かないとか動作が思うようにいかないってときはDashboardがどの範囲にかかってるのか?を意識しながら使うとよいでしょう。

 

◯フェーダーをボタンへアサインする

押したときだけエフェクトかけたい、とか、ボタンを押すとエフェクトがOn/Offするようにしたい、ってときはあえてフェーダー部分にボタンをアサインするのもありです。

 

Modeというところがあるので、ここでボタンを押したときの挙動を設定できます。

 

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Relativeなるものもありますがおそらくほとんどの使い方ならAbsoluteとButtonで事足りると思います。(確か押した強さとかで変わる感じだった気がする)

 

これでStroboのレイヤーなんかにアサインしとけば押したときに光るボタンみたいなの作れます。サビ前エフェクトなんかもフェーダーよりボタンのほうがわたしは好きです。VJブースに乱入してきたDJさんにいいとこで押すと光るぞ!とボタンやNanoPad渡すのも楽しいと思います。

 

◯1つの動作に2つ以上のMIDIコンマッピングをする

特にTapやRESYNCとかで2つ以上のボタンにアサインしたい!とかのときですが、

右クリックすると「Create Note Shortcut」が出てくるのでそこで一つの場所に2つ以上のマッピングが行なえます。

 

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◯複数MIDIコン使う場合の注意点

特にボタン数多いMIDIコン使う場合に多いのですがMIDIコン同士の信号がかぶってしまうことがあります。

 

そのときはMIDIコンの信号を確認しましょう。

 

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APC miniとかであれば信号の変更が難しいですが、NanoKontrol等の場合はかんたんに信号の変更ができます。

 

KorgKontrolEditorなどを使うとMIDIコン全体のチャンネルなどを変えられるのでMIDIコンの組み合わせ次第では変更するといい場合もあります。

 

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◯エフェクトスイッチをつくる

上2つの応用ですが、特にnanoPadユーザーなんかに有用で

フェーダーとクリップを同時にMIDIコンにアサインすると、押したときだけこのエフェクト!みたいなのがつくれます。たとえばボタンAを押すと白フラッシュ、Bを押すと赤フラッシュみたいな構成も可能です。

 

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◯クリップを左右に切り替える

特にナノコンなんかは各レイヤー3つしかボタンがないので、クリップやエフェクトを左右に選んでいく際にボタンが足りなくなりますが、「Layer Transition Control」

を出すと左右ボタンができるので便利です。

 

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私の場合、「S」を左、「M」を右、「R」をデフォルトクリップにしてます。

 

◯リセットボタンをつくる

MIDIコンのアサインは実はCoulmn1などにも可能なので、わたしはCoulmn1はデフォルトにしてます。

 

エフェクトかけすぎて分からなくなったときや重くなったときとか、起動時なんかに非常に便利です。

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ってことでいろんなMIDIマッピングの工夫でした。

 

MIDIマッピングについてはここにある情報を組み合わせて使っていくことになるのでいろいろ試してみてください!

 

とりあえずNanoKontrolかお手持ちのDJコンをいろいろマッピングしていくとつぎにほしいものがわかるかも・・・ですね。

 

 

明日からできるResolume講座 #7 VideoRouter+ゼロレイヤー制御のススメ(なにをどうする構成)

ひさびさのResolume記事です。

 

ResolumeのエフェクトのうちCrop(切り抜き)とか使うとオシャレにできることがあるのですが

 

これを制御しやすくするために上にクリップとして登録したら

 

なんかエフェクトの効きが悪い・・・とか思った動作しない・・・とかなんか絵が白くなっちゃう気がする・・・なんてあります。

 

原理はこんな感じですね。

 

レイヤー2 エフェクト

レイヤー1 アニメ素材とかPVとか

 

で組んだとしましょう。

 

ここでポイントなんですが、エフェクトをクリップとして登録ってどういうことか復習してみましょう。

 

エフェクトをクリップとして登録、はざっくりいうと「VideoRouter+エフェクト」をクリップとして扱う感じです。

 

VideoRouterは下のクリップを繰り返す機能です。使い方は前のカップ天そばの記事を再読してもらえれば!です。

 

 

 

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話がそれましたが、前述の2レイヤー構成だと

 

レイヤー2 エフェクト(VideoRouter(レイヤー1)+エフェクト)

レイヤー1 アニメ素材とかPVとか

 

なので

最終出力がレイヤー1+(レイヤー1+エフェクト)みたいな感じになるので場合によっては扱いづらいのです。(レイヤー1の扱いがなんか頭の中で整理しにくいし素材下げるのも若干めんどくさい)

 

なのでこれを

 

レイヤー1+エフェクトだけにしてしまおうみたいな感じですね。

 

組み方は難しく見えますが前回までの記事理解できたならかんたんです。

 

1、上にエフェクトをクリップとして登録

VirtualDJ等あるレイヤーの上にエフェクトをクリップとして登録します。

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2、InputをVirtualDJ等の入ったレイヤーにする

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3、なにもエフェクトかけないVideoRouterも登録しておく

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これをうまく使うと何を(レイヤー1)、どう出すか(レイヤー2)みたいな体系になるので非常に制御しやすい気がします。

 

実際の運用では下のような構図ですね。

 

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また、エフェクトかかったレイヤーを下げる、みたいなことができるのでたとえばEdgeDetectionしたレイヤーと下背景を重ねたりすると結構おしゃれな感じに仕上がります。

 

ここまで言って自分で読み返してもよくわからない、というか文章で説明してもわかりにくいので、よくない例といい感じにした例を動画で上げときます。

 

EdgeDetection→原画の輪郭線だけを抽出するエフェクト

Stripper→動く帯状に原画を切り取るエフェクト

Automask→白の部分または黒の部分を透明化処理するエフェクト

って感じで見てもらえれば。

上の動画ではEdgeDetectionで試してみてますがEdgeDetection+背景にしようとするとうまく制御できてません。

Stripper+AutoMaskで背景を透明化してますがこの構成だとAlphaで透過したところの裏に原画が乗ってるのでエフェクトの恩恵がありません。

 

 上のようにするとエフェクトが掛かったものだけを扱えるので扱いやすくなってます。

EdgeDetectionもStripper+AutoMask

 

 

いらすとやでこれだけかっこいいのでかっこいい素材でやるともっとかっこよくなります。

 

運用次第で縦にComposition伸ばしたくないって人には合わないかもでわたしの運用でしか無いですが、こういう方法もあるよ!みたいな感じでした。

 

なんかエフェクトきれいにのらないんだけど・・・とか透明化処理を武器にしたいような人は覚えてみると結構役立つと思うのでぜひ試してみてください。

 

 次回

 

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テクスチャリリック -RekordboxLyricの歌詞をオシャレに彩る-

過去2つの記事のあわせ技!です。

 

RekordboxLyricとVJソフトを組み合わせるとこういう事ができる!の究極系、というとおこがましいですがこんなことができる的な記事。

 

基礎となるマスクRekordboxLyricについては以前の記事を参照してください。

当記事はようはこれらの記事をまとめただけです。

 

 

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ResolumeとRekordboxLyricを使うと、なんと

 

歌詞の形に素材を切り取ることができます。

 

どんな感じかは動画見てみてもらうと早いです。

 

 

 

今までの記事の合わせ技!になります。

 

以下、概要ですね。

・RekordboxLyricはSpoutが飛んでおりResolumeで拾える

・歌詞は白素材としてSpoutで飛ばされる→マスク素材として使用可能

・Resolumeには白素材の形に合わせて素材を切り取る「マスク」機能がついている→つまり歌詞の形に素材を切り取ることができる

 

やり方

個人的には3層構成をおすすめします。2層でも行けます。

素材の並べ方の例は以下のとおりです。

 

3:エフェクト/Oppacity調整層

2:レコボリリック(spout)

1:テクスチャ

 

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こんな感じに並べます。1-2だけでもいいです。

 

1.レコボリリック層を取り込みます。InvertRGBをかけて黒背景白文字にします。

白の部分がテクスチャ乗るところになります。

 

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※なお、RekordBox5.8.4以降ではSpoutで像を入力すると像が反転するので、「Mirror」エフェクトで修正してください。

 

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2.Lyric層をマスク化します。

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3.あとは直下のレイヤーに素材を入れて完成です。

 

これでテクスチャリリックが使えます。

 

工夫として、マスクの層のフェーダーを少し下げると後ろの素材を少し漏らすことができるので、サビでちょい下げすると…

 

薄めの背景素材+テクスチャリリック+PVみたいな感じにできるのでいい感じに盛り上げられます。

 

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テクスチャの代わりにソリッドカラー等敷いておけば、色替えも楽にできます。

 

 

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 テクスチャ使えるようになると炎に関連する曲で炎のテクスチャ貼ったり、水に関連する曲で水に関するテクスチャ貼ったりといろんな味にすることができます!

 

リリックがかなり重いので正直スペックは要しますが、テクスチャは静止画でも可能です。

 

リリック使ってるけど飽きが来てしまった方、なんか人と違った表現したいという方はぜひ使ってみてください。

 

 

 

明日からできるResolume講座 #6 マスクを使って切り抜き素材を作る

最近コロナウイルスが流行っててマスクが売り切れてますね・・・

 

biz-journal.jp

 

とは違いこれもVJソフトの醍醐味ですがマスクというものがあります。

 

マスクって何?っていうと動画見てもらったほうが早いかもしれません。。

 

 

 

 

ざっくりいうと、白素材の形に下のレイヤーを切り取ってくれる機能です。

 

白素材とかshaperジェネとかとも相性いいです。

 

使い方ですが、

1.白素材(トランジション素材)を切り取りたい素材の上に配置

2.レイヤーのところを右クリック、 MaskMode→One Below(下の素材全部切り取りたいときはAll Below)をクリック。

 

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↓こんな感じになります。 

 

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2.マスク(白素材など)

1.マスクで切り取りたいレイヤー

 

となります。

 

2.のマスク素材は色がついてても白黒画像に変換され、「1.の素材」が「2.の白の部分の形」に切り取られることになります。

 

灰色のところは薄く下の素材を通します。

 

これの挙動ややこしいんですが、マスク階層のフェーダー下げると上の番号でいうと2.のレイヤーは真っ黒になるので「切り取らない状態」になります。

 

フェーダーをちょっと下げると1.のレイヤーが少し染み出してくるようになります。(これはこれで面白いです)

 

2素材出したい場合や背景素材をうまい形に切り取って後ろを見やすくする、など使いみちは広いです。

 

 

この機能使うとなんとレコボリリックに画像貼れます。

 

(これは合わせ技なので後日説明しますね)

 

 

 

使用例

1.テクスチャマーカーを作る

 

この前紹介したShaperと組み合わせると、テクスチャ-をマーカーに貼れます。

白素材を動画から再生するより動作はやや軽くなるので、オススメです。

 

 

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 2.背景素材をうまく避ける

 いろんな形に背景切り取れるので、SolidColor白+エフェクトや白素材使うと普通に重ねるより背景素材が見やすい!みたいなこともできます。

 

 

 

3.VirtualDJ/VLC等から2素材出し

アニメ素材とPVを両方出したいけど一画面しか無い!みたいなときにオシャレに2素材出せます。

 

構成としては以下のとおりですね。

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こんな感じにすると、ライブ映像⇔アニメ映像とか、背景映像⇔PVみたいなこともできます。

 

 

これも使えるとかなり表現の幅広がると思うのでぜひやってみてください!

 

 

 次回

 

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明日からできるResolume講座 #5 ステップシーケンサーを作る/使う

VJの醍醐味!といえば

 

なんか映像をカチカチ切り替えていくタイプのアレですよね!

 

こんな感じ。

 

www.youtube.com

 

前公開したサンプルコンポジションには搭載してたんですが、今あるコンポジションに組み入れたいという方もいると思うので原理も含め組み方を載せときます。

 

 

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大前提として・・・

 

Resolumeで動画を多重再生すると重いです。かつ、ステップシーケンサーは動画を4つ同時再生する以上の負荷がPCにかかります。

 

なので

 

1.使用する動画は予めDXVまたはhap等再生の軽いコーデックで変換しておき、可能であればSSDに入れておく

2.PCのスペック次第ではVirtualDJの同時動画読み込み数を減らす、他のソフトと同時使用しないなど工夫する。

 

 このあたりを心がけてください。

 

 

VideoRouterでレイヤー1を拾う→次のクリップへ→レイヤー2を拾う…をAutopilot(次々に動画を再生する機能)で切り替えるみたいな感じになります。

 

作り方

1.使いたい動画をResolumeAlley等でDXV等軽いコーデックにあらかじめ変換します。

 

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2.ご自身のコンポジションの中でステップシーケンサーを発動させたいところにステップ数+1のレイヤー数あけます。(2または4層がオススメです)

 

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3.その上層にVideoRouterを以下のように設定します。

 

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AutoPilot?はじめて聴く言葉ですねえ。って人もいると思いますがようは左右にならべたクリップを勝手に行き来してくれる機能です。

 

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設定すればの「Autopilot」の方向に「Beat」の拍数ごとにクリップを移行してくれます。

 

なので

 

「Layer1を拾うVideoRouter」→「Layer2を拾うVideoRouter」→「Layer3を拾うVideoRouter」→「Layer4を拾うVideoRouter」を1拍ごとに切り替えればステップシーケンサーになります。

 

なので

 

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4拍目までこんな感じで作っていけば汎用素材をつぎつぎ回すような表現が作れます。

 

原理的にはこんな感じです。

 

レイヤー5を切れば1-4の素材を混ぜていく感じに、レイヤー5をいれれば拍ごとに切り替わります。

 

もちろん汎用の素材を入れていくのが王道ですが、こんな使い方もあります。

 

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こんなふうにSpoutやVideoRouterなんかも入れられるので、どこかの階層にSpoutでVirtualDJ飛ばせば、PV等の素材を4拍に1拍だけ出すみたいなのもできます。

 

もちろんSpout+エフェクトとかVideoRouter+エフェクトとかも載せられるので、

 

1拍目に元画像、3拍目に白黒反転の画像みたいなのも作れます。

 

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これ使うと素材ないときでもBPMに反応する表現したり、リミックスでいろいろやったり幅広がります。

 

とっても重いといえば重いですが、使ってて楽しい!と思うのでぜひ使ってみてください。

 

 次回

 

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